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柳宗理 鉄フライパンは、柳宗理のデザインシリーズとして佐藤商事が販売する鉄板のフライパンである。現行品は表面加工の違う「マグマプレート」と「ダブルファイバー窒化加工」の2系統で、どちらも18cm・22cm・25cmの3サイズがある。

このページでは、2系統の違い、手入れ、交換部品、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

佐藤商事の製品サポートサイト(柳宗理デザインシリーズ・製品サポートサイト)が、現行品の仕様、メーカー希望小売価格、手入れ、交換部品を公開している。以下はその内容による。

現行の系統 鉄フライパン マグマプレート/鉄フライパン ダブルファイバー窒化加工
本体 鉄板。表面にフッ素やセラミックなどの機能性コートはない
形状 左右両側に注ぎ口がある
付属 ふた付き
対応熱源 ガス火、IH(100V・200V)
交換部品 ハンドルセット、ふた、ふたのツマミセットを有償で販売している

サイズと価格

寸法の表記は、W(幅)が鍋の端からハンドルの先端まで、D(奥行)が両側の注ぎ口の端から端まで、H(高さ)が底からハンドルの先端までである。価格はふた付きのメーカー希望小売価格(税込、2026年10月時点)。

サイズ 寸法(W×D×H) マグマプレート ダブルファイバー窒化加工
18cm 338×218×72mm 5,500円 9,350円
22cm 400×260×100mm 6,600円 11,000円
25cm 455×290×109mm 7,700円 12,100円

廃番の系統と関連品

サポートサイトのFAQによれば、鉄フライパンには現行2系統のほかに、廃番になった「鉄フライパン」(ブルーテンパ材にクリア塗装)と「鉄フライパン ファイバーライン」がある。4系統はふたを共用できるように設計されている。

初代の「鉄フライパン」は、使い始めにクリア塗装を焼いて落とす「焼き込み」が必要で、焼き込みはガス火でのみ行う。IHは100Vのみ使用でき、200Vは底が歪むおそれがあるため使用不可とされる。ファイバーラインとマグマプレートは錆止め塗装の塗料が異なり、焼き込みは要らない。

同じシリーズの「鉄器」(南部鉄器の鋳物)にはミニパンや鉄鍋があるが、鉄板のフライパンとは別の製品群である。

2つの表面加工

どちらも鉄板の両面に凹凸を浮き立たせた加工で(マグマプレートの素材はブルーテンパ材)、凹凸が食材とランダムな点で接し、油がなじみやすいとメーカーは説明している。

比較項目 マグマプレート ダブルファイバー窒化加工
凹凸 南部鉄器風の凹凸 繊維状の凹凸
表面処理 黒色酸化皮膜の上にシリコン樹脂塗装 鉄の表面を窒素で硬化させる窒化加工。塗装に頼らず、耐腐食性と耐摩耗性を持たせる
価格(22cm、税込) 6,600円 11,000円

窒化加工は窒素が鉄に浸み込んでいるため、はがれにくく摩耗しにくいとされる。ただし、どちらも鉄である以上、手入れによっては錆びる。

手入れ

サポートサイトの手入れの説明は、マグマプレートとダブルファイバー窒化加工を含むすべての鉄フライパンに共通である。

日常の洗浄
使用後はなるべくお湯とたわし、ささらだけで洗い、水気を拭き取って遠火にかけるなどして乾燥させる。
洗剤を使ったとき
よく乾燥させたあと、全体に薄く油を塗って保存する。使い始めて5〜10回ほどは表面に油がなじんでいないため、洗ったら必ず油を塗る。
焦げ付きや錆
クレンザーや金属たわしで取り除く。銀色の地が見えるまで磨いてもよい。そのあと削りくずをよく洗い落とし、焼き込みをして油をなじませてから使う。

メーカーは有償で鉄フライパンの焦げ付き・汚れ落としも受け付けている(18cm 1,870円、22cm 2,805円、25cm 3,740円、税込)。

交換部品

柳宗理の鍋類は、傷みの早い樹脂部品を交換できるよう、ハンドルをネジで固定している。ぐらついたらハンドル先端のネジを増し締めし、それでも直らない場合はハンドルやリングの破損を確かめて部品を交換する。

