ブランド情報

創業
1951年 フランス
創業者
Charles Bernard
本社
フランス・エール=シュル=ラドゥール
事業内容
家具の企画、製造および販売
公式サイト
www.airborne.fr

本社・所有・生産・日本での取扱いなどは 2026年10月21日に確認

Airborne(エアボーン)

Airborneは、1951年にCharles Bernardがフランスで設立した家具メーカーである。最初の製品は、1938年にアルゼンチンの設計者集団Grupo Australが手がけた折り畳み椅子をAAの名で製品化したもので、この椅子は現在も同社の中心にある。1950年代から1970年代にかけてはPierre GuaricheやOlivier Mourgueらと組み、鋼管と木材による組立式の家具から、ウレタンフォームで包んだ低い座具まで、素材と工法を変えながら製品を送り出した。現在の拠点はフランス南西部のエール=シュル=ラドゥールにある。

事業と製造の実体

Airborneは座る家具の製造から事業を始め、外部の設計者の案を自社で製品化してきた。創業時の工場はパリ東郊のモントルイユにあり、鋼線を用いた家具を作っていた。

扱う工法は年代とともに移り変わっている。ヴィトラ・デザイン・ミュージアムの収蔵データによれば、1950年代にはばねの新しい技術が、1960年代には張りぐるみ用フォームの注入成形が導入され、新しい形の安楽椅子やソファが作れるようになった。1960年に生産をトゥルニュへ移したことで、その幅はさらに広がった。1955年のG10 アームチェアは板とばねで薄い座面に撓みを与える構成をとり、1964〜65年のジンのシリーズは、鋼管の骨組みにゴムのウェビングとウレタンフォームを重ね、着脱できるジャージーのカバーで全体を包む構成をとる。

現在の主力であるAAは、直径12mmの鋼線の骨組みに、革、麻、綿、屋外用のアクリルなどのカバーを掛けて展開される。骨組みは組立式のほか、1951年から1970年代まで作られていた一体型も再び製造されている。製品はフランス国内で作られ、エール=シュル=ラドゥールから出荷される。

沿革

創業者と最初の製品

Charles Bernardは1904年、ブレス地方のルアンに生まれた。1926年に兵役を終えてパリに戻り、ギャラリー・ラファイエットで助手として模型の制作や図案、彩色に携わった。

1951年、Bernardは自身の会社を設立した。最初の製品は、1938年にGrupo Austral(Antonio Bonet、Juan Kurchan、Jorge Ferrari-Hardoy)が手がけた折り畳み椅子である。この椅子は、1855年にイギリスの技術者Joseph B. Fenbyが考案した木製の折り畳み椅子の系譜に連なる。Bernardは建築誌『L'Architecture d'Aujourd'hui』を主宰するAndré Blocを通じて製造権を得たとされ、AAの名は同誌の頭文字にちなむ。

設計者との協働

最初の協働相手はPierre Guaricheで、1952年からは鋼管と木材を組み合わせる組立式の家具「Prefacto」が販売された。1959年には、学生だったOlivier Mourgueが原寸で作った椅子を持ち込み、これが「ジョーカー」として製品化されている。

1960年に生産をトゥルニュへ移した後、1964〜65年にMourgueのジンのシリーズが発表された。ジンは1968年公開の映画『2001年宇宙の旅』で、宇宙ステーション内のホテルの場面に用いられた。ヴィトラ・デザイン・ミュージアムの収蔵データは、ジンが1960年代末の同社の挑発的な広告と並んで話題を呼んだと記している。

1970年代以降

1970年代の石油危機を機に、Airborneは戦略と経営体制の変更を重ね、一時期はオフィス家具も製造した。ジンのシリーズの製造はその後も続き、ポンピドゥー・センターの収蔵記録は同シリーズの製造期間を1964〜1997年としている。

現在

2010年以降、新たな経営体制のもとで事業が続けられている。AAの骨組みには2011年から製造年が刻印されるようになり、AAに合わせたテーブルAOなどの新しい製品も加わった。

デザイナーとの協働

Airborneは外部の設計者と組んで製品を開発してきた。Mourgueとの関係は、学生時代の作品の持ち込みから始まっている。20世紀の協働相手には、Pierre Guariche、Olivier Mourgueのほか、Danielle Quaranteらがいる。現在の公式サイトは、Maxime Lis、Hervé Langlais、At-Onceらを協働する設計者として紹介している。

主な製品群

創業時のAAが製品群の起点にある。1950年代はPierre Guaricheによる鋼管と木材の家具が中心で、G10 アームチェアはばねを用いた座の構成をとる。

1960年代にはOlivier Mourgueのジンのシリーズが加わった。寝椅子のジン シェーズロング、低い卓兼オットマンのジン・テーブルなどが、同じ構成で作られている。

現在はAAを中心に、そのカバーの展開と新しい設計者による製品が並行して扱われている。

Reference

Notre Histoire et notre ADN | Airborne
https://www.airborne.fr/histoire-airborne
Structures AA | Airborne
https://www.airborne.fr/lesstructuresaa
Les designers | Airborne
https://www.airborne.fr/les-designers
Airborne | Vitra Design Museum Collection
https://collection.design-museum.de/en/artists/artist/6345/
Olivier Mourgue - Designer Paris / France | Archilovers
https://www.archilovers.com/olivier-mourgue/
Chaise longue Djinn | Centre Pompidou
https://www.centrepompidou.fr/en/ressources/oeuvre/c9jX7Xn