ブランド情報

創業
1883年 イタリア・ボルツァーノ
創業者
Karl Plank
本社
イタリア・オーラ
事業内容
椅子・腰掛け・卓の設計、製造および販売
親会社・グループ
創業家が所有
公式サイト
www.plank.it

本社・所有・生産・日本での取扱いなどは 2026年10月21日に確認

Plank(プランク)

Plankは、イタリア北部の南チロル地方オーラに拠点を置く家具メーカーである。1883年にKarl Plankがボルツァーノで開いた家具の工房を起源とし、1953年から地元の無垢材による椅子に事業を絞った。創業者の孫にあたるMartin Plankが機械と特許を用いてこの椅子の量産化を進め、以後、製造技術の側から製品を組み立てる方針が同社の性格を定めている。近年は樹脂の射出成形において、素材メーカーと共同で新しい工法を検証する製品開発を行ってきた。

事業と製造の実体

製造技術を起点とする方針は樹脂の加工にも及ぶ。マイトチェアには、化学メーカーBASFが工業部品向けに開発したPBT樹脂が用いられた。この樹脂は流動性が高く、厚い断面から薄い断面へ連続的に変化する形を一度の射出成形で作れる。マイトチェアでは、荷重のかかる基部を厚く、負担の少ない部分を薄くし、座と背に格子状の孔を開けている。後脚を持たないカンチレバー構造を樹脂の単一部品で成立させた。

同社は椅子と腰掛け、卓の系列を中心に、住宅・業務用の双方へ供給している。

沿革

家具工房から椅子の製造へ

1883年、Karl Plankがボルツァーノで家具の工房を開いた。当初は住宅や宿泊施設向けの家具を製作している。1937年に息子のKarl Plank Jr.が継ぎ、1953年には地元産の無垢材を用いた椅子に事業を絞って、Dolomitの名で量産を始めた。

創業者の孫にあたるMartin Plankは、ドイツ・ローゼンハイムの木工の専門学校で学んだのち事業に加わる。伝統的な椅子を工業的に生産するための装置と特許を考案し、手作業を前提としていた製品を量産できる体制へ移した。1969年には、建築家Othmar Barthが設計したオーラの工場へ移っている。以後、経営は創業家によって引き継がれている。

設計者との協働

近年のPlankは、外部の設計者との協働によって製品を開発する。2005年にKonstantin Grcicが設計したミウラスツールが発表され、2008年には同じくGrcicによるマイトチェアが続いた。後者はBASFが主導した企画で、設計、素材、製造の三者が並行して検討を進め、1年あまりで製品化された。

マイトチェアは2011年にコンパッソ・ドーロを、ミウラスツールはiF Product Design Awardの金賞を受けている。

デザイナーとの協働

Plankの製品開発は、外部の設計者と自社の製造技術の往復によって進む。加工方法の検討が設計案と同時に、あるいはそれより先に始まる場合があり、素材メーカーが企画に加わる例もある。経営の判断が創業家に集約されているため、設計者との協議から製品化までの経路が短い点を、協働する設計者は同社の特徴として挙げている。

協働相手にはKonstantin Grcic、深澤直人、Björn Dahlström、Biagio Cisotti & Sandra Laubeらがいる。

主な製品群

椅子と腰掛けが製品の中心にある。マイトチェアはカンチレバー構造の椅子で、積み重ねと屋外での使用に対応する。ミウラスツールは樹脂の成形による腰掛けで、脚部の形状によって積み重ねができる。

モンツァチェアはアッシュ材の構造にポリプロピレンの背もたれを組み合わせた椅子である。

Reference