このページについて
スツール60は、アルヴァ・アアルトが1933年に発表した腰掛けである。アルテックが製造する。曲げた3本の脚が座面を支える。らせん状に重ねられる。
このページでは、重ねる際の条件、仕上げの選択、組み立てと手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
アルヴァ・アアルトの設計思想や経歴について詳しくはアルヴァ・アアルト プロフィールページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
スツール60の正規品は、フィンランド・トゥルク近郊にあるアルテックの自社工場にて、40以上の工程を経て一脚ずつ丁寧に作られている。主要素材にはフィンランド産バーチ材が用いられ、持続可能な森林管理のもとで調達された木材のみが使用されている。以下に正規品の基本スペックを示す。
| 正式名称 | スツール60 |
|---|---|
| 製造ブランド | アルテック |
| 主要素材 | 脚と座面の縁は無垢材。座面は合板に突板を貼る。仕上げによって座面の表面の素材が異なる |
| サイズ | 幅380 × 奥行380 × 高さ440mm。座面の直径350mm、厚み29mm |
| 重量 | 約2.7kg |
| 仕上げ | 複数の仕上げから選ぶ。木目の見える仕上げ、塗装、着色のほか、座面に別の素材を貼る仕様もある |
| 脚 | 曲げた無垢材の3本脚。4本脚の型もある |
| 収蔵 | 本製品の美術館収蔵は、公開情報の範囲では確認できていない |
| 価格 | アルテックは公式サイトで製品情報を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる。仕上げで価格が変わる |
| 組み立て | 平らな状態で届く。組み立てにドライバーを要する |
| 重ねられるか | らせん状に重ねられる。脚の本数が異なる型どうしも重ねられる |
重ねる際の条件
らせん状に重ねられる。脚が座面の下で少しずつずれて積まれる。
そのため、垂直に積む方式とは異なり、上に伸びる形になる。
脚の本数が異なる型どうしも重ねられる。組み合わせて用いられる。
重ねる際は木部どうしが触れる。仕上げの擦れを確かめる。
選び分けの目安
- 収納を考える場合
- らせん状に重ねられる。積んだ状態の高さと形を想定する。
- 複数を揃える場合
- 脚の本数が異なる型どうしも重ねられる。
- 取り扱いを考える場合
- 重ねる際に木部が触れる。擦れを確かめる。
仕上げの選択
複数の仕上げから選ぶ。木目の見える仕上げ、塗装、着色による。
座面に別の素材を貼る仕様もある。手入れの条件が変わる。
塗装の仕上げは擦れると下地が現れる。とくに座面の縁で生じやすい。
木目は個体ごとに異なる。木目の見える仕上げではとくに現れる。
選び分けの目安
- 見え方で選ぶ場合
- 木目の見える仕上げと塗装で印象が変わる。
- 手入れの手間を考える場合
- 座面に別の素材を貼る仕様もある。条件が変わる。
- 複数を揃える場合
- 木目が個体ごとに異なる。まとめて注文する。
組み立てと手入れ
平らな状態で届く。組み立てにドライバーを要する。
そのため、搬入が容易にあたる。手順は取扱説明書を確認する。
重量は約2.7kg。片手で持ち上げられる範囲にあたる。
脚を留める箇所は荷重がかかる。緩みを定期的に確かめる。
選び分けの目安
- 搬入を考える場合
- 平らな状態で届く。組み立てて用いる。
- 動かす頻度を考える場合
- 約2.7kg。片手で持ち上げられる。
- 長く使う前提の場合
- 脚を留める箇所の緩みを確かめる。
同じ製造元・同種の製品との比較
腰掛けと収納は重ねる方式と素材で性格が分かれる。
| 比較項目 | スツール60 | ドムスチェア | コンポニビリ |
|---|---|---|---|
| 用途 | 腰掛け | 椅子 | 収納 |
| 重ねる方式 | らせん状に重ねる | 垂直に重ねる(最大4脚) | 段を足せる |
| 素材 | 無垢材と合板 | 無垢材と合板 | 樹脂 |
| 組み立て | ドライバーを要する | 組み立てた状態で届く | 段を組み合わせる |
