Svenskt Tenn(スヴェンスクト・テン)
Svenskt Tennは、スウェーデン・ストックホルムの室内用品の店であり製造業者である。1924年、図画教師のEstrid EricsonがピューターのGunnar Ahlbergとともに設立した。社名はスウェーデン語でスウェーデンのピューターを意味する。1934年にオーストリア出身の建築家Josef Frankを迎えて以降、同人が設計した家具と捺染の図案が製品群の中核をなす。1975年以降、会社はKjell och Märta Beijers Stiftelseが所有している。
事業と製造の実体
Svenskt Tennは、設立当初ピューターの製品を扱う店として始まった。ピューターは錫を主とする合金で、融点が低く鋳造と加工が容易な一方、柔らかく傷がつきやすい。設立者はこの素材を用いた花器や燭台を製造・販売している。
1934年以降、事業の中心は家具と繊維製品へ移った。捺染の図案は、面全体を植物や果実の形で埋める構成が多く、余白を残さない。地の色を隠すほど図案を密に配するため、版の数と色の重ねが多くなる。製造には多色の捺染に対応できる工程が要る。
家具では、部材の断面を細く保ちながら装飾的な要素を加える構成が採られる。真鍮の脚部、籐の張り、木の削り出しといった異なる工程を組み合わせるため、それぞれ別の製造先が必要になる。
現在も店はストックホルムのStrandvägenにあり、家具、繊維製品、ピューター、照明、生活用品を扱う。
沿革
設立
1924年、図画教師のEstrid Ericson(1894年〜1981年)が、父の遺産を元手にピューター職人Gunnar Ahlbergとともにストックホルムで店を開いた。社名はスウェーデン語でスウェーデンのピューターを意味する。当初はピューターの製品を製造・販売していた。
Josef Frankとの協働
1934年、Ericsonはオーストリア出身の建築家Josef Frank(1885年〜1967年)を招いた。Frankはウィーンで活動していた建築家で、当時の合理主義的な建築の潮流から距離を取り、色と模様を用いる立場を採っていた。
Frankは同社のために家具、照明、繊維製品を設計し、1967年に死去するまで協働が続いた。手がけた捺染の図案は多数にのぼり、植物や果実を密に配する構成を特徴とする。これらの図案は現在も生産されている。
所有の移行
1975年、Estrid EricsonはSvenskt Tennの所有権をKjell och Märta Beijers Stiftelseへ譲渡した。財団の収益は科学研究の支援に充てられる構成となっている。Ericsonは1981年に死去した。
現在も同財団が会社を所有し、ストックホルムの店を拠点として事業を続けている。
デザイナーとの協働
Svenskt Tennの製品開発は、設立者が設計者を選び、その造形をそのまま製品化する構成で進んだ。Estrid Ericsonは自身も設計を手がけたが、事業の中心は他の設計者との協働にあたる。
1934年から1967年まで、Josef Frankが中心的な設計者を務めた。近年も国内外の設計者との協働が行われている。
Josef Frankの設計思想や経歴について詳しくはJosef Frankプロフィールページをご覧ください。
主な製品群
ヨーゼフ・フランク クッションは、Josef Frankの捺染の図案を用いた繊維製品である。植物や果実を密に配する構成を持ち、複数の図案から選べる。
このほか、Frankが設計した家具と照明、ピューターの製品、生活用品を扱う。
基本情報
| ブランド名 | Svenskt Tenn(スヴェンスクト・テン) |
|---|---|
| 設立 | 1924年 |
| 設立者 | Estrid Ericson(1894年〜1981年)、Gunnar Ahlberg |
| 社名の意味 | スウェーデン語でスウェーデンのピューター |
| 所在地 | スウェーデン・ストックホルム(Strandvägen) |
| 所有 | 1975年よりKjell och Märta Beijers Stiftelse |
| 事業内容 | 家具・繊維製品・照明・生活用品の企画、製造および販売 |
| 公式サイト | https://www.svenskttenn.com |
Reference
- Svenskt Tenn - 公式サイト
- https://www.svenskttenn.com
- Wikipedia - Svenskt Tenn
- https://en.wikipedia.org/wiki/Svenskt_Tenn