カマレオンダが長く愛される理由

1970年にマリオ・ベリーニがC&B Italia(現B&B Italia)のためにデザインしたカマレオンダは、イタリア語で「カメレオン」と「波」を組み合わせた造語をその名に持つ、変幻自在のモジュラーソファシステムである。90×90cmの座面モジュールを基本単位とし、背もたれやアームレストをワイヤーロープとカラビナで自在に連結・分離できる革新的な構造は、1972年にMoMAの歴史的展覧会「Italy: The New Domestic Landscape」に出品され、即座に国際的成功を収めた。

1979年に一度生産終了となった後、ヴィンテージ市場でコレクターたちの「聖杯」として高値で取引され続けた伝説のソファは、2020年に発表50周年を記念してB&B Italiaより復刻。オリジナルの美学と寸法を忠実に継承しながらも、リサイクル素材やサステナブルな内部構造を採用した現代版として蘇った。MoMA永久コレクションに収蔵され、マリオ・ベリーニ自身が「私がデザインしたすべてのオブジェクトの中で、おそらく自由という感覚において最も優れている」と語る名作である。

この購入ガイドでは、カマレオンダの正規品の仕様・モジュール構成・価格帯から、リプロダクトとの違い、座り心地とモジュールの選び方、サステナブル素材の経年変化、正規販売店の情報まで、購入判断に必要なすべての情報を解説する。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

カマレオンダの正規品は、イタリアの高級家具メーカーB&B Italia社が製造し、日本国内では同社の日本法人が直接流通を管理している。2020年の復刻版は、オリジナルの外観・プロポーション・連結システムを忠実に再現しながら、内部構造を全面的にサステナブルな素材で刷新した、現代の環境基準に応える設計となっている。

正式名称 Camaleonda / カマレオンダ
デザイナー マリオ・ベリーニ(Mario Bellini) / イタリア / 1935年〜
デザイン年 1970年(2020年復刻)
製造ブランド B&B Italia(ビーアンドビー イタリア)
製造国 イタリア
ベースフレーム MDF NAF木質ファイバー
座面充填材 密度の異なる成形ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロンカバー
背面・肘掛充填材 成形ポリウレタン、発泡ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロンカバー
連結システム ナイロンコード、ステンレス製カラビナ、真鍮リング
脚部 FSC認証無垢材(ビーチ材またはヴェネツィアンブリッコレ再生木材)、脚端プラスチック素材
張地 B&B Italia全テキスタイル・レザーコレクションより選択可能(スタッズ付きキャピトネ仕上げ)
サステナビリティ リサイクルPET使用の取り外し可能カバー、分解可能なサンドイッチ構造、リサイクル素材・リサイクル可能素材で構成

モジュール・サイズ一覧

カマレオンダはモジュラーシステムであり、各モジュールを自由に組み合わせて構成する。主要なモジュール構成は以下のとおりである。

座面ベースモジュール(CM96P) W960 × D960 × H400mm
プフ/座面ベース(CM96PQ) W960 × D960 × H400mm
小型プフ(CM66P) W960 × D660 × H400mm
センターモジュール(CM96C) W960 × D960 × H670mm(座面+背もたれ)
エンドモジュール(CM96B) W960 × D960 × H670mm(座面+背もたれ+片側アーム)
コーナーモジュール W960 × D960 × H670mm(座面+背もたれ×2面)
脚部高さ 5cm(標準)または 8cm(オプション)
重量 モジュール構成による(センターモジュール1基 約30〜35kg目安)

参考価格帯

カマレオンダはモジュラーシステムのため、構成するモジュールの数と張地の選択により総額が大きく変動する。以下は目安としての参考価格である(税込)。

1モジュール構成(座面+背もたれ+アーム) 約¥891,000〜(ファブリック仕様・参考価格)
2〜3モジュール構成(2人掛相当) 約¥1,500,000〜¥2,500,000(構成・張地による・参考価格)
大型L字・アイランド構成 約¥3,000,000〜(構成・張地による・参考価格)

張地はB&B Italiaの全テキスタイル・レザーコレクションから選択でき、素材のグレードにより価格は大幅に変動する。レザー仕様やステラ・マッカートニーとのコラボレーション限定エディションなど、特別仕様はさらに高額となる。最新の正確な価格については、B&B Italia Tokyo(青山ショールーム)または公式サイトのプライスリストを参照されたい。

