Stokke(ストッケ)
Stokkeは、ノルウェー西岸のオーレスンに拠点を置く子ども向けの家具・用品のメーカーである。1932年、Georg StokkeとBjarne Møllerが家具製造の共同事業として設立し、当初はバスの座席と成人向けの家具を作っていた。1972年にPeter Opsvikが設計した高椅子を発表して以降、子どもの成長に合わせて寸法を変えられる家具を軸としている。2006年からは子ども向けの製品に事業を絞った。2014年よりベルギーのNXMHが保有する。
事業と製造の実体
本社はオーレスンにある。ノルウェー西岸のこの地域は家具産業の集積地にあたり、同社もその一角として出発した。
製品の構成を規定しているのは、寸法を変えられる構造である。トリップ トラップは、側板に複数の溝を切り、座板と足板をその溝に差し替えることで高さと奥行きを変える。子どもの成長に応じて調整でき、成人の使用にも耐える寸法まで対応する。部材の点数を増やさずに調整の範囲を確保するため、溝の位置と側板の角度が製品の性能を決める。
木材の加工が製造の基本となる。側板は一枚の板から切り出され、座板と足板は同じ規格で作られる。部材は後年の製品にも適合するよう寸法が保たれており、初期の製品に現行の部材を追加できる。
1990年代後半以降は、寝具、乳母車、抱っこ具などへ品目が広がった。2003年に発表した乳母車では、座面を高い位置に置いて子どもが保護者と向き合う構成が採られている。
沿革
家具製造から
1932年、Georg StokkeとBjarne Møllerがオーレスン近郊で共同事業を設立した。当初の製品はバスの座席と成人向けの家具である。1944年に株式会社へ改組し、1955年にMøllerが持分を手放したのち、社名がStokke Fabrikkerとなった。
1960年代後半から1980年代にかけて、同社はPeter Opsvikをはじめとする設計者による座具を扱った。姿勢に着目した椅子や、高さを調整できる椅子がこの時期の製品にあたる。
子ども向け製品への転換
1972年、Peter Opsvikが設計したトリップ トラップが発表された。子ども向けの製品としては同社の最初のものである。名称はノルウェーの遊戯の名に由来する。
1990年代後半、子ども向けの製品群に、成長に応じて形を変えられる寝具の体系が加わった。2003年には最初の乳母車を発表している。2006年以降、同社は子ども向けの家具と用品に事業を絞った。2021年には乳母車のブランドBabyzenを取得している。
資本の移動
Stokke家が三代にわたって経営してきたが、2014年初頭、ベルギーに拠点を置く投資会社NXMHが同社を取得した。NXMHは韓国のNXCが全額を出資する会社にあたる。本社はオーレスンに置かれたままである。
デザイナーとの協働
Stokkeの製品開発は、外部の設計者との協働によって進む。姿勢と身体の寸法に着目した設計者を継続して起用してきた点に特徴があり、成人向けの座具から子ども向けの家具への転換もこの経路で生じた。
継続的な協働相手はPeter Opsvik(1939年〜2024年)である。1960年代後半から同社の座具を手がけ、トリップ トラップのほか姿勢に着目した椅子の系列を設計した。このほかTerje Ekstrøm、Per Øieらとの協働も行われている。
Peter Opsvikの設計思想や経歴について詳しくはPeter Opsvikプロフィールページをご覧ください。
主な製品群
トリップ トラップが製品の基幹をなす。側板の溝に座板と足板を差し替えることで高さと奥行きを変える構成で、乳児から成人までの使用に対応する。食卓に寄せて用いることを前提とした寸法が採られている。
このほか、寝台と収納を組み合わせた寝室の体系、乳母車、抱っこ具、寝具を扱う。
基本情報
| ブランド名 | Stokke(ストッケ) |
|---|---|
| 設立 | 1932年 |
| 設立者 | Georg Stokke、Bjarne Møller |
| 本社所在地 | ノルウェー・オーレスン |
| 資本関係 | 2014年よりNXMH(ベルギー、韓国NXCの全額出資)が保有 |
| 事業内容 | 子ども向けの家具・用品の設計、製造および販売 |
| 公式サイト | https://www.stokke.com |
Reference
- Wikipedia - Stokke AS
- https://en.wikipedia.org/wiki/Stokke_AS
- Stokke - About Stokke
- https://stokkeshop.com.au/pages/about
- Wikipedia - Peter Opsvik
- https://en.wikipedia.org/wiki/Peter_Opsvik