Andreu World(アンドリュー・ワールド)
Andreu Worldは、スペイン・バレンシア近郊アラクアスに拠点を置く家具メーカーである。1955年、当時17歳のFrancisco Andreu Martíが父から引き継いだ小さな工房を起点とする。木材の加工と曲木の技術を基盤とし、椅子と卓を主力とする。住宅、事務空間、宿泊施設、飲食施設、公共空間へ供給する。FSC認証の木材の使用と、分解して素材を再利用できる設計を方針とする。
事業と製造の実体
Andreu Worldの製造の基盤にあるのは木材の加工である。曲木では、材を蒸して軟化させ型に沿わせる工程を要する。曲げた部材は直材より強度が高く、細い断面でも荷重を支えられるため、椅子の脚や背の枠に用いられる。
製品は分解できる構成が採られる。使用の終了後に部材を分けて素材ごとに再利用することを前提とするため、接着剤で一体化する方法ではなく、外せる接合が用いられる。この方式は修理にも対応する。
木材のほか、樹脂や再生材も扱う。素材ごとに加工の条件が異なるため、同じ設計でも素材を変える場合は部材の断面から検討し直すことになる。
同社は自社で管理する森林からFSC認証の木材を調達している。素材の調達から製品の分解までを一続きで扱う構成にあたる。
沿革
1955年、スペイン・バレンシア近郊のアラクアスで、17歳のFrancisco Andreu Martíが父から小さな家具の工房を引き継いだ。これが事業の起点にあたる。
木材の加工と曲木の技術を基盤として、椅子と卓を扱う事業へ展開した。同族による経営が続いている。
その後、外部の設計者との協働が本格化した。協働相手にはPatricia Urquiola、Philippe Starck、Jasper Morrison、Benjamin Hubert、Alfredo Häberli、Piergiorgio Cazzanigaらが含まれる。
現在は住宅、事務空間、宿泊施設、飲食施設、公共空間の各分野へ製品を供給している。
デザイナーとの協働
Andreu Worldの製品開発は、外部の設計者との協働によって進む。木材の加工と曲木の条件が形の可否を規定するため、設計案は素材と工程の検討と並行して進められる。分解できる構成を前提とするため、接合の方式も設計の条件になる。
協働相手にはPatricia Urquiola、Philippe Starck、Jasper Morrison、Benjamin Hubert、Alfredo Häberliらがいる。
Jasper Morrisonの設計思想や経歴について詳しくはJasper Morrisonプロフィールページをご覧ください。
主な製品群
椅子と卓が製品の中心にある。ヌブは曲木による枠と、身体を包む形状の背を組み合わせる。
このほか、腰掛け、長椅子、事務空間向けの家具を扱う。いずれも分解して部材ごとに処理できる構成を採る。
基本情報
| ブランド名 | Andreu World(アンドリュー・ワールド) |
|---|---|
| 創業 | 1955年 |
| 創業者 | Francisco Andreu Martí |
| 本社所在地 | スペイン・バレンシア近郊アラクアス |
| 企業形態 | 非上場(Andreu家による同族経営) |
| 事業内容 | 椅子・卓を中心とする家具の設計、製造および販売 |
| 公式サイト | https://www.andreuworld.com |
Reference
- Andreu World - 公式サイト
- https://www.andreuworld.com
- Wikidata - Andreu World
- https://www.wikidata.org/wiki/Q20102756