ケース・スタディ・ベッドは、ロサンゼルスの家具メーカー、モダニカ(Modernica)が展開する「ケース・スタディ・ファニチャー(Case Study Furniture)」シリーズのプラットフォームベッドである。ミッドセンチュリーモダンの造形言語を受け継ぎつつ、積層合板のヘッドボードとスチール脚による軽快な構成、そしてボックススプリングを必要としない機能的な構造を特徴とする。ラインの名称は、戦後の南カリフォルニアで展開された住宅実験「ケース・スタディ・ハウス・プログラム」に由来している。
特徴・コンセプト
ケース・スタディ・ベッドは、寝室の主役となる大型家具でありながら、視覚的な重さを抑えた水平基調のフォルムを持つ。厚みのある積層合板でヘッドボードとフレームを構成し、細身のスチール脚で床から持ち上げることで、空間に開放感を保ちながら堅牢さを両立させている。
構造とマットレスサポート
プラットフォームには亜鉛メッキを施した2枚の有孔スチールパネルが組み込まれており、マットレスを直接載せて通気を確保する設計となっている。この構造によりボックススプリングが不要となり、すっきりとした低い佇まいが得られる。標準的な四脚ではなく、中央にも脚を加えた複数脚構成を採るモデルもあり、大型ベッドとしての安定性を高めている。
脚部・ヘッドボードのバリエーション
ケース・スタディ・ベッドは脚部やヘッドボードの形状によって複数の型が用意されている。角度をつけたスチールのV字脚を持つ「V-Leg」、曲木を用いた「Bentwood」、無垢材で構成する「Solid Wood」、傾斜したヘッドボードを備え寄りかかりやすい「Fastback」などがあり、いずれもロサンゼルスの自社工場で製作される。フレームはバーチ材やウォールナット材の突板、あるいはサペリ・マホガニー等の無垢材から選択できる。
素材と仕上げ
突板モデルではバーチまたはウォールナットの突板を26プライの芯材に積層し、スチール部はコールドロールドスチールにブラッシュド・ジンク仕上げを施す。無垢材モデルではサペリやハードロックメープルなどを用い、オイル仕上げによって木肌の質感を引き出している。金属と木という異なる素材のコントラストが、シリーズ共通の造形テーマとなっている。
基本情報
| 製品名 | Case Study Bed(ケース・スタディ・ベッド) |
|---|---|
| シリーズ | Case Study Furniture(ケース・スタディ・ファニチャー) |
| 製造 | Modernica(モダニカ) |
| 製造国 | アメリカ合衆国(カリフォルニア州ロサンゼルス) |
| 主な素材 | 積層合板(バーチ材/ウォールナット材突板)または無垢材(サペリ/メープル等)、スチール(有孔プラットフォームパネル・脚部) |
| 構造 | プラットフォーム式(有孔スチールパネルによりボックススプリング不要) |
| 主な型 | V-Leg / Bentwood / Solid Wood / Fastback ほか |
| サイズ展開 | Single / Full / Queen / King ほか(型により異なる) |
| スタイル | ミッドセンチュリーモダン |