このページについて
PK9チェアは、ポール・ケアホルムが1960年に設計した椅子である。フリッツ・ハンセンが製造する。脚は3本による。革を張った殻を支える。座面の高さは430mm。
このページでは、3本脚と設置、革の等級と張り方、寸法と設置、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ポール・ケアホルムの設計思想や経歴について詳しくはポール・ケアホルム プロフィールページをご覧ください。
PK9チェアのデザインストーリーについて詳しくはPK9チェア紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
PK9チェアの正規品は、1872年創業のデンマークの家具ブランド、フリッツ・ハンセン(Fritz Hansen)が「ケアホルムコレクション」の一つとして製造している。1982年にケアホルムの遺族よりコレクション全体の製造・販売権を正式に継承した同社は、オリジナルの設計意図を忠実に再現した生産を続けている。三本のサテン仕上げステンレススチールの脚部、ナイロン製インナーシェル、そして上質なレザーによるフルアップホルスタリーで構成される。以下に正規品の詳細仕様を示す。
| 正式名称 | PK9チェア |
|---|---|
| 現行製造ブランド | フリッツ・ハンセン |
| 脚部素材 | ステンレス鋼。3本による。研磨した仕上げ |
| 内部の殻 | 樹脂の殻。革はこの上に張られる |
| 張地 | 革。複数の等級から選ぶ。等級によって色の選択肢が異なる |
| サイズ | 幅580 × 奥行580 × 高さ770mm。座面の高さ430mm |
| 重量 | 約7kg |
| 収蔵 | 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない |
| 価格 | フリッツ・ハンセンは公式サイトで製品情報を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる。革の等級で価格が変わる |
PK9チェアの構造的核心は、三本のステンレススチールが支柱と脚部の役割を兼ねる革新的な一体構造にある。各スチール片は座面下で結束され、そこから地面へと弧を描きながら広がる。この曲線が、工業素材のスチールに柔らかな印象を与えている。座面の形は、ケアホルムの妻ハンネが砂浜に残した座り跡から着想を得て設計され、デザインの過程ではハンネが粘土を詰めた箱に座って最適な曲面が探られたと伝えられている。
3本脚と設置
脚は3本による。ステンレス鋼を研磨した仕上げにあたる。
3点で接するため、床が水平でなくてもがたつかない。
いっぽうで荷重が偏ると傾きやすい。座る位置によって安定が変わる。
床に接する箇所も金属にあたる。床材によっては傷が付く。保護材の要否を確かめる。
選び分けの目安
- 床が水平でない場合
- 3点で接するためがたつかない。4本脚とは条件が異なる。
- 座り方を考える場合
- 荷重が偏ると傾きやすい。座る位置を確かめる。
- 床材を確かめる場合
- 金属の脚が床に接する。椅子は繰り返し動かす。
革の等級と張り方
革は複数の等級から選ぶ。等級によって色の選択肢が異なる。
樹脂の殻に革を張る。座面と背もたれが連続する形状にあたる。
詰め物を持たない。硬い殻の上に革が張られる。
張り替えは業者による作業になる。対応の可否を取扱店に確認する。
選び分けの目安
- 色を選びたい場合
- 等級によって選択肢が異なる。取扱店に確認する。
- 座り心地で選ぶ場合
- 詰め物を持たない。硬い殻の上に革が張られる。
- 長く使う前提の場合
- 張り替えは業者による作業になる。対応を確かめる。
寸法と設置
幅580 × 奥行580 × 高さ770mm。座面の高さは430mm。
座面の高さ430mmは食卓と組み合わせる高さとしてはやや低い部類にあたる。机の高さを確かめる。
肘掛けを持たない。重ねられない。複数を用いる場合、それぞれの置き場所が要る。
重量は約7kg。片手で持ち上げられる範囲にあたる。
選び分けの目安
- 机と組み合わせる場合
- 座面の高さ430mm。やや低い部類にあたる。
- 収納を考える場合
- 重ねられない。それぞれの置き場所が要る。
- 置き場所を確かめる場合
- 幅580 × 奥行580mm。約7kgと軽い。
同種の椅子との比較
椅子は脚の数と座面の構成で性格が分かれる。
| 比較項目 | PK9 | シェルチェア(CH07) | メリベルスツール |
|---|---|---|---|
