概要

クララ・フォン・ツヴァイベルク(1970年生まれ)は、スウェーデンのグラフィックデザイナー・アートディレクターである。紙を折る作業と色の組み合わせを起点とし、そこから立体の製品を設計する。ヘイのトレイ「カレイド」は、大きさの異なる菱形の皿を組み合わせる構成をとる。ストックホルムを拠点としている。

バイオグラフィー

1970年9月16日、スウェーデンに生まれた。ストックホルムのベックマンス・デザイン大学でグラフィックデザインを学んでいる。

1990年代後半から2000年代にかけて、ロサンゼルスとミラノでアートディレクターとして活動した。

2000年代後半にストックホルムへ戻り、自身のスタジオを設立した。グラフィックの仕事と並行して、製品の設計も行うようになる。

ヘイ、ルイスポールセン、アルテックなどのために製品を設計している。紙を素材とする作品や書籍も発表してきた。

デザインの思想と方法

フォン・ツヴァイベルクの出発点はグラフィックである。紙の上で色と形を組み合わせる作業から、折る、重ねるという操作を経て立体へ移る。製品の設計も、この延長として行われる。

平面の形を組み合わせる

カレイドは、大きさの異なる菱形の皿の組である。単体では単純な形だが、重ねたり並べたりすると配置に変化が生まれる。平面の図形を組み合わせるというグラフィックの操作が、そのまま製品の構成になっている。

色を組み合わせの単位にする

それぞれの皿に異なる色を与えることで、組み合わせの数だけ見え方が変わる。色は装飾ではなく、構成の単位として働く。使い手が並べ方を決めるため、最終的な構成は設計者が定めない。

折りから立体をつくる

紙を折る作業を通じて立体の形を検討する。展開図と立体の対応を手で確かめる進め方で、複雑な作図を要さない。

グラフィックと製品を分けない

書籍、包装、展示のグラフィックと、製品の設計を同じスタジオで扱う。いずれも色と形の組み合わせという同じ問題として進められる。

代表作にみる方法

カレイド トレイ(ヘイ)

大きさの異なる菱形の皿の組である。粉体塗装した鋼板で作られ、それぞれ異なる色を持つ。重ねる、並べる、入れ子にするといった使い方ができ、配置は使い手が決める。平面の図形を組み合わせるというグラフィックの操作が製品の構成になっている。→カレイドトレイ

ルイスポールセンのための照明

色と面の構成を扱った照明である。グラフィックの手法を照明器具の表面に適用している。

紙による作品

紙を折り、重ね、組み合わせた作品を発表している。製品の設計と同じ操作を、素材そのもので行うものにあたる。

グラフィックの仕事

書籍、包装、展示のグラフィックを手がけている。アートディレクターとしての活動が、製品の設計と並行して続いている。

評価と影響

フォン・ツヴァイベルクは一般に、グラフィックデザインから製品の設計へ活動を広げた設計者として言及される。平面の図形と色の組み合わせという操作を、立体の製品にそのまま持ち込む点が特徴にあたる。

カレイドはヘイの主要な製品の一つとなった。単体では単純な形を、組み合わせによって構成に変えるという方式が、その位置づけを支えている。

グラフィックと製品を同じスタジオで扱う体制も挙げられる。分野を分けず、色と形の組み合わせという同じ問題として進める立場にある。

収蔵

4館のAPI(MoMA、V&A、Met、AIC)で照合したが、該当する収蔵は確認できなかった。スウェーデン国内の館については照合手段がない。

作品一覧

区分 作品名 ブランド
2010年代 什器 カレイドトレイ HAY
2010年代 照明 ルイスポールセンのための照明 Louis Poulsen
2010年代 製品 アルテックのための製品 Artek
2000年代〜 作品 紙による作品・書籍
1990年代〜 グラフィック 書籍・包装・展示のグラフィック 各社

プロフィール

生年 1970年9月16日
出身地 スウェーデン
国籍 スウェーデン
活動拠点 ストックホルム
分野 グラフィック、什器、照明
主な協働ブランド HAY、Louis Poulsen、Artek

Reference