正規品とリプロダクトの違い

カマレオンダはその象徴的なデザインと高い人気から、国内外で多数のリプロダクト品・インスパイア製品が流通している。外観上の類似性が高い製品も見られるが、正規品との間には本質的な品質差が存在する。

連結システムの違い

カマレオンダの核心的価値は、ベリーニが1970年に考案したワイヤーロープ、ステンレス製カラビナ、真鍮リングによる独創的な連結機構にある。この精密なシステムは、キャピトネ(ボタン留め)装飾と構造的機能を一体化させたものであり、工具なしで各モジュールを自在に着脱・再構成することを可能にしている。2020年の復刻版では、この連結機構が現代の技術で新たに再生されている。リプロダクトでは、類似の連結方法が採用されていても、連結の精度・安定性・繰り返しの着脱に対する耐久性において正規品との差が生じやすい。

内部構造の違い

正規品の復刻版は、B&B Italiaの研究開発センターとベリーニの緊密なコラボレーションにより、内部構造が全面的に再設計されている。密度と硬さの異なるポリウレタンの層が相互に作用する「サンドイッチ構造」は、オリジナルよりもさらに快適なスプリング効果を生み出している。各層はリサイクル素材やリサイクル可能素材で構成され、容易に分解・リサイクルが可能な設計となっている。リプロダクトではこうした精密な多層構造を再現することは困難であり、一般的な発泡ウレタンやSバネによる簡易的な内部構造が採用されている場合が多い。

素材・サステナビリティの違い

正規品はFSC認証ビーチ材の脚部、リサイクルPETを使用した取り外し可能なダクロンカバー、再生木材(ヴェネツィアンブリッコレ)の脚部オプションなど、サステナビリティへの徹底的な配慮が随所に見られる。張地もB&B Italiaの厳選されたテキスタイル・レザーコレクションから選択でき、キャピトネのスタッズ加工も含め、高い仕上げ品質が保証されている。リプロダクトでは一般的なファブリックや木製フレームが使用され、環境配慮の面でも正規品との差異がある。

座り心地の違い

正規品のカマレオンダは、座面高400mmという低めの設定でありながら、密度の異なるポリウレタン層のスプリング効果により、深く沈み込みすぎることなく快適な着座感を実現している。身長156cmの方でも168cmの方でも楽に両足が地面につく高さに設計されており、アームレストの上面に腰掛けるなど、多様な姿勢でのくつろぎが可能である。リプロダクトでは初期の座り心地は似ていても、クッション材の経年劣化が早く進む傾向があるとされている。

価値の違い

正規品にはB&B Italiaの充実したアフターサービスが提供される。張地の交換や内部クッション材のメンテナンス、モジュールの追加購入など、長期にわたって製品を進化させ続けるためのサポート体制が整っている。カマレオンダのオリジナル(1970年代製)はヴィンテージ市場で極めて高い価値を持ち、デザインコレクターの間で高額取引されている。正規復刻版も同様にリセールバリューの維持が期待される。

正規品とリプロダクトの比較表

比較項目 正規品(B&B Italia) リプロダクト一般
連結システム ナイロンコード+ステンレスカラビナ+真鍮リング(ベリーニ原案を現代技術で再生) ナイロンロープ等による簡易連結、または固定型
内部構造 密度・硬さの異なるポリウレタン多層サンドイッチ構造(分解・リサイクル可能) 一般的な発泡ウレタン+Sバネ
ベースフレーム MDF NAF木質ファイバー プライウッド等
脚部 FSC認証ビーチ材無垢 or ヴェネツィアンブリッコレ再生木材 アッシュ材等
サステナビリティ リサイクルPETカバー、分解可能構造、FSC認証材、環境基準適合 一般的な素材
張地選択 B&B Italia全テキスタイル・レザーコレクション 限定的な選択肢
キャピトネ仕上げ ナイロンスタッズによる本格的キャピトネ 簡易的なタフティングまたはボタン留め
保証・アフターサービス B&B Italia正規サービス(修理・張替・モジュール追加対応) なし〜限定的
参考価格帯(税込目安) 1モジュール構成 約¥891,000〜 2人掛相当 約¥50,000〜¥150,000
リセールバリュー 極めて高い(ヴィンテージ品は美術品級の評価) 低い