| 脚の数 | 3本(金属) | 3本(木) | 3本(木) |
| 座面 | 樹脂の殻に革を張る | フォームの座布団 | 木(中央に凹み) |
| 座面の高さ | 430mm | 350mm | 384mm |
| 背もたれ | 座面と連続する | 高さ390mm | 持たない |
| 床に接する素材 | 金属 | 木 | 木 |
選び分けの目安
- 床が水平でない場合
- いずれも3本脚。4本脚とは条件が異なる。
- 床材を確かめる場合
- 金属の脚が床に接する。木の脚とは条件が異なる。
- 机と組み合わせる場合
- 座面の高さ430mm。他の製品より高い。
使用感と設置条件
座面の形状
座面と背もたれが連続する形状による。左右が上に反る。
肘掛けを持たない。座面の縁に腕を置くことになる。
脚と殻の接続
3本の脚が殻を支える。接続の箇所に荷重がかかる。
緩みを定期的に確かめる。
組み立てと搬入
組み立ての要否は取扱店に確認する。
幅580mmが通る搬入経路を確かめる。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
革は使用によって色と質感が変わる。乾燥すると硬くなる。日光でも色が変わる。
詰め物を持たないため、革が直接荷重を受ける。伸びが生じる場合がある。
ステンレス鋼の脚は細かい傷が目立つ。研磨した仕上げによる。
床に接する箇所は擦れる。繰り返し動かすため進みやすい。
日常の手入れ
- 革
- 乾いた柔らかい布で拭く。水分をすぐに拭き取る。手入れの方法を取扱店に確認する。
- 脚
- 柔らかい布で拭く。研磨剤は仕上げを損なう。
- 接続の箇所
- 緩みを定期的に確かめる。荷重がかかる箇所にあたる。
- 置き場所
- 直射日光を避ける。革の色が変わる。
修理と部品
革の張り替えについては、取扱店を通じて相談する。業者による作業になる。
脚の部品もあわせて確認する。
どこで買うか
取扱店の調べ方
フリッツ・ハンセンは公式サイトで製品情報を公開している。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
革の等級と色から選ぶ。取り扱われる範囲は取扱店によって異なる。納期も確かめる。
実物を確認する
詰め物を持たない座面の座り心地は、実物で確かめられるとよい。
革の等級による質感の違いも現物で分かる。
中古の流通
当初は別の製造元によるものであった。年式を確かめる。
確認箇所は、革の伸びと乾燥、脚の傷と仕上げ、接続の箇所、床に接する箇所である。
購入前チェックリスト
- 脚が3本であること(荷重が偏ると傾きやすい)
- 座面の高さ430mmと組み合わせる机
- 革の等級(色の選択肢が異なる)
- 詰め物を持たないこと
- 張り替えが業者による作業になること
- 重ねられないこと
- 金属の脚が床に接すること
- 接続の箇所の定期的な確認
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- フリッツ・ハンセンは公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なります。革の等級で価格が変わります。
- どこで購入できますか?
- フリッツ・ハンセンの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
- 脚が3本ですが安定しますか?
- 3点で接するため床が水平でなくてもがたつきません。いっぽうで荷重が偏ると傾きやすくなるため、座る位置によって安定が変わります。
- 座り心地はどうですか?
- 樹脂の殻に革を張る構成で詰め物を持たないため、硬い殻の上に革が張られます。座面と背もたれが連続する形状で、肘掛けを持たないため座面の縁に腕を置くことになります。
- 革は選べますか?
- 複数の等級から選べます。等級によって色の選択肢が異なるため、取扱店にご確認ください。
- 設置に必要な寸法を教えてください。
- 幅580×奥行580×高さ770mm、座面の高さは430mmです。食卓と組み合わせる高さとしてはやや低い部類にあたるため、机の高さをお確かめください。
- 重ねて収納できますか?
- できません。重量は約7kgと軽いものの、複数を用いる場合はそれぞれの置き場所が必要です。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 革は乾いた柔らかい布で拭き、水分をすぐに拭き取ってください。手入れの方法は取扱店にご確認ください。脚は柔らかい布で拭き、研磨剤は仕上げを損ないます。脚と殻の接続の箇所も定期的にお確かめください。