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スパニッシュチェアは、ボーエ・モーエンセンが1958年に設計した椅子である。フレデリシアが製造する。座面と背もたれの革を金具で張り、調整と交換ができる。座面の高さは330mm。

このページでは、革の張りの調整と交換、座面の高さと肘掛け、樹種と仕上げの選択、手入れ、購入できる場所を扱う。設計の成り立ちについては紹介ページを参照されたい。

正規品の基本情報:仕様・サイズ・素材

スパニッシュチェアの正規品は、フレデリシア(Fredericia, 1911年創業)が製造する。フレームには柾目取りの無垢オーク材またはアメリカンウォールナット材が使用され、座面と背もたれにはスウェーデン・テルンショー・ガルヴェリ社で伝統的な植物なめし製法により鞣されたサドルレザーが用いられる。フレデリシアによれば、この植物なめし技法を維持する工房は世界の鞣し業者の約5%にまで減少しているという。厚手の一枚革は傷のない最上級の原皮から選別され、コントラストステッチが施される。座面と背もたれは交換可能で、真鍮製バックルにより固定されている。革の自然な伸びに対応するため、裏側に調整可能なストラップが装備されており、長期使用においても常に最適な張り具合を維持できる。

正式名称 スパニッシュチェア
製造ブランド フレデリシア
フレーム素材 2種の樹種から選ぶ。いずれも無垢材による
フレーム仕上げ 樹種によって選べる仕上げが異なる。石鹸、オイル、塗装がある
張り地素材 植物でなめした厚い革。裏面に帆布を張る
レザーカラー 4色から選ぶ
金具 真鍮の留め具による。座面と背もたれの着脱と、張りの調整に用いる
サイズ 幅825 × 奥行600 × 高さ670mm。座面の高さ330mm、肘掛けの高さ540mm
重量 約12.1kg
収蔵 本製品の美術館収蔵は、公開情報の範囲では確認できていない
価格 フレデリシアは公式サイトで製品情報を公開している(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なる。樹種、仕上げ、革の色で価格が変わる
納期 受注生産。納期は取扱店に確認する
革の交換と調整 座面と背もたれの革は交換できる。裏面の留め具で張りを調整できる

革の張りの調整と交換

座面と背もたれの革は、裏面の留め具で枠に張られる。真鍮の留め具による。

使用によって革が伸びる。留め具で張りを調整できる。

革は交換もできる。座面と背もたれを外して行う。

調整と交換の手順は取扱店に確認する。厚い革のため、力を要する場合がある。

選び分けの目安

長く使う前提の場合
革の張りを調整でき、交換もできる。手順を取扱店に確認する。
座り心地を保ちたい場合
使用によって革が伸びる。留め具で調整する。
中古を検討する場合
革が交換されているかを確認する。留め具の状態も確かめる。

座面の高さと肘掛け

座面の高さは330mm。低い部類にあたる。

肘掛けの高さは540mm。座面から210mm上にある。

肘掛けは幅が広く平らな面による。物を置く用途にも用いられる。

座面が低いため、立ち座りの動作が一般的な椅子とは異なる。実際に座って確かめられるとよい。

選び分けの目安

立ち座りを考える場合
座面の高さ330mm。低い部類にあたる。実際に座って確かめる。
肘掛けの使い方を考える場合
幅が広く平らな面による。物を置く用途にも用いられる。
置き場所を確かめる場合
幅825 × 奥行600mm。肘掛けの幅も含まれる。

樹種と仕上げの選択

2種の樹種から選ぶ。樹種によって選べる仕上げが異なる。

石鹸とオイルの仕上げは塗膜をつくらない。定期的な手入れを要する。

革は4色から選ぶ。植物でなめした革のため、使用によって色と質感が変わる。

枠の仕上げと革の色の組み合わせで見え方が変わる。取扱店に相談する。

選び分けの目安

手入れの手間を考える場合
石鹸とオイルは定期的な手入れを要する。塗装では要さない。
経年での変化を求める場合
植物でなめした革は使用によって色と質感が変わる。
組み合わせを決める場合
枠の仕上げと革の色による。取扱店に相談する。

同じ設計者・同種の椅子との比較

椅子は座面の構成と張り替えの条件で性格が分かれる。

比較項目 スパニッシュチェア J39 ピープルズチェア パシャ ラウンジチェア
座面 革を留め具で張る 紙紐または布 張地とフォーム
座面の高さ 330mm 445〜465mm 370mm
張りの調整 留め具でできる できない できない
張り替え 自分で外して交換できる 編み直しになる 業者による作業
肘掛け 幅が広く平らな面 持たない 持つ仕様がある

