このページについて

S34チェアは、ピエール・シャポーが1973年に設計した椅子である。シャポー・クレアシオンが製造する。無垢材による。手作業で製作されるため、個体差が生じる。樹種を複数から選ぶ。

このページでは、手作業による個体差と納期、樹種と仕上げの選択、寸法と座り方、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

S34チェアの正規品は、南フランスに工房を構えるシャポー・クレアシオンが製造している。ピエール・シャポーの孫であるゾラン・シャポーが率いるこの工房では、創業者の理念である「素朴さ、持続可能性、誠実さ、創造」を受け継ぎ、すべての製品を職人の手作業で製作している。各作品には工房の刻印が施され、正統な復刻品であることが証明される。以下に、現行正規品の詳細仕様を示す。

正式名称 S34チェア
製造ブランド シャポー・クレアシオン
主要素材 無垢材。5種の樹種から選ぶ
仕上げ 植物性の油による自然塗装
サイズ 高さ約740 × 幅約400 × 奥行約560mm
座面高 約430mm
重量 約5〜6kg。樹種によって異なる
構造 4本の脚が上部で収束する。座面は多角形。背もたれは左右非対称
座面形状 多角形による
スタッキング 重ねられない
収蔵 本製品の美術館収蔵は、公開情報の範囲では確認できていない
価格 シャポー・クレアシオンは公式サイトで製品情報を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は取扱店により異なる
納期 受注生産。手作業による製作のため、納期は長くなる。取扱店に確認する
製造方法 手作業による製作。個体ごとに寸法と仕上がりに差が生じる

S34チェアの最大の特徴は、四本の脚が一点に向かって収束する独創的な構造にある。シャポーは平面幾何学の研究から二面角を用いた接合法を考案し、座面の直径では構造的安定性を確保できないという難題を解決した。背もたれは一本の脚の延長として非対称に取り付けられ、数字の「7」あるいは鎌の柄を思わせる独特の曲線を描く。この非対称性は恣意的なものではなく、綿密な構造計算の結果である。無垢材の木目は一脚ごとに異なる表情を見せ、自然素材ならではの独特の存在感を放つ。

手作業による個体差と納期

手作業で製作される。そのため、個体ごとに寸法と仕上がりに差が生じる。

複数を揃える場合、木目と色味が揃うとは限らない。並べたときの印象を想定する。

受注生産にあたる。手作業による製作のため、納期は長くなる。注文の時期を確かめる。

複数脚を注文する場合、まとめて製作されるかも確認する。時期が分かれると素材の差が大きくなる場合がある。

選び分けの目安

複数を揃える場合
木目と色味が揃うとは限らない。まとめて注文するかを確かめる。
納期を考える場合
手作業による製作のため長くなる。取扱店に確認する。
仕上がりを確かめたい場合
個体ごとに差が生じる。可能であれば現物を確認する。

樹種と仕上げの選択

5種の樹種から選ぶ。樹種によって木目、色味、重量が変わる。

重量は約5〜6kg。樹種によって差が生じる。

仕上げは植物性の油による自然塗装にあたる。塗膜をつくらないため、水分が染み込む。

定期的な塗り直しを要する。方法と頻度を取扱店に確認する。

選び分けの目安

手入れの手間を考える場合
塗膜をつくらない仕上げ。定期的な塗り直しを要する。
水分の扱いを考える場合
染み込む。こぼした場合はすぐに拭き取る。
樹種から選ぶ場合
木目、色味、重量が変わる。取り扱いを取扱店に確認する。

寸法と座り方

高さ約740 × 幅約400 × 奥行約560mm。座面の高さは約430mm。

幅400mmは狭い部類にあたる。肘掛けを持たない。

座面は多角形による。平らな面のため、張地や詰め物のある椅子とは座り心地が異なる。

背もたれは左右非対称にあたる。座る向きによって背中の当たり方が変わる。

選び分けの目安

置き場所を確かめる場合
幅約400mm。狭い部類にあたる。
座り心地で選ぶ場合
木の平らな座面による。実物で確かめられるとよい。
背もたれを確かめる場合
左右非対称にあたる。座る向きによって当たり方が変わる。

同種の椅子との比較

木の椅子は座面の構成と個体差で性格が分かれる。

比較項目 S34 ニールス・O・モラー モデル75 CH24 ウィッシュボーンチェア
座面 木の多角形 紙紐または張地 紙紐
座面高 約430mm 440mm 450mm
仕上げ 塗膜をつくらない 複数から選ぶ 複数から選ぶ
個体差 寸法と仕上がりに生じる 木目に生じる 木目に生じる
張り替え 該当しない 編み直しまたは交換 編み直しになる

