ブランド情報

創業
1946年 イタリア・カルーゴ
創業者
Enrico Cappellini
本社
イタリア・メーダ
事業内容
家具・照明・生活用品の設計、製造および販売
親会社・グループ
Haworth Italy Holding S.r.l.
公式サイト
www.cappellini.com

本社・所有・生産・日本での取扱いなどは 2026年10月21日に確認

Cappellini(カッペリーニ)

Cappelliniは、イタリア北部ブリアンツァ地方の家具メーカーである。1946年にEnrico Cappelliniがコモ県カルーゴで様式家具の工房として創業し、1970年代末に息子のGiulio Cappelliniが加わって以降、外部の設計者による現代的な製品を扱うブランドへ性格を変えた。実績のない設計者を起用し、その最初の製品を世に出す役割を担ってきた点に特徴がある。2004年にPoltrona Frau Groupへ売却され、同グループは2014年から米国Haworthの傘下にある。

事業と製造の実体

Cappelliniは、木工の産地として知られるブリアンツァ地方のカルーゴで創業し、地域の指物の技術を基盤としてきた。登記上の本社は同地方のメーダにある。

同社の製品には、既存の工程では作れない形が多い。設計案が持ち込まれた段階で製造方法が定まっていないことも珍しくなく、素材と工程を探すところから開発が始まる。ノッテッドチェアは、炭素繊維とアラミド繊維の紐を編んで樹脂に浸し、吊るして硬化させることで形が決まる製品で、型を用いない成形にあたる。

沿革

様式家具の工房として

1946年、Enrico Cappelliniがコモ県カルーゴに小さな工房を開いた。ブリアンツァ地方の木工の伝統にもとづく様式家具を製作し、国内向けに供給していた。

Giulio Cappelliniによる転換

1970年代の終わり、ミラノで建築を修めたGiulio Cappelliniが家業に加わった。以後、外部の設計者を起用して現代的な製品を作る方向へ事業の性格が変えられていく。1980年代からは、当時まだ知られていなかった設計者を含む協働が進められた。倉俣史朗との協働、Jasper Morrisonの初期の製品、Marc Newsonの作品などがこの時期にあたる。

実績のない設計者を起用する方針は以後も続き、Tom Dixon、Marcel Wandersらが経歴の初期に同社から製品を発表している。2004年のミラノの家具見本市の若手向けの区画で見出されたnendoも、同社が起用した設計者の一人にあたる。

資本の移動

2004年、CappelliniはPoltrona Frau Groupへ売却された。同グループは2014年に米国の事務所家具メーカーHaworthの傘下に入っている。Giulio Cappelliniは売却後もアートディレクターおよび設計者として関与を続けている。

デザイナーとの協働

Cappelliniの製品開発は、アートディレクターが設計者を選び、その案を製造の条件へ翻訳する体制で進む。この役割を1970年代末からGiulio Cappelliniが担ってきた。製品群は単一の様式でまとめず、設計者ごとに異なる造形をそのまま並べている。

協働相手には倉俣史朗、Alessandro Mendini、Jasper Morrison、Marc Newson、Tom Dixon、James Irvine、Marcel Wanders、Ronan & Erwan Bouroullec、Patricia Urquiola、nendoらがいる。

主な製品群

椅子が製品の中心にある。Tom DixonのS チェアは、鋼線で骨組みを作り、ラッシュや布を巻き付けて座と背を作る構成を採る。このほかMarcel Wandersのノッテッドチェアを扱う。Joe Colomboのチューブチェアは、径の異なる樹脂の筒を入れ子にして運び、留め具で組み合わせて使う構成である。

寝台ではベッドを扱う。このほか収納、卓、照明、生活用品を製品群に含む。

Reference