芯となる畳床に、い草を織った畳表をかぶせ、縁を縫い付けてつくる日本の床材。部屋の広さを数える単位としても使われ、寸法は地域によって異なる。
畳
畳とは、芯材である畳床の表面に、い草を織った畳表をかぶせ、長辺に畳縁を縫い付けてつくる日本の床材のこと。床に直接座り、寝ることを前提とした住まいの床として発達した。
解説
構成は三つの部材からなる。畳床は厚みと弾力を担う芯で、伝統的には稲わらを重ねて縫い締めたものが使われてきた。現在は、木質の繊維板やポリスチレンフォームを用いた建材畳床が多く、断熱性をもたせたものもある。畳表は、乾燥させたい草を経糸で織ったござ状の面材で、品質は日本農林規格(JAS)で定められている。畳縁は畳表の端を包んで留める布である。日本産業規格では、畳を JIS A 5902、稲わら畳床を JIS A 5901、断熱建材畳床を JIS A 5914 に定めている。
畳は床材であると同時に、部屋の広さを表す単位でもある。「六畳」「四畳半」といえば、畳を何枚敷き詰められるかで広さが通じる。ただし一枚の寸法は地域によって異なり、西日本で多く用いられた京間はおよそ191×95.5cm、東日本の江戸間はおよそ176×88cmと、同じ六畳でも面積に差が出る。梅田正徳のTAWARAYAは、四畳半という広さそのものを家具の外形に持ち込んだ例である。
畳表に用いるい草は、英語では soft rush と呼ばれるイグサ科の植物で、椅子の座面に編むラッシュとは別の植物群にあたる。新しい畳表は青みのある緑色をしているが、日光と時間によって次第に黄味を帯びた色へ変わっていく。湿気を吸いやすく、風通しの悪い部屋ではかびが生じることがある。脚の細い家具を長く置くと、畳床が沈んで跡が残る。
Reference
- 日本農林規格 畳表 JAS 1017(農林水産省)
- https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_standard/attach/pdf/index-330.pdf
- 畳表の日本農林規格の見直しについて(農林水産省 農林物資規格調査会)
- https://www.maff.go.jp/j/jas/kaigi/pdf/120726_sokai_e.pdf
- エコマーク商品類型No.123 分類C-2「畳」の部分的な改定について(日本環境協会)
- https://www.ecomark.jp/nintei/123/kaitei_123_230901.pdf