類似商品・競合との比較

カマレオンダと同クラスのハイエンドモジュラーソファのなかから、購入時に比較検討されることの多い名作を取り上げる。

トーゴ(リーン・ロゼ / ミシェル・デュカロワ)

1973年にデザインされた、フレームレスの全面ウレタン構造ソファ。カマレオンダと同様にモジュール展開が可能で、連結して使用できる。カマレオンダがキャピトネの格調高い佇まいを持つのに対し、トーゴはより有機的でカジュアルな印象。連結の自由度ではカマレオンダが勝るが、トーゴは単体としての完成度が高く、よりコンパクトなサイズ展開もある。

レ・バンボレ(B&B Italia / マリオ・ベリーニ)

1972年にベリーニがデザインした、カマレオンダと同じB&B Italiaの名作ソファ。「人形」の意味を持つ名の通り、柔らかく膨らんだクッション形態が特徴。2022年に復刻され、カマレオンダとは対照的な一体型デザインでありながら、同じベリーニの官能的なフォルム哲学を共有している。モジュラー性を求めるならカマレオンダ、彫刻的な一体感を求めるならレ・バンボレが適している。

マラルンガ(カッシーナ / ヴィコ・マジストレッティ)

1973年にデザインされた、可動式ヘッドレストを持つカッシーナの名作ソファ。カマレオンダがモジュラーの自由度を核心的価値とするのに対し、マラルンガはローバック⇔ハイバックの切替機能に独自の優位性を持つ。両者ともにイタリアンデザインの最高峰であるが、空間の自由な再構成を楽しみたいならカマレオンダ、ソファ単体の多機能性を重視するならマラルンガが適している。

類似商品との比較表

比較項目 カマレオンダ(B&B Italia) トーゴ(Ligne Roset) マラルンガ(Cassina)
デザイナー マリオ・ベリーニ ミシェル・デュカロワ ヴィコ・マジストレッティ
デザイン年 1970年 1973年 1973年
タイプ モジュラーシステム(無限拡張可能) モジュール対応(連結可能) 独立型(1〜3人掛)
座り心地 低座面で包容的・多姿勢対応 身体全体を包む・超リラックス 柔らかな支持感・ハイバック対応
可変性 モジュールの着脱・再構成が自在 連結は可能だが着脱の自由度は限定的 背もたれ高さの切替
デザインの印象 建築的・彫刻的・キャピトネの格調 有機的・カジュアル・波打つフォルム 温かみのある有機的フォルム
参考価格帯(税込目安) 約¥891,000〜(1モジュール構成) 約¥600,000〜(2人掛) 約¥902,000〜(2人掛)

空間の自由な再構成と無限のモジュラー性を求めるならカマレオンダ。徹底的なリラックスと有機的な個性を求めるならトーゴ。ソファ単体の多機能性と確かな座り心地を求めるならマラルンガが適している。

使用感と暮らしへの取り入れ方

座り心地の特徴

カマレオンダの座り心地は、「包み込まれるような深い安らぎ」と「低座面ならではの自由な姿勢」に特徴がある。座面高400mmは一般的なソファよりやや低めであるが、密度の異なるポリウレタンの多層構造が生み出すスプリング効果により、沈み込みすぎることなく快適な着座感が得られる。身長155cm程度の方でも楽に両足が地面につく高さであり、あぐらをかいたり、足を投げ出したり、幅広のアームレスト上面に腰掛けたりと、多様な姿勢でくつろげるのもカマレオンダならではの魅力である。

豊富なポリウレタンパッディングによるキャピトネの膨らみは視覚的にも「柔らかさ」を伝え、雲や波を思わせる詩的な佇まいが空間にリラックスした雰囲気をもたらす。

モジュール構成の選び方

シングルモジュール(1人掛相当)
座面ベース+背もたれ+片側アームレストのエンドモジュール1基で、パーソナルラウンジチェアとして使用。書斎やベッドルームのアクセントに。約W960×D960mmのスペースで設置可能。
2モジュール構成(2人掛相当)
エンドモジュール2基、またはセンターモジュール+エンドモジュールの組み合わせ。コンパクトなリビングの主役として。約W1920×D960mmのスペースが必要。
3モジュール構成(3人掛相当)
センターモジュール1基+エンドモジュール2基の構成で、ファミリーサイズのソファに。約W2880×D960mm。ゆったりとしたリビング(10畳以上)に適する。
L字・コーナー構成
コーナーモジュールを加えたL字配置やU字配置が可能。広いリビング(15畳以上)の中央に配置するアイランドレイアウトとしても映える。来客の多い住まいやホームパーティーの場に最適。
プフ(オットマン)の追加
座面のみのプフモジュールを追加すれば、足を伸ばすオットマンやゲスト用の追加座席として活用できる。小型プフ(W960×D660mm)はサイドテーブル替わりにも。