部品 18cm 22cm 25cm
ハンドルセット 715円 770円 880円
ふた 1,100円 1,430円 1,650円
ふたのツマミセット 385円 495円 495円

価格は税込、2026年10月時点。ハンドルセットはハンドル、リング、ネジ、スプリングワッシャのセットで、本体側の金具のネジ穴にネジ山が残っていることが交換の条件である。

同じシリーズの他の製品との比較

比較項目 鉄フライパン 柳宗理 ステンレスケトル
素材 鉄板 ステンレス
日常の手入れ お湯とたわしで洗い、遠火で乾かす。洗剤を使ったら油を塗る 食器用洗剤とスポンジで洗い、水気を拭き取る
部品の交換 ハンドルセットを購入して自分で交換できる ハンドル交換はメーカーでの作業

どこで買うか

佐藤商事のサポートサイトは、取扱店として全国の百貨店と、専門店のアマーティ&アマーティ、デイアンドデイズ、ジュール エ ジュールを挙げている。店舗によって扱う商品は異なり、予告なく扱いがなくなる場合もある。

ふたやハンドルなどの交換部品と修理は、取扱店に申し込むほか、製造工場の日本洋食器でも受け付けている(ステンレス製品と鉄フライパンのみ、送料は購入者負担)。

購入前チェックリスト

  • 系統(マグマプレートか、ダブルファイバー窒化加工か)
  • サイズ(18cm・22cm・25cm)と、ハンドルを含む全長
  • 中古の場合、廃番の初代「鉄フライパン」ではないか(焼き込みが必要で、IH200Vは使用不可)
  • 中古の場合、ふたの有無(交換部品として購入できる)

よくある質問

価格はどのくらいですか?
メーカー希望小売価格は、ふた付きでマグマプレートが18cm 5,500円、22cm 6,600円、25cm 7,700円、ダブルファイバー窒化加工が18cm 9,350円、22cm 11,000円、25cm 12,100円です(いずれも税込、2026年10月時点)。
どこで購入できますか?
佐藤商事のサポートサイトは、全国の百貨店と、アマーティ&アマーティ、デイアンドデイズ、ジュール エ ジュールを取扱店として挙げています。店舗によって扱う商品が異なるため、各店に問い合わせるよう案内されています。
マグマプレートとダブルファイバー窒化加工はどう違いますか?
マグマプレートは南部鉄器風の凹凸に黒色酸化皮膜とシリコン樹脂塗装を施したものです。ダブルファイバー窒化加工は繊維状の凹凸に、鉄の表面を窒素で硬化させる窒化加工を施したもので、価格はこちらが高くなります。
IHで使えますか?
マグマプレートとダブルファイバー窒化加工は、IHの100Vと200Vのどちらでも使えます。廃番の初代「鉄フライパン」はIH100Vのみで、200Vは使用不可とされています。
使い始めに焼き込みは必要ですか?
メーカーのFAQでは、焼き込みが必要なのは廃番の初代「鉄フライパン」だけで、マグマプレートは不要とされています。使い始めて5〜10回ほどは、洗ったら必ず油を塗って保管するよう案内されています。
錆びませんか?
本体が鉄のため、手入れによっては錆びます。普段はお湯とたわしで洗って遠火で乾かし、洗剤を使ったときは油を薄く塗って保存します。錆が出たらクレンザーや金属たわしで落とし、焼き込みをして油をなじませてから使います。
ハンドルが傷んだら交換できますか?
できます。サイズ別のハンドルセットが有償で用意されており、税込で18cm用715円、22cm用770円、25cm用880円です(2026年10月時点)。本体側の金具のネジ穴にネジ山が残っていることが条件です。
ふただけを買えますか?
買えます。税込で18cm用1,100円、22cm用1,430円、25cm用1,650円です(2026年10月時点)。廃番の系統を含む鉄フライパン4系統はふたを共用できるよう設計されています。