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リソム ラウンジチェアは、イェンス・リソムが設計しノールが製造する椅子である。木のフレームに帯状のウェビングを編んで座面と背もたれをつくる。詰め物を持たず、帯そのものが身体を受ける。ノールが最初に製品化した家具にあたる。

このページでは、正規品の仕様と選べるフレーム・ウェビング、同種の椅子との比較、座り方と設置の条件、ウェビングの交換を含む手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

リソム ラウンジチェアは、1997年のリイシュー以降、ノール社(Knoll)がアメリカで継続生産している。KnollStudioのロゴとデザイナーのサインが刻印された正規品であり、GREENGUARD認証を取得した持続可能な製造プロセスにより生産されている。リソムのオリジナルの設計思想を忠実に尊重しながら、現代の生活に適合する素材オプションが追加されている。

正式名称 Risom Lounge Chair(リソム ラウンジチェア)/ 600シリーズ
デザイン年 1941年(資料により1943年とするものもある。ノールの英国サイトは1941年、米国サイトの製品ページは1943年と記す)
フレーム素材 セレクトメープル(クリア仕上げ / エボナイズド仕上げ)またはライトウォルナット、いずれもクリアラッカー仕上げ
フレーム構造 ほぞ組みによる。木材どうしを組んで接合する
ウェビング(コットン) 100%天然コットンウェビング。10色:オーバジーン、ブラック、ダークグレー、フラックス、フォレストグリーン、カーキ、メイズ、ネイビー、レッド、スティールブルー
ウェビング(ナイロン/コットン) ナイロン60%・コットン40%ブレンド、汚れ防止加工。6色:ブルーベリー、ユーカリ、リコリス、トマト等
ウェビング(アウトドア) サンブレラ®(アクリル87%・ポリエステル13%)。UV/退色耐性、撥水、漂白洗浄可能
サイズ(アームレス) 幅510 × 奥行710 × 高さ770mm / 座面高410mm(ノール英国サイトの公表値。米国向けの表記では幅約508 × 奥行約699 × 高さ約768mm / 座面高約406mmとなる)
サイズ(アーム付き) W600mm × D690mm × H740mm / 座面高390mm / アーム高560mm
重量 約8kg(インドア版)/ 約5.9kg(アウトドア版チェア)
組立 不要(完成品納品)
保証 インドア版:5年 / アウトドア版:1年
認証 GREENGUARD認証(持続可能な素材・製造)
参考価格帯(税込目安) ノールは価格を公表していない(2026年8月19日確認)。正規取扱店への問い合わせによる。フレームの樹種と仕上げ、ウェビングの種別と色、アームの有無で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受ける
収蔵美術館 MoMA ロー ラウンジチェア(model 650、1941年) 収蔵番号 1424.2001

バリエーション

アームレス ラウンジチェア(モデル654L)
コレクションの中核モデル。アームレストのない開放的なフォルムは、様々な空間に柔軟に適応する。W510mm × D710mm × H770mm。軽量で移動が容易。
アーム ラウンジチェア(モデル654LA)
アームレスト付きバージョン。シートバスケットがアームフレームに不可視のスクリューで取り付けられ、安定感のある座り心地を提供。W600mm × D690mm × H740mm。
コントラクト版
商業施設向けの強化版。座面下部にソリッドウッドのストレッチャー(補強材)を追加し、高頻度使用に対応。フレーム仕上げに合わせた補強材。
リソム アウトドア ラウンジチェア
オリジナルコレクションを屋外使用向けに再設計。オイル仕上げのチーク材フレームとサンブレラ®ウェビングの組み合わせ。チークは経年により銀色のパティナを形成。UV耐性、撥水、汚れ耐性を備える。
リソム オットマン
ラウンジチェアに合わせた専用オットマン。足を上げた状態でのリラクゼーションを提供。インドア版・アウトドア版の両方が用意されている。
リソム サイドチェア / スツール
600シリーズには、ダイニング向けのサイドチェア(モデル666C)やスツール(モデル667)も含まれ、統一されたデザイン言語で空間を構成可能。