| 重量 | 約2.7kg | 取扱店に確認する | 取扱店に確認する |
選び分けの目安
- 収納を考える場合
- らせん状に重ねる。垂直に積む製品とは形が異なる。
- 搬入を考える場合
- 平らな状態で届く。組み立てた状態で届く製品とは異なる。
- 動かす頻度を考える場合
- 約2.7kg。片手で持ち上げられる。
使用感と設置条件
座面
直径350mm、厚み29mm。円形による。
背もたれと肘掛けを持たない。座る向きを選ばない。
脚
曲げた無垢材の3本脚による。4本脚の型もある。
座面の下で曲がる。床に接する面積は小さい。
寸法
幅380 × 奥行380 × 高さ440mm。小さい部類にあたる。
机と組み合わせるほか、物を置く台にも用いられる。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
無垢材は日光で色が変わる。湿度の変化で伸縮する。
塗装の仕上げは擦れると下地が現れる。座面の縁で生じやすい。
座面に別の素材を貼る仕様では、貼った素材が摩耗する。
脚を留める箇所は荷重がかかる。緩みが生じる場合がある。
日常の手入れ
- 木部
- 乾いた布で拭く。水分を残さない。
- 塗装した箇所
- 柔らかい布で拭く。研磨剤は塗装を削る。
- 脚を留める箇所
- 緩みを定期的に確かめる。荷重がかかる箇所にあたる。
- 置き場所
- 直射日光、暖房の風、床暖房を避ける。色の変化と割れを招く。
修理と部品
脚や座面の交換については、取扱店を通じて相談する。
塗装の補修の可否もあわせて確認する。
どこで買うか
取扱店の調べ方
アルテックは公式サイトで製品情報を公開している。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。
仕上げを決めてから注文する。取り扱いは時期によって変わる場合がある。
実物を確認する
らせん状に重ねた状態は、実物で確かめられるとよい。
仕上げによる見え方の違いも現物で分かる。
中古の流通
長い生産の歴史があり、製造の時期によって仕上げが異なる。年式を確かめる。
確認箇所は、木部の色の変化と割れ、塗装の擦れ、脚を留める箇所の緩み、座面の縁である。
購入前チェックリスト
- らせん状に重ねること(積んだ状態の形)
- 脚の本数が異なる型どうしも重ねられること
- 仕上げの選択(座面に別の素材を貼る仕様もある)
- 組み立てにドライバーを要すること
- 置き場所(幅380 × 奥行380mm)
- 座面の高さ440mmと組み合わせる机
- 背もたれと肘掛けを持たないこと
- 脚を留める箇所の定期的な確認
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- アルテックは公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なります。仕上げで価格が変わります。
- どこで購入できますか?
- アルテックの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。
- 重ねて収納できますか?
- らせん状に重ねられます。脚が座面の下で少しずつずれて積まれ、上に伸びる形になります。脚の本数が異なる型どうしも重ねられます。
- 組み立ては必要ですか?
- 平らな状態で届き組み立てにドライバーを要します。搬入は容易にあたり、手順は取扱説明書をご確認ください。
- 仕上げは選べますか?
- 木目の見える仕上げ、塗装、着色から選べます。座面に別の素材を貼る仕様もあり、手入れの条件が変わります。
- 設置に必要な寸法を教えてください。
- 幅380×奥行380×高さ440mmで小さい部類にあたります。座面は直径350mm、厚み29mmです。
- 座り心地はどうですか?
- 背もたれと肘掛けを持たず座る向きを選びません。円形の座面のため、机と組み合わせるほか物を置く台にも用いられます。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 木部は乾いた布で拭き水分を残さないでください。塗装した箇所は柔らかい布で拭き、研磨剤は塗装を削ります。脚を留める箇所は荷重がかかるため緩みを定期的にお確かめください。