概要

ダミアン・ウィリアムソン(-2024)は、イギリス出身のデザイナーである。スウェーデンで学び、ストックホルムを拠点として活動した。細い輪郭とゆるやかな曲線による構成を得意とし、イタリアのザノッタなどのために家具を設計している。2011年のベッド「タラモ」は、アルミ合金の脚とブナ材のすのこで構成される。

バイオグラフィー

イギリスに生まれた。ロンドンで学んだのち、スウェーデンへ移っている。

ストックホルムのコンストファック(国立芸術工芸デザイン大学)で家具の設計を学んだ。

2000年代からストックホルムを拠点に活動し、イタリアと北欧のメーカーのために家具を設計した。

ザノッタ、フォグ&モーラップなどと協働している。2011年にタラモを発表した。2024年に没している。

デザインの思想と方法

ウィリアムソンの家具は、部材の断面を細く保ちながら、必要な強度と座り心地を確保するという条件のもとで構成される。部材が細いほど部屋での占有感は減るが、荷重を受ける余裕も減る。この釣り合いの点を探すのが設計の中心にある。

断面を場所ごとに変える

荷重の集中する接合部では断面を確保し、そうでない位置では細くする。全体を一定の断面にするより材料が減り、見た目も軽くなる。押出材や鋳造では、断面の変化を工程の中で作れる。

異なる材料を組み合わせる

タラモでは、脚部にアルミ合金、床板にブナ材を用いる。金属は細い断面で荷重を受け、木は面として寝具を支える。それぞれの材料が適した役割を担う構成にあたる。

曲線をゆるやかに保つ

強い曲率は加工の手間を増やし、部材の断面も大きくする。ゆるやかな曲線であれば、押出や曲げの工程で無理なく作れる。造形の選択と加工の条件が一致する範囲にとどめている。

北欧とイタリアの両方で仕事をする

イギリスに生まれ、スウェーデンで学び、イタリアのメーカーと協働した。各地の生産条件が異なるため、相手先の設備に応じて構成を変える必要がある。

代表作にみる方法

タラモ ベッド(2011年、ザノッタ)

アルミ合金の脚とブナ材のすのこで構成されたベッドである。脚は細い断面で床から本体を持ち上げ、下に隙間が残る。金属が荷重を受け、木が面として寝具を支えるという役割の分担がある。→タラモ ベッド

ザノッタのための家具

ベッドのほか、椅子と卓を手がけている。断面を細く保ちながら強度を確保するという条件が共通する。

照明

フォグ&モーラップなどのために照明を設計した。部材の断面を細くする方針が、支持部の構成に現れている。

評価と影響

ウィリアムソンは一般に、イギリスに生まれスウェーデンで学び、イタリアのメーカーと協働した設計者として言及される。各地の生産条件の違いに応じて構成を変える立場にあった。

部材の断面を細く保ちながら強度を確保するという方向は、家具が部屋で占める体積を減らすことにつながる。狭い住宅を前提とする北欧の条件とも合致している。

2024年に没した。ザノッタの製品は現在も生産が続いている。

収蔵

4館のAPI(MoMA、V&A、Met、AIC)で照合したが、該当する収蔵は確認できなかった。

作品一覧

発表年 区分 作品名 ブランド
2011年 ベッド タラモ ベッド Zanotta
2000年代〜 家具 ザノッタのための椅子・卓 Zanotta
2000年代〜 照明 フォグ&モーラップほかのための照明 Fogia ほか

プロフィール

没年 2024年
出身地 イギリス
国籍 イギリス
活動拠点 ストックホルム
分野 家具、照明
主な協働ブランド Zanotta、Fogia

Reference