カマレオンダの最大の魅力は、ライフスタイルの変化に応じてモジュールを追加・再構成できる柔軟性にある。引越しや模様替えのたびに新たなレイアウトを楽しめる点は、固定型ソファにはない大きなアドバンテージである。

空間別のコーディネート提案

リビング
カマレオンダの最も代表的な設置場所。モジュールを並べた直線型からL字型、アイランド型まで、空間の広さと用途に応じた自由な配置が可能。サイドテーブルとして同じくベリーニによる「グリ・スカッキ(Gli Scacchi)」を組み合わせれば、デザインの統一感が極まる。
大空間・ロフト
天井の高い開放的な空間では、カマレオンダの大胆なモジュール構成が真価を発揮する。空間の中央にアイランド型に配置し、全方位からアクセスできるレイアウトは、カマレオンダならではの「建築的家具」としての醍醐味である。
ホームシアター・メディアルーム
低座面とモジュールの柔軟性により、映画鑑賞に適したリラックスポジションが得られる。プフを足置きとして配置すれば、長時間の鑑賞も快適である。

経年変化とメンテナンス

ファブリックの経年変化

カマレオンダの復刻版に採用されているB&B Italiaのテキスタイルは、高い耐久性を持つ素材が厳選されている。ブークレやウール系ファブリックは使い込むほどに柔らかさが増し、キャピトネの膨らみとの相乗効果で、時間とともに独特の「こなれた」表情へと変化していく。パッディング内部のダクロンカバー(100%リサイクルPET素材)は取り外し可能であり、内部構造の清潔さを長期間維持できる設計となっている。

レザーの経年変化

レザー仕様を選択した場合、B&B Italiaの上質な天然皮革は、使い込むほどに風合いが深まり、キャピトネのボタン留め部分に美しいシワの表情が生まれる。レザーとキャピトネの組み合わせは、経年変化が最も味わい深く現れる仕様であり、年月とともに「育っていく」贅沢を楽しめる。

日常のメンテナンス方法

ファブリックのお手入れ
定期的に掃除機で表面のホコリを吸い取る。キャピトネのくぼみ部分にはホコリが溜まりやすいため、ブラシアタッチメントを使用して丁寧に除去する。液体をこぼした場合は速やかにブロッティング(押し当てて吸い取る)で対処し、擦らないことが重要。
レザーのお手入れ
週に1回程度の柔らかい布による乾拭きと、月に1回程度のレザー専用クリーナー+保湿クリームの塗布が基本。キャピトネのスタッズ周辺は特に丁寧に。直射日光やエアコンの風が直接当たる場所への設置は避ける。
連結部分のメンテナンス
ステンレス製カラビナと真鍮リングは基本的にメンテナンスフリーであるが、定期的に連結状態を確認し、緩みがないかチェックすることを推奨する。動作に異常を感じた場合はB&B Italiaのサービスに相談を。
クッション
モジュールの向きを定期的に変え、特定箇所への偏った負荷を軽減する。カマレオンダはモジュールの入替が容易であるため、使用頻度の高いモジュールと低いモジュールをローテーションすることで、均一な経年変化を促すことができる。

修理・張替・モジュール追加

B&B Italiaでは正規品に対する包括的なアフターサービスを提供している。張地の交換やクッション材のリフレッシュ、連結パーツの交換など、長期にわたって製品のコンディションを維持するためのサポート体制が整っている。カマレオンダの特筆すべき点は、後からモジュールを追加購入できることである。家族の増加や住居の変化に応じてソファを拡張していくことが可能であり、サステナブルな消費の観点からも理にかなったシステムである。