フレームとウェビングの選び方

クリアメープル × フラックス / カーキ
最もオリジナルに近い組み合わせ。メープルの明るい木肌とナチュラルなウェビングの温かみが、スカンディナヴィアンモダンの美学を忠実に表現する。北欧テイストのインテリアに最適。
ウォルナット × ブラック / ダークグレー
ウォルナットの深い色味とダークトーンのウェビングにより、よりコンテンポラリーでシックな印象。モダンなリビングや書斎に調和する。
エボナイズドメープル × レッド / ネイビー
黒染めメープルにビビッドなウェビングを合わせることで、大胆なコントラストが生まれる。アクセントチェアとして空間の焦点となる組み合わせ。
チーク(アウトドア)× サンブレラ
屋外使用に特化した組み合わせ。チークの耐候性とサンブレラの耐UV・撥水性能により、テラスやプールサイドでの長期使用が可能。チークは時間とともに銀色のパティナを形成し、屋外空間に風格を与える。

類似商品・競合との比較

詰め物を持たず、張り渡した素材で身体を受ける椅子は複数ある。素材が何かによって、撓み方と交換の可否が変わる。

比較項目 リソム ラウンジチェア パイミオチェア CH24 ウィッシュボーンチェア
身体を受ける素材 帯状のウェビングを編む 成形合板の面 ペーパーコードを編む
撓み方 帯ごとに伸び、荷重に沿って沈む 板全体が撓む 編み目が沈む
交換 ウェビングを張り替えられる できない 編み直しになる
色の選択 ウェビングの色で選ぶ 塗装の仕上げによる 座面の色は素材による
屋外での使用 屋外向けのウェビングの仕様がある 想定されていない 想定されていない

選び分けの目安

座面を後から替えたい場合
リソム ラウンジチェアはウェビングを張り替えられる。傷んだ部分だけでなく、色を変えることもできる。合板の面を持つ椅子では交換ができない。
屋外に置く場合
屋外向けのウェビングを用いた仕様がある。紫外線と水に対する処理を施した素材で、退色が進みにくい。
色を選択の対象にする場合
ウェビングの色は多数から選べる。フレームの樹種と仕上げの組み合わせで、印象が変わる。

使用感と設置条件

座り方

座面高410mm。詰め物を持たず、編んだ帯が荷重で沈む。板の座面では体重が接触面で受け止められるが、帯であれば一本ずつが伸びて身体の形に沿う。

帯のあいだには隙間が残る。通気があるため、長時間座っても蒸れにくい。いっぽうで、薄い衣服では帯の縁が当たる感触が出る。

座面と背もたれが後方へ傾いており、上体を預ける姿勢になる。作業用ではなく、休息のための角度である。

設置に要する寸法

アームなしは幅510×奥行710mm、アーム付きは幅600×奥行690mm。奥行が幅より大きく、前後方向に長い。立ち座りのために前方へ600mm程度の余裕を見ておく。

重量は約8kg。片手で持ち上げて位置を変えられる。脚は4本で、床との接点が4箇所に限られる。

アームの有無

アーム付きは幅が90mm広く、座面高が20mm低い。腕を置く位置が定まるいっぽうで、テーブルに寄せる場合は天板の下端にアームが当たらないかを確認する。

経年変化とメンテナンス

素材ごとに起きること

ウェビングは荷重で少しずつ伸びる。座る位置が偏ると、その箇所だけが先に緩む。綿のものは日光で退色し、汚れも染み込む。

フレームは無垢の木で、湿度の変化で伸縮する。ほぞ組みのため、緩みが出た場合は接合部で生じる。

日常の手入れ

ウェビング
掃除機のブラシ付きノズルで埃を吸う。汚れは乾いた布で押さえて吸い取る。綿のものは水気を含むと乾きにくく、輪染みになる。
フレーム
乾いた柔らかい布で拭く。直射日光と暖房の風が直接当たる場所は、木部の乾燥とウェビングの退色が進むため避ける。
座る位置
同じ箇所に座り続けると、その帯が先に緩む。ときどき向きを変えると差が出にくい。