選び分けの目安

長く使う前提の場合
革の張りを調整でき、交換もできる。他の製品とは条件が異なる。
立ち座りを考える場合
座面の高さ330mm。より低い部類にあたる。
肘掛けを使いたい場合
幅が広く平らな面による。物を置く用途にも用いられる。

使用感と設置条件

座面の形状

革を張った面による。詰め物を持たない。

そのため、フォームを用いた椅子とは座り心地が異なる。実物で確かめられるとよい。

重量と搬入

約12.1kg。無垢材と厚い革による。

幅825mmが通る搬入経路を確かめる。

床との関係

脚は木のため、床に接する箇所も木による。床材によっては傷が付く。

保護材の要否を確かめる。

経年変化とメンテナンス

素材ごとに起きること

植物でなめした革は使用によって色と質感が変わる。日光でも色が変わる。

革は使用によって伸びる。留め具で張りを調整する。

無垢材の枠は日光で色が変わる。石鹸とオイルの仕上げではとくに進む。

真鍮の留め具は空気に触れて色が濃くなる。

日常の手入れ

乾いた柔らかい布で拭く。水分をすぐに拭き取る。手入れの方法を取扱店に確認する。
乾いた布で拭く。石鹸とオイルの仕上げでは定期的な手入れを要する。
留め具
張りの状態を定期的に確かめる。色の変化は真鍮による。
置き場所
直射日光を避ける。革と木部の色が変わる。

修理と部品

革の交換については、取扱店を通じて相談する。座面と背もたれを外して行う。

枠の補修もあわせて確認する。

どこで買うか

取扱店の調べ方

フレデリシアは公式サイトで製品情報を公開している。日本国内の正規取扱については、輸入代理店の案内を確認するのが確実である。

受注生産にあたる。樹種、仕上げ、革の色を決めてから製作される。納期を確かめる。

実物を確認する

座面の高さ330mmでの立ち座りは、実際に座って確かめられるとよい。

革を張った座面の座り心地も現物で分かる。

中古の流通

相場は樹種、仕上げ、革の色、状態で幅があり、一定していない。

確認箇所は、革の伸びと傷、留め具の状態、枠の接合部、革が交換されているかである。

購入前チェックリスト

  • 革の張りを留め具で調整できること
  • 革を交換できること(手順を取扱店に確認する)
  • 座面の高さ330mm(実際に座って確かめる)
  • 肘掛けの高さ540mmと幅の広い平らな面
  • 樹種と仕上げの組み合わせ
  • 革の色(使用によって変わる)
  • 搬入経路(幅825mm)
  • 木の脚が床に接すること

よくある質問

価格はどのくらいですか?
フレデリシアは公式サイトで製品情報を公開しています(2026年8月19日確認)。日本国内の価格は輸入代理店と取扱店により異なります。樹種、仕上げ、革の色で価格が変わります。
どこで購入できますか?
フレデリシアの公式サイトで製品情報を確認できます。日本国内の正規取扱については輸入代理店の案内をご確認ください。受注生産にあたるため納期もお確かめください。
革の張りは調整できますか?
座面と背もたれの革は裏面の真鍮の留め具で枠に張られており、使用によって伸びた際に張りを調整できます。手順は取扱店にご確認ください。厚い革のため力を要する場合があります。
革は交換できますか?
交換できます。座面と背もたれを外して行います。手順は取扱店にご確認ください。
座面が低いと聞きました。
座面の高さは330mmで低い部類にあたります。立ち座りの動作が一般的な椅子とは異なるため、実際に座ってお確かめください。
肘掛けはどのような形ですか?
高さ540mmで座面から210mm上にあり、幅が広く平らな面によるものです。物を置く用途にも用いられます。
樹種と仕上げは選べますか?
2種の樹種から選べますが、樹種によって選べる仕上げが異なります。石鹸とオイルの仕上げは塗膜をつくらないため定期的な手入れを要します。革は4色から選べます。
手入れはどうすればよいですか?
革は乾いた柔らかい布で拭き、水分をすぐに拭き取ってください。手入れの方法は取扱店にご確認ください。枠は乾いた布で拭き、石鹸とオイルの仕上げでは定期的な手入れを要します。直射日光は革と木部の色を変えます。