Montana Furniture(モンタナファニチャー)
Montana Furnitureは、デンマーク・フュン島ホービーに拠点を置く家具メーカーである。1982年、Peter J. Lassen(1931年〜)が設立した。基本となる複数の寸法の箱を組み合わせて収納を構成する体系を核とし、色の選択肢を多く持たせる構成を採る。Lassenは家具メーカーFritz Hansenの経営に携わった経歴を持ち、退社時に自身が開発した収納の構想の権利を引き取って独立した。製造はホービーの自社工場で行われる。
事業と製造の実体
Montana Furnitureの製品を規定しているのは、基本となる箱の寸法体系である。36種類の基本の要素と4つの奥行きを組み合わせ、壁掛け、台座、キャスター、脚部といった設置の方法を選ぶ。要素の点数を抑えながら組み合わせの幅を確保する構成にあたる。
要素の角は削り取られている。Lassenはこの形状について、四角い箱から不要な部分を削り取る手順で得たものと説明している。角に丸みがあることで、複数の要素を並べた際に境界が視覚的に区切られる。
塗装は水性のラッカー塗装による。42色が用意され、木の突板の仕上げも選べる。塗装の工程が色の選択肢を規定するため、色の数を増やすには塗料の管理と工程の切り替えが要る。現行の色の体系は2019年に導入され、色彩の専門家Margrethe Odgaardが開発した。
ホービーの自社工場では140名を超える職人が加工、塗装、組立を担う。同社は2019年に家具メーカーとして早い段階でEUエコラベルを取得している。
沿革
Peter J. Lassenは1931年にデンマークで生まれた。海軍の将校を経て、1954年に義父が経営するFritz Hansenへ入社している。後に同社の経営責任者となり、Arne Jacobsen、Jørn Utzon、Piet Hein、Verner Pantonらとの協働に関わった。
1979年、これらの協働から生まれた家具の売上が伸びず、Lassenは経営責任者の座を退いた。退社にあたり、自身が開発した収納の構想の権利を買い戻している。
1982年、Lassenはこの構想を基盤としてMontana Furnitureを設立した。基本となる箱を組み合わせて収納を構成する体系が製品の中核となっている。
2019年、現行の色の体系が導入された。同じ年にEUエコラベルを取得している。現在も同族による経営が続き、製造はホービーの自社工場で行われる。
デザイナーとの協働
Montana Furnitureの製品開発は、創業者が定めた寸法体系を前提として進む。新しい製品も既存の要素との互換性を保つ必要があるため、設計は体系のなかで検討される構成にあたる。
収納の体系はPeter J. Lassenによる。色の体系は2019年にMargrethe Odgaardが開発した。このほか椅子や卓については外部の設計者との協働も行われている。
Peter J. Lassenの設計思想や経歴について詳しくはPeter J. Lassenプロフィールページをご覧ください。
主な製品群
モンタナシステムは、基本となる箱を組み合わせて収納を構成する体系である。36種類の要素と4つの奥行き、42色の仕上げから選び、壁掛けや台座など設置の方法も選べる。
このほか、椅子、卓、鏡、生活用品を扱う。いずれも同じ色の体系のもとで揃えられる。
基本情報
| ブランド名 | Montana Furniture(モンタナファニチャー) |
|---|---|
| 設立 | 1982年 |
| 創業者 | Peter J. Lassen(1931年〜) |
| 本社・生産拠点 | デンマーク・フュン島ホービー |
| 企業形態 | 非上場(同族経営) |
| 事業内容 | 収納システムを中心とする家具の設計、製造および販売 |
| 公式サイト | https://www.montanafurniture.com/ |
Reference
- Montana Furniture - 公式サイト
- https://www.montanafurniture.com/
- Wikipedia (da) - Montana Møbler
- https://da.wikipedia.org/wiki/Montana Møbler