Baker Furniture(ベイカー・ファニチャー)

Baker Furnitureは、1890年に米国ミシガン州アレガンで創業した家具メーカーである。オランダから移民したSiebe BakerがHenry Cookとともに設立したCook, Baker and Companyを起源とし、当初は扉や室内造作を製造していた。20世紀に入り、ヨーロッパやアジアの古典を調査した家具の分野で事業を広げる。1951年にはFinn Juhlと協働し、米国市場向けの製品群を手がけた。1986年よりKohlerの傘下にある。

事業と製造の実体

Baker Furnitureの事業の基盤は、過去の家具を調査してその構造と仕上げを再構成する作業にある。対象は時代と地域を横断し、各様式の接合の方法、彫りの深さ、塗装の重ね方などを調べたうえで製品の仕様が決められる。

この方式では、木工の技術の幅が製品の範囲を決める。象嵌、彫刻、突板の張り分けといった工程は、それぞれ別の技能を要する。同社が長く扱ってきたのは、これらの工程を社内に保つ構成にあたる。

1951年からのFinn Juhlとの協働は、この基盤の上で近代的な家具を扱う試みだった。Juhlの家具は荷重を受ける枠と座・背を分離する構成を持ち、両者が接する部分の削り出しに手数を要する。既存の技術で対応できる部分と、新たに検討を要する部分が混在した企画にあたる。

1986年以降はKohlerの傘下となり、その後主要な生産拠点が米国ノースカロライナ州へ移された。

沿革

創業

1890年、オランダから移民したSiebe BakerがHenry Cookとともに、ミシガン州アレガンでCook, Baker and Companyを設立した。当初の製品は扉や室内造作である。1893年、机と書棚を組み合わせた最初の家具が作られた。

創業者の息子Hollis S. Bakerが経営を引き継いだのち、同社は過去の家具の調査にもとづく製品の分野で事業を広げる。1932年にはヨーロッパの家具を調査した系列が発表された。

Finn Juhlとの協働

1951年、デンマークの設計者Finn Juhlとの協働が始まった。米国市場向けの製品群が企画され、この協働からベイカーソファが生まれている。名称は同社の社名に由来する。

Finn Juhlの家具が米国で扱われる契機となった企画にあたり、以後同社は近代的な家具の分野にも製品を持つようになった。

資本の移動

1986年、同社はKohlerの傘下に入った。その後、主要な生産拠点が米国ノースカロライナ州へ移されている。

デザイナーとの協働

Baker Furnitureの製品開発は、二つの経路によって進んできた。一つは過去の家具の調査にもとづく製品化で、こちらは設計者を置かず社内で仕様を決める。もう一つは外部の設計者との協働による新規の開発である。

1951年からのFinn Juhlとの協働は後者にあたる。以後も各時代の設計者との協働が行われてきた。

主な製品群

ベイカーソファは、1951年にFinn Juhlが同社のために設計したソファである。脚部と座部を分離する構成を採り、米国市場向けの寸法で作られた。

このほか、1932年発表のヨーロッパの家具を調査した系列をはじめ、各様式の調査にもとづく製品を扱う。

基本情報

ブランド名 Baker Furniture(ベイカー・ファニチャー)
創業 1890年(Cook, Baker and Companyとして)
創業者 Siebe Baker、Henry Cook
創業地 アメリカ合衆国ミシガン州アレガン
資本関係 1986年よりKohler傘下
生産拠点 アメリカ合衆国ノースカロライナ州
事業内容 家具の製造および販売
公式サイト https://www.bakerfurniture.com

Reference

Baker Furniture - 公式サイト
https://www.bakerfurniture.com
Wikipedia - Baker Furniture
https://en.wikipedia.org/wiki/Baker_Furniture