このページについて
モデル232 チャイナキャビネットは、ボーエ・モーエンセンが1951年に発表した収納である。FDBムーベルが製造した。真鍮の鍵が取手を兼ねる。生産は終了しており、中古でのみ入手できる。
このページでは、中古でのみ入手できること、鍵が取手を兼ねること、中古で確かめる箇所、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。
ボーエ・モーエンセンの設計思想や経歴について詳しくはボーエ・モーエンセン プロフィールページをご覧ください。
モデル232 チャイナキャビネットのデザインストーリーについて詳しくはモデル232 チャイナキャビネット紹介ページをご覧ください。
正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材
モデル232は、FDB Møblerの委託によりC.M.マドセン工房が手作業で製作した収納キャビネットである。1951年の発表以降、1960年代にかけてオーク材仕様、チーク材仕様、稀にローズウッド材仕様が製造されたが、現在は製造が終了しており、ヴィンテージ市場でのみ入手可能である。
| 正式名称 | モデル232 チャイナキャビネット |
|---|---|
| 製造ブランド | FDBムーベル。製作は工房による |
| 現在の生産状況 | 生産は終了している。中古でのみ入手できる |
| 外装素材 | オーク材の突板が最も多い。チーク材、ローズウッド材の個体もある |
| 内装素材 | ビーチ材またはメープル材 |
| ベースフレーム | オークの無垢材 |
| 金具 | 真鍮による。鍵が取手を兼ねる。蝶番も真鍮による |
| 構造 | 前面は2枚の扉。内部に可動する棚板2枚と、引き出しの受け皿4杯。受け皿は深さの異なる仕様があり、配置を変えられる |
| サイズ(参考) | 高さ930 × 幅1,220 × 奥行450mm前後。製造の年と仕様により高さ約930〜950mm、奥行約420〜460mmの幅がある |
| 識別マーク | 工房の刻印または押印が背面にある。製造元の表示も付く |
| 収蔵 | 本製品の収蔵は当サイトの照合対象4館では確認できていない |
| 価格 | 生産は終了しており、価格は中古の市場で決まる。素材、状態によって幅がある。一定していない |
中古でのみ入手できること
生産は終了している。新規の製造はなく、中古でのみ入手できる。
寸法や素材を指定して注文することはできない。流通している個体から選ぶことになる。
外装の素材は個体によって異なる。オーク材の個体が最も多く、チーク材やローズウッド材の個体もある。
製造の年と仕様によって寸法にも幅がある。高さ約930〜950mm、奥行約420〜460mmの範囲で異なる。
選び分けの目安
- 設置場所の寸法が決まっている場合
- 個体によって高さと奥行に幅がある。実物の寸法を確かめる。
- 素材から選ぶ場合
- オーク材の個体が最も多い。他の素材は流通が限られる。
- 仕様を指定したい場合
- 注文による製作はできない。流通している個体から選ぶ。
鍵が取手を兼ねること
真鍮の鍵が取手を兼ねる。扉を開く際にこの鍵をつかむことになる。
そのため、鍵を失うと扉の開閉に支障が生じる。中古で選ぶ際、鍵が付属しているかを確かめる。
鍵は真鍮による。手が触れる箇所にあたるため、経年で色が変わる。
鍵の複製は専門の作業による。失った場合の対応を事前に調べておく。
選び分けの目安
- 中古で選ぶ場合
- 鍵が付属しているかを確かめる。取手を兼ねるため、失うと開閉に支障が生じる。
- 施錠を想定する場合
- 鍵による施錠ができる。ただし複製は専門の作業による。
- 見え方を確かめる場合
- 真鍮のため経年で色が変わる。木部との対比も変わる。
中古で確かめる箇所
製作から数十年を経ているため、状態の確認が購入の判断に関わる。
| 箇所 | 確かめること |
|---|---|
| 鍵 | 付属の有無、施錠の動き。取手を兼ねるため必須にあたる |
| 突板 | 浮き、剥がれ、色の変化。日光の当たっていた面で差が出る |
| 扉と蝶番 | 開閉の動き、緩み、扉の垂れ下がり |
| 内部の受け皿 | 4杯が揃っているか、配置を変えられるか |
| 棚板 | 2枚が揃っているか、可動するか |
| 刻印 | 背面の工房の刻印と製造元の表示 |
引き出しの受け皿と棚板は部品の入手が難しい。欠けている場合、代替の手段を検討することになる。
選び分けの目安
- 使用を前提とする場合
- 鍵の有無と扉の開閉を確かめる。鍵は取手を兼ねる。
- 収納の構成を確かめる場合
- 受け皿4杯と棚板2枚が揃っているか。部品の入手は難しい。
- 来歴を確かめる場合
- 背面の刻印と表示を確認する。
同種の生産終了品との比較
生産終了品は、個体差の現れ方と部品の入手で条件が分かれる。
| 比較項目 | モデル232 | モデル75 サイドボード | バユ |
|---|---|---|---|
