Kettal(ケタル)

Kettalは、スペイン・バルセロナに拠点を置く屋外用家具のメーカーである。1966年、Manuel Alordaがアルミニウム製の折り畳み式の野外用家具の製造から事業を始めた。屋外での使用に耐える構造と、室内の家具に準じる仕上げを両立させることを方針とし、2000年代以降は外部の設計者との協働を軸に製品群を広げている。設計から製造までをタラゴナ県の自社工場で行う体制を採る。2010年にスペインの国家デザイン賞を受けた。

事業と製造の実体

Kettalの生産拠点は、バルセロナから約45キロメートルのタラゴナ県にある。設計と製造を同じ拠点で行うため、注文に応じた仕様の変更に対応できる構成が採られている。

製造の基盤にあるのはアルミニウムの加工である。押出し材と鋳造部品を組み合わせて骨組みを作り、表面に処理を施して屋外での使用に耐えさせる。軽量であることが求められるため、断面の設計が強度と重量の双方を規定する。

編み地の技術も製品の性格を決めている。2005年にPatricia Urquiolaが手がけた系列では、帯状の材を三次元的に編む方法が用いられた。平面を編むのではなく、立体の面に沿って編むことで、骨組みと座面の関係が変わる。この工法は同社の技術部門と設計者の往復によって開発された。

屋外用の製品では、材の耐候性が仕様の前提になる。同社は塗料をほぼ全面的に再生可能なものへ切り替え、木材には認証を受けた林からの調達を用いると公表している。製品は分解して部材ごとに処理できる構成が採られる。

沿革

設立

1966年、Manuel Alordaがバルセロナで事業を始めた。ドイツを旅行した際に、スペインの市場に設計性の高い屋外用家具がほとんど存在しないことに着目したのが契機とされる。当初の製品はアルミニウム製の折り畳み式の野外用家具だった。

その後、アルミニウムを基軸としながら扱う素材の幅を広げ、屋外用家具の分野で事業を拡大している。

グループ化と設計者との協働

2000年代、Kettalはフランスの屋外用家具のブランドHugonetとTriconfortを取得し、Kettalグループを形成した。

2005年、Patricia Urquiolaが手がけた系列が発表された。三次元的な編み地を用いる構成で、以後同社は外部の設計者との協働を製品開発の軸に据えている。協働相手にはJasper Morrison、Ronan & Erwan Bouroullec、Rodolfo Dordoni、深澤直人、Antonio Citterioらが含まれる。

受賞と展開

2010年、Kettalはスペイン政府による国家デザイン賞を受けた。企業戦略における設計の活用、環境への取り組み、製品と生産工程における開発の姿勢が評価の理由として挙げられている。

現在はバルセロナ、ニューヨーク、パリ、ロンドン、マイアミなどに店舗を構え、多数の国で製品を販売する。創業者の子にあたるAlexander Alordaが経営を担い、屋外用家具に加えて事務空間や業務用の分野へも事業を広げている。

デザイナーとの協働

Kettalの製品開発は、外部の設計者と自社の技術部門の往復によって進む。屋外での使用という条件が素材と構造を規定するため、設計案は耐候性と強度の検討と並行して検討される。新しい工法が必要な場合は、技術部門が設計者と共同で開発にあたる構成が採られてきた。

協働相手にはPatricia Urquiola、Jasper Morrison、Ronan & Erwan Bouroullec、Rodolfo Dordoni、深澤直人、Antonio Citterioらがいる。

主な製品群

メッシュラウンジは、細い骨組みに網状の面を張る構成の椅子である。座面と背に別素材を用いず、面そのもので身体を受ける形式を採る。

ケタル ビッタ テーブルは屋外用の卓にあたる。アルミニウムの骨組みと天板を組み合わせ、屋外での使用に耐える表面処理を施している。

このほか、椅子、ソファ、寝椅子、日除けを含む屋外用の製品群と、業務用の分野向けの製品を扱う。

基本情報

ブランド名 Kettal(ケタル)
設立 1966年
創業者 Manuel Alorda
本社所在地 スペイン・バルセロナ
生産拠点 スペイン・タラゴナ県
企業形態 非上場(Alorda家による同族経営)
事業内容 屋外用家具を中心とする家具の設計、製造および販売
公式サイト https://www.kettal.com

Reference

Kettal - 公式サイト
https://www.kettal.com