Mondaine(モンディーン)

Mondaineは、スイスの時計メーカーである。1951年にErwin Bernheimが設立した。1944年にスイス連邦鉄道の技術者Hans Hilfiker(1901年〜1993年)が設計した駅の時計について、その意匠の使用許諾を得て腕時計と室内用の時計へ展開している。数字を持たない白い文字盤と、赤い円板の付いた秒針を特徴とし、駅の時計の同期の仕組みを腕時計で再現した機構も備える。

事業と製造の実体

Mondaineの製品を規定しているのは、原設計が公共の施設向けの規格品であった点にある。駅の時計は、離れた位置から瞬時に時刻を読み取れることが要件だった。数字を排し、太い棒の指標のみで時刻を示す文字盤、先端へ向かって細くなる針、赤い円板の付いた秒針という構成は、この要件から導かれている。赤い円板は、列車の発車を合図する係員の信号灯を写したものにあたる。

この意匠を腕時計へ移すにあたっては、寸法の縮小に伴う可読性の調整が要る。指標の太さと長さ、針との対比を、駅の時計とは異なる比率で決め直す作業が伴った。

機構の面では、駅の時計の同期の仕組みを再現した秒針の動きが特徴となる。スイスの駅の時計は、中央の親時計からの信号を受けて全国の時計を合わせる方式を採っており、秒針は約58秒で一周したのち12時の位置で約2秒静止し、その間に分針が進む。Mondaineはこの動きを腕時計用の水晶式の機構として開発した。

近年は素材の面でも変更が進み、ぶどうの搾りかすを原料とする素材を革帯に用いる製品などが加えられている。同社はスイスのビーベリストに自社工場を持つ。

沿革

駅の時計の設計

1944年、スイス連邦鉄道の技術者Hans Hilfikerが、全国の駅で用いる時計の設計を担当した。正確な運行のため、どの駅からでも時刻を判読でき、全駅の時計が同期する仕組みが求められている。Hilfikerは数字を用いず、白い文字盤に黒い棒の指標のみで時刻を示す構成を採った。

1953年には、係員の信号灯を写した赤い円板の付いた秒針が加えられている。

Mondaineによる展開

1951年、Erwin BernheimがMondaineを設立した。その後、スイス連邦鉄道から駅の時計の意匠について使用許諾を得て、腕時計と室内用の時計へ展開している。

同社は駅の時計の同期の動きを腕時計で再現する機構を開発した。現在も腕時計、掛時計、置時計を扱う。

デザイナーとの協働

Mondaineの製品は、既存の意匠の使用許諾にもとづく展開が中心にあたる。原設計は公共の施設向けの規格品であるため、同社が担うのは寸法の異なる製品へ意匠を移す作業と、機構の開発である。

原設計はHans Hilfikerによる。近年は素材や仕様の面で外部との協働も行われている。

主な製品群

スイス国鉄公式時計は、駅の時計の意匠を室内用に展開した時計である。数字を持たない白い文字盤、黒い棒の指標、赤い円板の付いた秒針を備える。

このほか、同じ意匠による腕時計、掛時計、置時計を扱う。

基本情報

ブランド名 Mondaine(モンディーン)
設立 1951年
創業者 Erwin Bernheim
所在地 スイス
原設計 1944年、スイス連邦鉄道の技術者Hans Hilfiker(1901年〜1993年)による駅の時計
事業内容 腕時計・掛時計・置時計の設計、製造および販売
公式サイト https://www.mondaine.com

Reference

Mondaine - 公式サイト
https://www.mondaine.com/
Wikipedia - Mondaine
https://en.wikipedia.org/wiki/Mondaine