森林が適切に管理されていることを独立した第三者が審査し認証する制度。森林の管理を対象とする認証と、認証材の加工・流通を対象とする認証からなる。
森林認証
森林認証とは、森林が環境や地域社会に配慮して持続的に管理されているかを、独立した第三者機関が一定の基準に照らして審査し、認証する制度のこと。英語では forest certification と呼ぶ。
解説
制度は二つの認証で構成される。森林そのものの管理を対象とする森林管理認証(FM認証)と、認証された森林から出た木材が、製材・加工・流通の各段階で他の木材と混ざらずに扱われているかを対象とするCoC認証(Chain of Custody)である。製品に認証のラベルを表示できるのは、森林から最終製品の製造者まで、途切れずにCoC認証を受けた事業者を経た場合に限られる。
国際的な制度としては二つが広く普及している。FSC(森林管理協議会)は1993年に創設された非営利の会員制組織で、国際本部はドイツのボンにあり、世界共通の原則と基準に基づいて認証機関が審査を行う。PEFC(PEFC森林認証プログラム)は1999年に欧州11か国の認証制度の代表によって発足した組織を前身とし、本部をスイスのジュネーブに置く。PEFCは自ら一つの基準で審査するのではなく、各国が自国の事情に合わせて策定した制度を審査し、国際基準に適合するものを承認する仕組みをとる。日本では2003年に発足した SGEC(緑の循環認証会議)が、2016年6月にPEFCとの相互承認を得ており、SGECの認証材はPEFCの認証材としても扱われる。
誤解されやすい点
家具メーカーの説明で、どの段階が認証を受けているのかを読み分ける必要がある。「認証材を扱う業者から仕入れている」という記述は、仕入先に認証を受けた事業者が含まれることを示すにとどまり、その家具が認証製品であることを意味しない。製品として認証を名乗るには、メーカー自身がCoC認証を取得し、認証材を区分して管理していなければならない。また森林認証は森林管理の持続性を対象とする制度であり、使われた木材の品質や、家具としての強度・耐久性を示すものではない。
Reference
- 主な森林認証制度(林野庁)
- https://www.rinya.maff.go.jp/j/keikaku/ninshou/con_3_1.html
- 合法性・持続可能性の証明に関する参考情報(林野庁)
- https://www.rinya.maff.go.jp/j/riyou/goho/jouhou/sankou.html
- 森林認証とは(福島県)
- https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/shinrinkankyouzei/shinrinninsyo.html