このページについて

S34チェアは、ピエール・シャポーが1973年に設計し、シャポー・クレアシオンがフランスの工房で製造する、すべて木でできた椅子である。脚を束ねるように組む「faisceau(束)」の構造と、1本の脚を延ばして付けた左右非対称の背もたれを持つ。

このページでは、正規品の仕様、樹種と仕上げ、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

シャポー・クレアシオンは、南仏ゴルドのギャラリー・シャポーを拠点とする。公式サイトは製造を「Atelier Chapo Création – France」と記載している。背もたれの形は、公式の説明では大鎌の柄や数字の「7」を思わせる。

正式名称 S34(Chaise faisceau dos en 7)
樹種 オークまたはアッシュの無垢材。公式の技術資料では、アッシュはフランス産で蜂蜜色に着色、オークはフランス産のホワイトオークで明るいブロンド色。ほかの樹種も相談できる(いずれも責任ある森林管理による材)
仕上げ 亜麻仁油とテレピン油を混ぜたオイル仕上げ
座面 多角形の木の座面。張り地や詰め物はない
肘掛け なし
価格 公式サイトに価格の掲載はなく、問い合わせによる(2026年10月時点)

手作業による個体差

無垢材を工房で加工するため、木目と色味は一脚ずつ異なる。複数を揃える場合は、まとめて注文するかを工房に相談する。

樹種と仕上げの選択

標準の樹種はオークとアッシュの2種である。アッシュは木目がはっきりと出て、蜂蜜色に着色される。オークは明るいブロンド色になる。

仕上げは塗膜をつくらないオイル仕上げで、水分が染み込みやすい。その代わり、表面が傷んだら持ち主が洗ってオイルを塗り直せる。

同種の椅子との比較

木の椅子は、座面の構成で張り替えの要否が分かれる。

比較項目 S34 ニールス・O・モラー モデル75 CH24 ウィッシュボーンチェア
座面 木(多角形) 紙紐または張りぐるみ 紙紐(ペーパーコード)
張り替え 不要 編み直し、または張り地の交換 編み直し

使用感と設置条件

座面と背もたれ

座面は木で詰め物がない。長く座るならクッションを併用することになる。背もたれは左右非対称で、片側の脚から立ち上がる。

脚と床

脚は座面の下で束ねられ、斜めに広がって床に接する。脚先が座面の外側まで張り出すため、テーブルの脚や周りの家具との間隔を確かめる。脚は木のまま床に接するので、床材によっては保護材を付ける。

経年変化とメンテナンス

素材に起きること

無垢材は日光で色が変わり、湿度の変化で伸縮する。オイル仕上げは水分が染み込むため、輪染みが残ることがある。

日常の手入れと塗り直し

シャポー・クレアシオンは、手入れの方法を公式サイトで次のように案内している。

汚れを落とす
ぬるま湯と台所用の液体洗剤を使い、スポンジで木目に沿ってこすって洗う。何度かよくすすぐ。
オイルを塗る
必要なら年に1〜2回、乾かしてから、亜麻仁油とテレピン油を半量ずつ混ぜたものを刷毛かスポンジで塗る。木が吸わなくなるまで2〜3回重ねる。研磨する場合は木目に沿う。
拭き取る
吸わなくなったら余分を拭き取り、紙に油が付かなくなるまで繰り返し拭いて乾かす。
注意
油の付いた紙は自然発火のおそれがあるため、濡らしてから捨てる。

焦げ跡、打ち傷、黒い染み、はがれなど、手入れで直らない損傷は工房の修理を相談する。

どこで買うか

取扱店の調べ方

シャポー・クレアシオンの公式サイトは価格を掲載しておらず、価格は問い合わせフォームで尋ねる形になっている(2026年10月時点)。工房の所在地は南仏ゴルドのギャラリー・シャポーである。注文時に決めるのは樹種である。

中古の流通

年代の古い個体も流通している。確認する箇所は、座面の輪染みと傷、接合部のがたつき、木部の割れ、脚先の状態である。

購入前チェックリスト

  • 樹種(オーク/アッシュ。ほかは相談)
  • オイル仕上げの手入れ(年に1〜2回の塗り直し)
  • 脚先が座面の外まで張り出すこと
  • 座面に詰め物がないこと
  • 複数を揃える場合の木目と色味の差

よくある質問

価格はどのくらいですか?
シャポー・クレアシオンの公式サイトには価格の掲載がなく、問い合わせによります(2026年10月時点)。
どこで購入できますか?
シャポー・クレアシオンは南仏ゴルドのギャラリー・シャポーを拠点とし、公式サイトの問い合わせフォームから価格や注文を尋ねられます。
樹種は選べますか?
オークとアッシュの無垢材が標準です。アッシュは蜂蜜色に着色され、オークは明るいブロンド色です。ほかの樹種も相談できます。
仕上げは何ですか?
亜麻仁油とテレピン油を混ぜたオイル仕上げです。塗膜をつくらないため水分が染み込みやすい一方、持ち主が洗ってオイルを塗り直せます。
同じものが届きますか?
無垢材を工房で加工するため、木目と色味は一脚ずつ異なります。複数を揃える場合は、まとめて注文するかをご相談ください。
座り心地はどうですか?
座面は多角形の木で、詰め物はありません。背もたれは左右非対称です。長く座る場合はクッションの併用をご検討ください。
手入れはどうすればよいですか?
汚れはぬるま湯と台所用の液体洗剤で木目に沿って洗い、よくすすいで乾かします。必要なら年に1〜2回、亜麻仁油とテレピン油を半量ずつ混ぜたものを塗り、余分を拭き取ってください。油の付いた紙は自然発火のおそれがあるため、濡らしてから捨ててください。