スウェーデンの家具を対象とする認証制度。品質、環境、責任ある調達の3分野の要件への適合を第三者が審査し、認められた製品に表示を許す。公共調達で広く参照される。
Möbelfakta
Möbelfakta(メーベルファクタ)とは、スウェーデンで運用されている家具の認証制度のこと。品質、環境、責任あるサプライチェーンという三つの分野の要件を定め、製品と製造者がそれに適合しているかを第三者が審査する。
解説
起点は1951年に国と産業界の支援を受けて設立された商品表示委員会(VDN)にある。標準化された試験方法に基づいて、消費者に比較可能な製品情報を示す仕組みで、家具もその対象だった。1972年には当時の家具研究所が、家具の強度、表面の耐久性、材料の品質、機能寸法、安全性を試験して記録する参照・表示制度としてMöbelfaktaを立ち上げた。翌1973年にはIKEAを含む52社が加わり、1980年代には年間1,400件を超える試験が行われている。
2000年代に入って、要件は技術的な品質から環境と社会的責任へと広げられた。現在の要件は三分野からなる。品質は欧州規格に基づく強度・安定性・耐摩耗性、環境は材料・化学物質・放散・持続可能な林業に関する要件、責任あるサプライチェーンは国連グローバル・コンパクトなどの国際的な枠組みに基づき、製造者だけでなく下請けまで含めた労働条件や人権への配慮を求める。審査は第三者が行い、運営側はISO 14024に基づくタイプIの環境ラベルと位置づけている。制度はスウェーデン環境研究所(IVL)と木材・家具業界団体(TMF)が共同で所有し、IVLが過半数を保有する。
家具の世界でこの表示が意味をもつのは、主に公共調達とコントラクトの領域である。要件はスウェーデンの公共調達機関の基準にそろえられており、学校や役所、事務所向けの家具を納める製造者が取得することが多い。なお、ノルウェーにも Møbelfakta という表示があるが、これは別の制度である。
基本情報
| 国 | スウェーデン |
|---|---|
| 開始 | 1972年(前身のVDNは1951年) |
| 所有 | IVLスウェーデン環境研究所(過半数)、TMF(木材・家具業界団体) |
| 要件の分野 | 品質、環境、責任あるサプライチェーン |
Reference
- Möbelfakta 公式サイト
- https://mobelfakta.se/
- Historik(Möbelfakta)
- https://mobelfakta.se/om-mobelfakta/historik/
- Which eco-labels are relevant?(EFG)
- https://q.efg.se/en/stories/which-eco-labels-are-relevant/