概要

アレクシス・トゥーロン(1991年生まれ)は、フランスのデザイナーである。ローザンヌ州立美術大学(ECAL)で学び、2016年にステファノ・パンテロットとパンター&トゥーロンを設立した。素材の選択と使い終わったときの処理を条件に含める設計を行っている。

バイオグラフィー

1991年、フランスに生まれた。スイスのローザンヌ州立美術大学(ECAL)で学んでいる。

2015年、同大学の「Design for Luxury and Craftsmanship」修士課程を修了した。同課程でステファノ・パンテロットと出会っている。

2016年、パンテロットとともにローザンヌでパンター&トゥーロンを設立した。

ヴィトラ、ラッセンなどのために設計を行っている。展示の設計も手がけている。

デザインの思想と方法

製品は、作られてから使われ、やがて処分される。トゥーロンが条件に含めるのは、この最後の段階である。材料をどう選び、どう分けられるようにするかが、設計の判断に入る。

材料を分けられるようにする

異なる材料を接着すると、使い終わったときに分けられない。ねじや差し込みで組めば、材料ごとに分別できる。接合の方法が処理の可否を決める。

使う材料の数を減らす

材料の種類が少ないほど、分別も再利用も単純になる。同じ材料で複数の部位をまかなうという選択が生じる。

展示の設計を扱う

展示は期間が限られ、終われば解体される。仮設であることを前提に、部材を再利用できる構成をとる。

スタジオ名義で発表する

2016年以降の作品はすべてスタジオ名義で発表され、個々の担当は公表されていない。

代表作にみる方法

アナグラム ソファ(ヴィトラ)

複数の単位で構成される長椅子である。接着ではなく差し込みで組むため、使い終わったときに材料ごとに分けられる。→アナグラム ソファ

展示の設計

期間が限られ、終われば解体される。仮設であることを前提に、部材を再利用できる構成をとる。

ヴィトラのための製品

家具と什器を設計している。材料を分けられるようにするという条件が共通する。

パンター&トゥーロン(2016年〜)

ローザンヌの設計事務所である。ステファノ・パンテロットと共同で運営している。

評価と影響

トゥーロンは、2010年代後半以降のスイスで活動するデュオの一方として言及される。使い終わったときの処理を設計の条件に含める点が特徴にあたる。

接合の方法が材料の分別の可否を決める。接着ではなくねじや差し込みで組むという判断が、この条件から生じている。

2016年以降の作品はすべてスタジオ名義で発表され、個々の担当は公表されていない。

収蔵

4館のAPI(MoMA、V&A、Met、AIC)で照合したが、該当する収蔵は確認できなかった。スイス・フランス国内の館については照合手段がない。

作品一覧

いずれもステファノ・パンテロットとの共同設計による。

区分 作品名 ブランド
2016年 事務所 パンター&トゥーロン 設立 ローザンヌ、スイス
2020年代 ソファ アナグラム ソファ Vitra
2016年〜 家具・什器 ヴィトラのための製品 Vitra
2016年〜 展示 展示の設計 各社

プロフィール

生年 1991年
出身地 フランス
国籍 フランス
活動拠点 ローザンヌ、スイス
分野 家具、什器、展示
主な協働ブランド Vitra

Reference