どこで買うか:正規販売店と購入方法

国内正規販売ルート

B&B Italia Tokyo(青山ショールーム)
2024年にグランドオープンした青山の大型ショールーム(地上3階・地階1階、延床面積約1000㎡)では、カマレオンダを含むB&B Italiaの主要製品を常設展示している。ピエロ・リッソーニが監修した空間で、実際の座り心地とモジュール構成を体感できる。来店予約制。
B&B Italia 大阪ショールーム(心斎橋)
2023年12月にオープンした大阪ショールームでもカマレオンダの展示を行っている。西日本在住の方はこちらでの体験が便利。
正規販売店・インテリアショップ
阪急うめだ本店7階「コンフォートQ」、IL DESIGN(イル デザイン・東京デザインセンター)などのB&B Italia認定販売店でも取り扱いがある。IL DESIGNではヨーロッパ現地の正規代理店を通じた直輸入にも対応しており、国内定価との価格差を抑えた購入が可能な場合もある。
B&B Italia公式コンフィギュレーター
B&B Italia公式サイトではオンラインコンフィギュレーターが用意されており、モジュールの組み合わせ・張地の選択を2D/3Dでシミュレーションできる。最終的な見積・発注はショールームまたは認定販売店を通じて行う。

中古・ヴィンテージ市場

カマレオンダのオリジナル(1970年代製)はヴィンテージ市場で極めて高い人気を誇り、デザインコレクターの間で「聖杯」と呼ばれるほどの存在である。オリジナルのモジュールは国際的なオークションハウスや1stDibs、Pamonoなどのデザインマーケットプレイスで高額取引されている。2020年以降の復刻版の中古品は、まだ市場に出回る数が限られているが、正規品であれば高いリセールバリューが期待できる。中古品購入の際は、B&B Italia正規品であることの確認(ブランドタグ、シリアル情報の有無)、連結パーツの動作確認、キャピトネのスタッズ状態、クッション材のヘタリ具合を必ず確認すること。

購入時チェックリスト

  • 正規品であることの確認(B&B Italia直営店または認定販売店からの購入か)
  • モジュール構成の決定(ライフスタイル・設置空間の広さ・将来の拡張性を考慮)
  • 張地の選択(ファブリック or レザー。B&B Italiaコレクションからの選定。サンプル確認推奨)
  • 脚部の選択(ビーチ材 or ヴェネツィアンブリッコレ再生木材。高さ5cm or 8cm)
  • 設置場所の実測(モジュール数×約960mm+周囲の動線スペースを確保)
  • 搬入経路の確認(各モジュールは個別搬入が可能だが、玄関・廊下の幅を確認)
  • 納期の確認(受注生産のため数ヶ月を要する場合あり。張地の在庫状況にもよる)
  • 配送・設置費用の確認(大型モジュール複数の場合、専門配送が必要)
  • 将来のモジュール追加の可能性を販売店に相談
  • 保証・アフターサービス内容の確認

配送・設置に関する注意事項

カマレオンダはモジュラーシステムであるため、各モジュールを個別に搬入できる点が大きなメリットである。固定型の大型ソファと異なり、エレベーターや狭い廊下を通じた搬入が比較的容易であり、3人掛以上の大型構成であっても、クレーン搬入が必要になるケースは稀である。ただし、モジュール1基でも約30〜35kgの重量があるため、複数モジュールの搬入には専門の配送業者による設置が推奨される。設置時にはモジュール間の連結作業が必要となるが、工具不要で直感的に行えるため、配送業者による初期設置後は居住者自身で自由にレイアウト変更が可能である。

コーディネート事例

1970年代レトロモダン・スタイル

カマレオンダをテラコッタやマスタード系のファブリックで仕立て、同時代のイタリアンデザインの名作と組み合わせる。ベリーニ自身がデザインした「グリ・スカッキ」のサイドテーブルを添え、ガエターナ・アウレンティのフロアランプ「ピレオ」やジョエ・コロンボのスペースエイジ小物をアクセントに。シャグラグやカーブミラーで1970年代の雰囲気を現代的に再解釈した空間。

コンテンポラリー・ミニマル・スタイル

カマレオンダをニュートラルなグレーやクリーム系のブークレ生地で仕立て、ミニマルな白い空間に配置する。キャピトネの彫刻的なフォルムがアート作品のような存在感を放ち、少ない家具で豊かな空間を演出する。コンクリート打放し、天然木のフローリング、モノトーンのアート作品との組み合わせが効果的。

