Poliform(ポリフォーム)
Poliformは、イタリア・ブリアンツァ地方インヴェリーゴに拠点を置く家具メーカーである。1942年にSpinelli家とAnzani家が設立した家具工房を起源とし、1970年に創業者の子である3名が工業的な企業へ転換して現在の社名を定めた。収納の体系を事業の起点とし、居間、寝室、厨房までを同じ仕上げで揃えられる構成を採る。1996年に厨房のVarennaを取得し、2018年に同ブランドへ統合した。
事業と製造の実体
Poliformの製品を規定しているのは、規格化した構造にもとづく収納の体系である。部材の寸法と接合の方式を定めておき、幅、奥行き、高さ、内部の構成を注文に応じて決める。個々の家具として完成させるのではなく、空間の条件に合わせて構成を組む方式にあたる。
この方式では、部材の点数を抑えながら組み合わせの幅を確保する必要がある。棚板、側板、扉、引き出しといった要素を共通の寸法体系のもとで設計し、仕上げを揃えることで、異なる用途の家具を同じ空間に並べられる。
1970年の転換時から自動化した生産の設備への投資が進められた。規格化した構造と自動化した加工は対応する関係にあり、寸法が体系化されているほど機械による加工が効率よく行える。
厨房の分野を加えたことで、家具と厨房を同じ仕上げで揃えられる構成が整った。素材と色の体系を全製品にわたって共通にすることが、この構成の条件になる。
沿革
1942年、Spinelli家とAnzani家がイタリア・ブリアンツァ地方インヴェリーゴで小さな家具工房を設立した。この地域は家具製造の伝統が根づく土地にあたる。
1970年、創業者の子であるAlberto Spinelli、Aldo Spinelli、Giovanni Anzaniの3名が、この工房を工業的な企業へ転換し、社名をPoliformに改めた。名称は多様を意味する語と形を意味する語を組み合わせたものである。当初から自動化した生産の設備への投資が進められている。
1980年代には、部材を組み合わせて構成を変える家具の体系が展開され、とくに衣類の収納が広く用いられた。1990年代にはヨーロッパ市場へ進出している。
1996年、イタリアの厨房のブランドVarennaを取得し、厨房を製品群に加えた。2006年には最初のソファと肘掛け椅子の系列を発表している。2018年、Varennaはブランドとして統合された。
2018年、創業者3名にADIのコンパッソ・ドーロの生涯功労賞が授与された。
デザイナーとの協働
Poliformの製品開発は、規格化した構造の体系を前提として進む。新しい製品も既存の寸法体系のなかで検討されるため、設計者は部材の互換性を条件として造形を決める構成になる。
外部の設計者との協働により、収納、寝台、ソファ、卓の各系列が展開されている。
主な製品群
パークは、同社が扱う寝台である。他の製品と同じ仕上げの体系のもとで揃えられる。
このほか、衣類の収納、書棚、間仕切り、ソファ、肘掛け椅子、卓、厨房を扱う。いずれも共通の寸法と仕上げの体系のもとで構成される。
基本情報
| ブランド名 | Poliform(ポリフォーム) |
|---|---|
| 起源 | 1942年(Spinelli家とAnzani家による家具工房) |
| 現社名の制定 | 1970年 |
| 創業者 | Alberto Spinelli、Aldo Spinelli、Giovanni Anzani |
| 本社所在地 | イタリア・ブリアンツァ地方インヴェリーゴ |
| 関連ブランド | Varenna(厨房、1996年取得。2018年に統合) |
| 事業内容 | 家具・厨房の設計、製造および販売 |
| 公式サイト | https://www.poliform.it |
Reference
- Poliform - 公式サイト
- https://www.poliform.it