| 扉の方式 | 開き戸(鍵が取手を兼ねる) | 引き戸 | 吊り込む扉 |
| 主要素材 | オーク材などの突板 | ローズウッドまたはチーク材 | 金属板と木の取手 |
| 寸法の幅 | 個体によって差がある | 幅2,000mm | 幅1,600mmまたは2,000mm |
| 現行の後継品 | ない | ある | ない |
| 確認が要る部品 | 鍵、受け皿4杯、棚板2枚 | 棚板、引き出し | 棚板、扉 |
選び分けの目安
- 扉の方式で選ぶ場合
- 開き戸のため前方へ張り出す。引き戸とは条件が異なる。
- 現行品も検討する場合
- この製品には現行の後継品がない。中古のみが選択肢にあたる。
- 部品の確認を考える場合
- 鍵が取手を兼ねるため必須にあたる。受け皿と棚板も確かめる。
使用感と設置条件
寸法と搬入
高さ930 × 幅1,220 × 奥行450mm前後。個体によって差がある。
搬入経路が通るかを実測する。実物の寸法を確かめてから判断する。
開き戸のため、開くと前方へ張り出す。通路に面した場所では空間を確かめる。
内部の構成
可動する棚板2枚と、引き出しの受け皿4杯による。受け皿は深さの異なる仕様があり、配置を変えられる。
収納するものに応じて構成を変えられる。ただし部品が揃っていることが前提になる。
真鍮と木の対比
金具は真鍮、本体は木による。素材が異なるため、経年での変化も分かれる。
真鍮は空気に触れて色が濃くなる。木部の色の変化とあわせて、対比が変わる。
経年変化とメンテナンス
素材ごとに起きること
オーク材は日光で黄みを帯びる。チーク材は色が濃くなる。
突板は接着が弱まると浮く。縁の部分から現れやすい。
真鍮の金具は空気に触れて色が濃くなる。手が触れる鍵ではとくに進む。
扉の蝶番は繰り返しの開閉で緩む。扉が垂れ下がる場合がある。
日常の手入れ
- 木部
- 乾いた柔らかい布で拭く。水分を残さない。
- 真鍮の金具
- 乾いた布で拭く。色の変化を戻す場合、真鍮用の研磨剤を用いる。木部に付かないよう注意する。
- 扉の蝶番
- 緩みを定期的に確かめる。扉の垂れ下がりも確認する。
- 置き場所
- 直射日光、暖房の風、床暖房を避ける。急な乾燥は木部の割れを招く。
補修と部品
突板の浮きと蝶番の緩みについては、対応できる業者に相談する。
鍵の複製は専門の作業による。受け皿と棚板の入手は難しい。
どこで買うか
入手の経路
生産は終了しており、中古の市場でのみ流通する。北欧の家具を扱う販売店と、競売による。
価格は素材、状態によって幅がある。一定していない。
実物を確認する
鍵の有無と扉の開閉は、実物で確かめられるとよい。鍵は取手を兼ねる。
木の色は個体によって異なる。日光の当たり方による差も生じている。
購入前の確認
実物の寸法を確かめる。個体によって高さと奥行に幅がある。
受け皿4杯と棚板2枚が揃っているかも確認する。部品の入手は難しい。
購入前チェックリスト
- 生産が終了しており、中古でのみ入手できること
- 鍵が付属しているか(取手を兼ねる)
- 実物の寸法(高さ約930〜950mm、奥行約420〜460mm)
- 外装の素材(オーク材の個体が最も多い)
- 突板の浮きと剥がれ
- 扉の開閉と蝶番の緩み
- 受け皿4杯と棚板2枚が揃っているか
- 背面の刻印と表示
よくある質問
- 価格はどのくらいですか?
- 生産は終了しており、価格は中古の市場で決まります。素材、状態によって幅があり一定していません。
- どこで購入できますか?
- 生産は終了しており、中古の市場でのみ流通します。北欧の家具を扱う販売店と、競売によります。
- 新品は買えますか?
- 買えません。新規の製造はなく、中古でのみ入手できます。寸法や素材を指定して注文することもできず、流通している個体から選ぶことになります。
- 鍵はどのような構成ですか?
- 真鍮の鍵が取手を兼ねます。扉を開く際にこの鍵をつかむことになるため、鍵を失うと扉の開閉に支障が生じます。中古で選ぶ際は鍵が付属しているかをお確かめください。複製は専門の作業によります。
- 寸法を教えてください。
- 高さ930×幅1,220×奥行450mm前後ですが、製造の年と仕様によって高さ約930〜950mm、奥行約420〜460mmの幅があります。実物の寸法をお確かめください。
- 内部はどのような構成ですか?
- 可動する棚板2枚と、引き出しの受け皿4杯によります。受け皿は深さの異なる仕様があり配置を変えられます。ただし部品が揃っていることが前提になり、入手は難しくなります。
- 中古で何を確かめればよいですか?
- 鍵の付属と施錠の動き、突板の浮きと剥がれ、扉の開閉と蝶番の緩み、受け皿4杯と棚板2枚が揃っているか、背面の刻印と表示をご確認ください。
- 手入れはどうすればよいですか?
- 木部は乾いた柔らかい布で拭き、水分を残さないでください。真鍮の金具は乾いた布で拭き、色の変化を戻す場合は真鍮用の研磨剤を用いますが木部に付かないようご注意ください。扉の蝶番の緩みも定期的にお確かめください。