ウェビングの交換

帯が緩んで座面が沈みきる、あるいは切れた場合は張り替えになる。正規取扱店を通じて依頼する。当初と同じ色を指定することも、別の色に替えることもできる。

フレームを保ったまま座面だけを更新できるため、長期の使用を前提とした構成になっている。

どこで買うか

取扱店の調べ方

ノールは公式サイトで取扱店を案内している。同社は価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによる。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。

注文の際に決める項目は、アームの有無、フレームの樹種と仕上げ、ウェビングの種別(屋内用の綿、混紡、屋外用)と色である。

実物を確認する

ウェビングの張りの強さと帯の当たり方は、座ってみないと分からない。詰め物を持たない構成のため、体格によって感触が変わる。展示の有無を取扱店へ確認するとよい。

個体の識別

正規品にはブランドのロゴと設計者の署名が刻まれる。中古で選ぶ場合、この表示の有無で判別できる。

中古の流通

相場は年式と状態で幅があり、一定していない。1990年代の再生産以降の個体と、それ以前のものが混在する。

確認箇所は、ウェビングの緩みと切れ、フレームの接合部の緩み、木部の割れ、署名の有無である。ウェビングは張り替えられるため、傷んでいても補える。

購入前チェックリスト

  • アームの有無(付きは幅90mm広く、座面高20mm低い)
  • フレームの樹種と仕上げ
  • ウェビングの種別(屋内用の綿/混紡/屋外用)と色
  • 設置場所の寸法(奥行710mm+立ち座りに前方600mm程度)
  • テーブルに寄せる場合、天板の下端とアームの干渉
  • 詰め物を持たないこと(帯の縁が当たる感触が出る)
  • 屋外に置く場合、屋外向けウェビングの仕様か
  • 中古の場合、署名の有無とウェビングの状態

よくある質問

価格はどのくらいですか?
ノールは価格を公表しておらず、正規取扱店への問い合わせによります(2026年8月19日確認)。フレームの樹種と仕上げ、ウェビングの種別と色、アームの有無で価格が変わり、輸入品のため為替の影響も受けます。
どこで購入できますか?
ノールの公式サイトで取扱店が案内されています。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
座り心地はどうですか?
座面高410mmで、詰め物は持ちません。編んだ帯が荷重で沈み、一本ずつが伸びて身体の形に沿います。帯のあいだに隙間が残るため通気があり、長時間座っても蒸れにくくなっています。ただし薄い衣服では帯の縁が当たる感触が出ます。
ウェビングは交換できますか?
できます。帯が緩んで座面が沈みきる、あるいは切れた場合は張り替えになります。正規取扱店を通じて依頼してください。当初と同じ色を指定することも、別の色に替えることもできます。フレームを保ったまま座面だけを更新できる構成です。
屋外で使えますか?
屋外向けのウェビングを用いた仕様があります。紫外線と水に対する処理を施した素材で、退色が進みにくくなっています。屋内用の綿のウェビングは日光で退色し、水気を含むと乾きにくくなります。
アームの有無で何が変わりますか?
アーム付きは幅が90mm広く、座面高が20mm低くなります。腕を置く位置が定まりますが、テーブルに寄せる場合は天板の下端にアームが当たらないかをご確認ください。
正規品かどうかはどう見分けますか?
ブランドのロゴと設計者の署名が刻まれます。中古で選ぶ場合はこの表示の有無で判別できます。
手入れはどうすればよいですか?
ウェビングは掃除機のブラシ付きノズルで埃を吸います。汚れは乾いた布で押さえて吸い取ってください。綿のものは水気を含むと乾きにくく輪染みになります。フレームは乾いた布で拭きます。同じ箇所に座り続けるとその帯が先に緩むため、ときどき向きを変えると差が出にくくなります。