概要
5070 サラダセットは、エットレ・ソットサスが1978年にアレッシィのために設計した調味料のセットである。オイル、ビネガー、塩、胡椒の四つの容器を、一つの台座とハンドルでまとめる。クリスタリンガラスの容器とステンレス鋼の蓋で構成される。
特徴・コンセプト
四つをまとめて運ぶ
調味料を個別に置けば、卓上で四つを移動させる手間がかかる。台座で束ね、上にアーチ状のハンドルを渡すことで、片手で一度に運べる。台座は容器を支えると同時に、位置を固定する役も担う。
ハンドルと蓋のアーチ
ハンドルの弧と、各容器の蓋のドームは同じ曲率を共有する。異なる大きさの部材が同じ形を反復するため、四つの容器と一つのハンドルが一組として読める。
素材
容器はクリスタリンガラスで、中身と残量が見える。蓋は18/10ステンレス鋼の鏡面仕上げで、塩と胡椒用には穴が開く。オイルとビネガーの容器には液だれを防ぐ処理が施される。ガラスと鋼という二種類の素材だけで構成され、色は満たした調味料が加える。
エピソード
当初の案では、台座に溶接した二本のピンにオイルとビネガーの容器を差し込む構造が考えられていた。容器の中央に溝を設けてピンを通すという案だったが、ガラスの加工では実現できなかった。ソットサスはピンを外側へ移し、容器を側面から支える構成に切り替えている。四つの容器が寄り添う形は、この変更から生まれた。
発表当時のアレッシィは、飲食店や宿泊施設向けの業務用品を主に手がけていた。5070もその用途を念頭に開発されている。
評価と影響
ソットサスは1981年にメンフィスを結成し、タヒチ ランプのような色彩と装飾による製品を手がけた。5070はその3年前にあたり、素材を絞って形だけで構成する方向にある。同じアレッシィでは、9093 ケトルが別の設計者による同時期の展開にあたる。発表から現在まで生産が続いている。
エットレ・ソットサスの設計思想や経歴について詳しくはエットレ・ソットサスプロフィールページをご覧ください。
アレッシィの歴史や他の製品について詳しくはアレッシィブランドページをご覧ください。
基本情報
| 名称 | 5070 サラダセット / 5070 Salad Set |
|---|---|
| デザイナー | エットレ・ソットサス(Ettore Sottsass) |
| ブランド | アレッシィ(Alessi) |
| 発表年 | 1978年 |
| デザインの成立国 | イタリア |
| 分類 | 調味料セット |
| 構成 | オイル、ビネガー、塩、胡椒の4容器+台座+ハンドル |
| 主要素材 | クリスタリンガラス(容器)、18/10ステンレス鋼 鏡面仕上げ(蓋・台座・ハンドル) |
| サイズ | 幅175mm × 奥行80mm × 高さ190mm |
| コレクション | Programma 5 |
Reference
- 5070 | Alessi
- https://www.alessi.com/products/5070