ボヘミアン・ラグジュアリー・スタイル

カマレオンダをグリーンやテラコッタのベルベット系ファブリックで仕立て、異素材・異文化をミックスしたボヘミアンな空間に。ペルシャ絨毯、アフリカンテキスタイルのクッション、観葉植物を大胆に組み合わせる。SNSを中心にセレブリティやインフルエンサーの住まいで人気のスタイルであり、カマレオンダの「カメレオン」という名にふさわしい適応力が発揮される。

広さ別の配置ガイド

6〜8畳のリビング
シングルモジュール1基+プフの最小構成が適切。壁面に寄せて配置し、動線を確保する。コンパクトながらもカマレオンダの存在感は十分に楽しめる。
10〜12畳のリビング
2〜3モジュールの直線型構成が主役となる。テレビボードの正面に配置し、プフを足置きに。将来のモジュール追加を見越して片側にスペースを残しておくのも賢い選択。
15畳以上の広いリビング
4モジュール以上のL字型・アイランド型配置が映える。空間の中央に配置して全方位からアクセスできるレイアウトは、カマレオンダの「建築的要素」としての真価を発揮する。グリ・スカッキのテーブルや単体プフを組み合わせた有機的なランドスケープの創出が可能。

よくある質問

正規品の価格はどのくらいですか?
カマレオンダはモジュラーシステムのため、構成するモジュールの数と張地の選択により大きく異なります。1モジュール構成(座面+背もたれ+アーム)でファブリック仕様の場合、約¥891,000〜(税込参考価格)が目安です。2〜3モジュール構成では約¥1,500,000〜¥2,500,000、大型L字構成では¥3,000,000以上となる場合もあります。最新の価格はB&B Italia直営ショールームにてご確認ください。
どこで購入できますか?
B&B Italia Tokyo(青山ショールーム)、B&B Italia大阪ショールーム(心斎橋)、および阪急うめだ本店「コンフォートQ」、IL DESIGN等の認定正規販売店で購入可能です。受注生産品のため、モジュール構成と張地をカスタマイズして注文します。
実物を確認できる場所はありますか?
B&B Italia Tokyo(青山)およびB&B Italia大阪(心斎橋)の直営ショールームで常設展示を行っています。来店予約制のため、事前にご予約ください。実際にモジュールの連結・分離を体験し、座り心地を確かめることができます。
納期はどのくらいですか?
受注生産品のため、張地やモジュール構成により納期は異なりますが、通常2〜4ヶ月程度を要します。特殊な張地や大型構成の場合はさらに長期となる可能性があります。お急ぎの場合は、購入前にショールームに納期をご確認ください。
モジュールは後から追加できますか?
はい、カマレオンダの大きな魅力のひとつです。ライフスタイルの変化に応じて、後からモジュールを追加購入し、既存の構成に連結することが可能です。同じ張地での追加が望ましいですが、あえて異なるファブリックを組み合わせるコーディネートも楽しめます。
メンテナンスは大変ですか?
日常のお手入れは、ファブリックの場合は定期的な掃除機がけ、レザーの場合は週1回の乾拭きが基本です。キャピトネのくぼみ部分はホコリが溜まりやすいため、ブラシアタッチメントでの丁寧な除去を推奨します。B&B Italiaのアフターサービスとして、張替やクッション材の交換にも対応しています。
リプロダクトでも十分な品質は得られますか?
カマレオンダの核心的価値は、ベリーニ原案の連結システムの精密さ、多層ポリウレタンのスプリング効果、そしてサステナブルな分解可能構造にあります。これらを完全に再現したリプロダクトは存在しないとされています。モジュールの着脱を繰り返す使用を想定する場合、連結パーツの精度と耐久性は特に重要な要素であり、正規品の優位性が最も明確に現れる部分です。
他に検討すべき名作ソファはありますか?
B&B Italiaの製品ではレ・バンボレ(マリオ・ベリーニ)やチャールズ(アントニオ・チッテリオ)も名高いデザインです。他ブランドでは、リーン・ロゼのトーゴ(ミシェル・デュカロワ)、カッシーナのマラルンガ(ヴィコ・マジストレッティ)、ザノッタのアルファベット(ピエロ・リッソーニ)なども比較検討に値する名作です。各ソファの詳細はソファ一覧ページをご覧ください。