Gervasoni(ジェルバゾーニ)

Gervasoniは、イタリア・フリウリ地方パヴィア・ディ・ウーディネに拠点を置く家具メーカーである。1882年、柳細工を扱う工房として設立された。1925年にGiovanni Gervasoniが事業を引き継ぎ、以後同族による経営が続いている。1998年にPaola Navoneをアートディレクターに迎えて以降、柳や籐の編み技術を保ちながら、他の素材との組み合わせによる製品を展開してきた。現在は第三世代のGiovanniとMicheleが経営を担う。

事業と製造の実体

本社と生産拠点はパヴィア・ディ・ウーディネにあり、敷地は約4万平方メートルの規模となる。設計、開発、製造、販売を自社で行う構成を採る。

製造の基盤にあるのは編みの技術である。創業時に扱っていた柳は加工が難しいため、後に竹、籐、藺草、アバカへ素材が置き換えられた。編みは面を作る工程であると同時に構造を成立させる工程でもあり、素材の柔軟性と強度の関係が編み方を規定する。

1998年以降は、この編みの技術を鉄やアルミニウムと組み合わせる構成が採られた。金属の枠に編んだ面を張る方式では、枠の形状が編みの張力を決めるため、両者を同時に検討する必要がある。屋外用の製品では、素材の耐候性が仕様の前提になる。

2009年、同社は木製の椅子を製造するIFA srlを取得し、業務用市場向けのVery Woodを立ち上げた。2012年には寝具のLetti&co.を加えている。

沿革

柳細工の工房として

1882年、ウーディネ県で柳細工を専門とする工房が設立された。当初の名称はPremiata Società Friulana per l'Industria di Viminiである。1925年、事業はGiovanni Gervasoniの手に渡り、以後同族による経営が続いている。

20世紀を通じて、扱う素材は柳から竹、籐、藺草、アバカへ広がった。編みの技術を保ちながら、加工しやすい素材へ移行した経緯にあたる。

Paola Navoneとの協働

1997年、ミラノの家具見本市でOttoの系列が発表された。竹を用いた製品で、同社の対外的な位置づけを変える契機となっている。

1998年、Paola Navoneがアートディレクターに就いた。編みの技術を現在の造形へ翻訳する役割を担い、2020年までこの立場にあった。この間、Ghost、InOut、Grayといった系列が生まれている。2004年発表のGhostは長く主力の製品となった。

事業の拡張

2009年、GiovanniとMichele Gervasoniは木製の椅子を製造するIFA srlを取得し、業務用市場向けのVery Woodを立ち上げた。2012年にはPaola Navoneとの協働により寝具のLetti&co.を加えている。

デザイナーとの協働

Gervasoniの製品開発は、アートディレクターが製品の方向を統括する体制で進む。1998年から2020年までこの役割をPaola Navoneが担い、編みの技術と他の素材の組み合わせを軸に製品群を組み立てた。編みは工程が形を決める技術であるため、設計者は工房の技術を前提として造形を検討する構成になる。

協働相手にはPaola Navoneのほか、Marco Piva、Michael Sodeau、Jasper Startupらがいる。

主な製品群

InOut 23は、屋内と屋外の双方での使用を想定した系列に属する。素材の耐候性を前提とした仕様が採られている。

このほか、竹を用いたOtto、張り地のGhostとGray、木材と大理石、籐にゴムやセメントを組み合わせるSweetといった系列を扱う。業務用市場向けにはVery Wood、寝具にはLetti&co.の名称を用いる。

基本情報

ブランド名 Gervasoni(ジェルバゾーニ)
設立 1882年
設立時の名称 Premiata Società Friulana per l'Industria di Vimini
本社・生産拠点 イタリア・フリウリ地方パヴィア・ディ・ウーディネ
企業形態 非上場(Gervasoni家による同族経営、第三世代)
関連ブランド Very Wood(2009年)、Letti&co.(2012年)
事業内容 家具の設計、製造および販売
公式サイト https://www.gervasoni1882.com

Reference