このページについて

アントニーチェアは、ジャン・プルーヴェが1954年にパリ近郊アントニーの大学都市の学生寮のために設計した椅子である。ヴィトラは2000年から2012年まで通常の製品として製造し、現在は限定版として販売している。

このページでは、限定版の仕様、入手の条件、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

成形合板の座面シェルを、左右2枚の鋼板の側材と、脚をつなぐ横方向の鋼管が支える構成である。

製造 ヴィトラ。通常の製品としての製造は2000年〜2012年。現在のヴィトラの通常のプルーヴェ・コレクションには含まれない
現行の限定版 アントニー リミテッド エディション 2026(2026年10月1日発売)。世界1,000脚限定で、すべてにシリアルナンバーが付く
座面シェル(2026年版) 合板にフランス産のチェスナット(ヨーロッパグリ)の突板。ブラックラッカー仕上げ
枠(2026年版) 鋼板と鋼管。粉体塗装(ディープブラック、平滑)
グライド 硬い床用のフェルトグライド

入手の条件

アントニーチェアは常に注文できる製品ではない。ヴィトラは通常の製品としての製造を2012年に終えており、その後は限定版として時期を区切って販売している。限定版は版ごとに座面の材や仕上げ、枠の色が異なるため、同じアントニーでも年によって外観が違う。

2026年版は世界1,000脚限定で、数に達すれば販売は終わる。中古で探す場合は、通常製品の時期の個体か、どの年の限定版かを確かめる。

同じ設計者・同種の椅子との比較

プルーヴェの家具の中でも、入手の条件と構成で性格が分かれる。

比較項目 アントニー シェルチェア(CH07) ゲリドン
入手 限定版のみ 注文できる 注文できる
用途 椅子 椅子 テーブル
座面 成形合板(張りなし) 成形合板 該当しない

経年変化とメンテナンス

素材に起きること

座面は詰め物のない成形合板で、木部は日光で色が変わる。合板の縁は層が見えており、硬い物が当たると欠けることがある。粉体塗装の枠は、擦れる箇所から塗装が剥がれて下地が出る。

日常の手入れ

座面も枠も柔らかい布で乾拭きし、研磨剤は使わない。直射日光の当たる場所は避ける。フェルトグライドはすり減ったら交換する。

どこで買うか

取扱店の調べ方

ヴィトラの公式サイト(日本語版)に2026年版の製品ページがある。国内ではヴィトラの取扱店で扱う。限定数のため、在庫は取扱店に確かめる。

中古の流通

2000年〜2012年の通常製品の個体と、各年の限定版が流通している。確認する箇所は、座面の傷と縁の欠け、枠の塗装の剥がれ、限定版であればシリアルナンバーである。

購入前チェックリスト

  • 限定版であること(2026年版は世界1,000脚)
  • 版ごとに座面の材と枠の色が異なること
  • 座面に詰め物がないこと
  • 中古の場合、製造の時期(通常製品か、どの年の限定版か)とシリアルナンバー

よくある質問

いつでも買えますか?
いいえ。ヴィトラは通常の製品としての製造を2012年に終えており、現在は限定版として販売しています。2026年版は2026年10月1日に発売され、世界1,000脚限定です。
どこで購入できますか?
国内ではヴィトラの取扱店で扱っています。限定数のため、在庫は取扱店にご確認ください。
2026年の限定版はどんな仕様ですか?
座面はフランス産のチェスナット突板の合板をブラックラッカーで仕上げ、枠はディープブラックの粉体塗装です。すべての製品にシリアルナンバーが付きます。
仕様は年によって違いますか?
はい。限定版は版ごとに座面の材や仕上げ、枠の色が異なります。中古で探す場合は、どの時期の個体かをご確認ください。
座り心地はどうですか?
座面は詰め物のない成形合板で、背から座までが一続きの曲面になっています。張り地のある椅子とは座り心地が異なります。
手入れはどうすればよいですか?
座面も枠も柔らかい布で乾拭きし、研磨剤は使わないでください。合板の縁は硬い物が当たると欠けることがあります。