選び分けの目安

張り替えを避けたい場合
座面が木による。紙紐や張地の製品とは条件が異なる。
複数を揃える場合
寸法と仕上がりに個体差が生じる。木目のみの差とは程度が異なる。
手入れの手間を考える場合
塗膜をつくらない仕上げ。定期的な塗り直しを要する。

使用感と設置条件

脚の構成

4本の脚が上部で収束する。床に接する範囲は座面より広い。

脚は木のため、床に接する箇所も木による。椅子は繰り返し動かすため、床材への影響が大きい。

重量

約5〜6kg。片手で持ち上げられる範囲にあたる。

樹種によって差が生じる。複数を並べる場合も同様である。

重ねられないこと

重ねて収納する構成ではない。複数を用いる場合、それぞれの置き場所が要る。

使わない時期の保管場所も想定する。

経年変化とメンテナンス

素材に起きること

無垢材は日光で色が変わる。樹種によって変化の方向が異なる。

塗膜をつくらない仕上げのため、水分が染み込む。輪染みが残る場合がある。

無垢材は湿度の変化で伸縮する。急な乾燥は割れを招く。

座面と背もたれは直接木に触れる。手や衣服との摩擦で艶が出る。

日常の手入れ

座面と背もたれ
乾いた柔らかい布で拭く。水分はすぐに拭き取る。
塗り直し
定期的に要する。方法と頻度を取扱店に確認する。
床に接する箇所の状態を確かめる。保護材の要否も確認する。
置き場所
直射日光、暖房の風、床暖房を避ける。急な乾燥は割れを招く。

修理と部品

接合部の緩みや木部の補修については、取扱店を通じて相談する。

手作業による製作のため、補修も個別の対応になる。

どこで買うか

取扱店の調べ方

シャポー・クレアシオンは公式サイトで製品情報を公開している。日本国内の取り扱いについては、取扱店に確認することになる。

受注生産にあたる。樹種を決めてから製作される。納期を確かめる。

実物を確認する

木の平らな座面の座り心地は、実物で確かめられるとよい。

樹種による木目と色味の違いも現物で分かる。

中古の流通

製作された年代によって、素材と仕上がりが異なる場合がある。年式を確かめる。

確認箇所は、座面の輪染みと傷、接合部の緩み、木部の割れ、床に接する箇所の状態である。

購入前チェックリスト

  • 手作業による製作のため個体差が生じること
  • 複数を揃える場合、まとめて注文するか
  • 受注生産の納期(長くなる)
  • 樹種の選択(木目、色味、重量が変わる)
  • 塗膜をつくらない仕上げ(定期的な塗り直しを要する)
  • 座面の高さ約430mmと組み合わせる机
  • 重ねられないこと(保管場所)
  • 木の脚が床に接すること

よくある質問

価格はどのくらいですか?
シャポー・クレアシオンは公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は取扱店により異なります。樹種で価格が変わります。
どこで購入できますか?
シャポー・クレアシオンの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の取り扱いについては取扱店にご確認ください。受注生産にあたるため納期もお確かめください。
同じものが届きますか?
手作業で製作されるため、個体ごとに寸法と仕上がりに差が生じます。複数を揃える場合は木目と色味が揃うとは限らないため、まとめて注文するかを取扱店にご確認ください。
納期はどのくらいですか?
受注生産で手作業による製作のため、納期は長くなります。取扱店にご確認ください。
樹種は選べますか?
5種から選べます。樹種によって木目、色味、重量が変わり、重量は約5〜6kgの範囲で差が生じます。
設置に必要な寸法を教えてください。
高さ約740×幅約400×奥行約560mm、座面の高さは約430mmです。幅400mmは狭い部類にあたり、肘掛けを持ちません。
座り心地はどうですか?
座面は木の多角形で平らな面のため、張地や詰め物のある椅子とは座り心地が異なります。背もたれは左右非対称で、座る向きによって背中の当たり方が変わります。実物でお確かめください。
手入れはどうすればよいですか?
座面と背もたれは乾いた柔らかい布で拭き、水分はすぐに拭き取ってください。塗膜をつくらない仕上げのため水分が染み込み、輪染みが残る場合があります。定期的な塗り直しを要するため、方法と頻度を取扱店にご確認ください。