ブランド情報

創業
1959年 ドイツ・ツィーゲンハイン(Peter Raackeのカトラリーの発表。母体のSeibel社は1895年創業)
本社
ドイツ・メットマン
生産
ドイツ・メットマン(自社工房)
事業内容
カトラリー・茶器・調理具の設計、製造および販売
親会社・グループ
創業家が所有
公式サイト
mono.de

本社・所有・生産・日本での取扱いなどは 2026年10月21日に確認

Mono(モノ)

Monoは、ドイツ・メットマンの金属食器メーカーである。1895年にWilhelm Seibelが創業した金属製品の工場を母体とし、1959年に設計者Peter Raackeが手がけたカトラリーの発表を起点としてこの名が用いられるようになった。装飾を持たない断面と、手作業を主とする製造工程を特徴とする。現在もSeibel家による同族経営が続き、メットマンの自社工房で製造が行われている。

事業と製造の実体

Monoの製造を規定しているのは、金属の板材から食器を成形する工程である。一本の匙や叉が完成するまでには30を超える工程を要し、その多くが手作業による。成形には最大280トンの圧力をかける螺子式の圧搾機が用いられ、その後研磨の工房で仕上げられる。

耐熱のホウケイ酸ガラスを用いる茶器では、部品の調達先を近隣に置く方針が採られ、茶漉しの網は約60キロ離れたドルステンの専業メーカーから調達される。

生産の約85パーセントを自社で行い、工房では28名が働く。

沿革

金属製品の工場として

1895年、Wilhelm Seibel 1世がノルトライン=ヴェストファーレン州メットマンに金属製品の工場を創業した。四つ葉のクローバーを記号とし、四枚の葉は四人の息子に対応する。1911年にはヘッセン州ツィーゲンハインに工場を開設している。

1936年のベルリン五輪に際して製作されたカトラリーは、選手村で用いられたのち一般にも販売された。

Mono Aの発表

第二次世界大戦後、二つの工場は受注に支えられ従業員は約1,000名に達した。1950年代に入ると安価な輸入品との競争により売上が落ち、人員の削減を余儀なくされている。メットマンの工場は合併を経て解散した。

この状況で、ツィーゲンハイン工場を率いていた第3世代のHerbert Seibelが、カッセル造形大学の設計者Peter Raackeに新しいカトラリーの開発を依頼した。1959年に発表されたのがモノ-A カトラリーである。発売当初はほとんど注目されず、販売も伸びなかった。

1973年にドイツ連邦の設計に関する賞を受けたのち、評価と売上が伸びている。

現在

1980年代末にカトラリーの生産はメットマンへ戻され、現在はSeibel家の第五・第六世代が経営を担う。カトラリーに加えて茶器や調理具を扱う。

ニューヨーク近代美術館はPeter Raackeが同社のために手がけた製品を5点所蔵している。1965年の調理具の一組(収蔵番号2239.1967.1-11)、1966年のカトラリー(2240.1967.1-4、2241.1967.1-4、2281.2001.1-4)、1971年の栓抜き(55.1972)である。

デザイナーとの協働

Monoの製品開発は、外部の設計者との協働によって進む。

中心となった設計者はPeter Raackeで、1959年のカトラリーをはじめ複数の製品を手がけた。

主な製品群

モノ-A カトラリーは1959年発表のカトラリーである。柄の断面を一定に保ち、匙や叉の部分へ連続的に厚みを変える構成を採る。装飾を持たない。

このほか、RaackeによるMono Ringなどの系列、茶器、調理具を扱う。

Reference

The Museum of Modern Art - Collection(収蔵データ)
https://github.com/MuseumofModernArt/collection
Mono - 公式サイト
https://mono.de