Edra(エドラ)

Edraは、イタリア・トスカーナ州ペリニャーノに拠点を置く家具メーカーである。1987年、1949年から家具製造を手がけてきたMazzei家の第二世代にあたるValerio MazzeiとMonica Mazzeiが設立した。創業から2014年まで、Archizoomの一員だった建築家Massimo Morozziがアートディレクターを務めている。詰め物と外皮の素材の開発を製品開発の一部に組み込む点に特徴があり、2004年には独自のポリウレタンフォームを開発した。

事業と製造の実体

Edraの製品を規定しているのは、詰め物の性質である。同社は2004年に、医療の分野で用いられるゼラチン由来の素材を応用したポリウレタンフォームを開発し、特許を取得した。ばねのように反発するのではなく、荷重に応じて沈み込む性質を持つ。座り心地は詰め物の配合によって決まるため、素材の開発が製品の性能そのものになる。

もう一つの系統が、素材そのものを構造として用いる製品である。ファベーラチェアは、細い木片を釘と接着で組み上げて椅子の形にするもので、規格化した部材を持たない。組む順序と角度が一点ごとに異なるため、量産の工程では作れない。

製品化には長い期間を要する。同社は市場の調査から製品を起こすのではなく、設計者の案を出発点として試作と検証を重ねる方式を採る。構想から製品化まで数年を要する場合がある。

背や肘の角度を可変にする機構も扱われる。詰め物の内部に機構を組み込むため、外形を保ちながら可動部を成立させる設計が要る。

沿革

Mazzei家は1949年から家具製造を手がけてきた。1987年、第二世代のValerio MazzeiとMonica Mazzeiがトスカーナ州ペリニャーノでEdraを設立している。当初は家族の家具事業における張り材の開発を支える会社だったが、まもなく自社製品の製造へ事業を広げた。

創業から2014年まで、建築家Massimo Morozziがアートディレクターを務めた。1960年代のラディカル・デザインの動きに関わったArchizoomの一員だった人物である。

1988年、Mario CananziとRoberto Sempriniによる螺旋状のソファが発表された。以後、彫刻的な構成の家具が製品群の一角をなしている。

1990年代からはブラジルのFernandoとHumberto Campana兄弟との協働が続いた。ニューヨーク近代美術館は同兄弟の設計を5点所蔵しており、1996年の卓(収蔵番号288.1999)、1997年の椅子(287.1999)、1998年の腰掛け(289.1999)、1993年の椅子(290.1999)、2004年の肘掛け椅子(495.2005)が含まれる。

2004年、独自のポリウレタンフォームを開発し特許を取得した。現在も設計者の案を起点とする製品開発が続けられている。

デザイナーとの協働

Edraの製品開発は、設計者の案を出発点として進む。市場の調査や流行の分析から製品を起こす方式は採られず、案の実現に必要な素材と工程を後から検討する構成にあたる。このため製品化までに時間を要する。

創業から2014年までMassimo Morozziがアートディレクターを務めた。協働相手にはFernando & Humberto Campana、Francesco Binfaré、Masanori Umeda、Jacopo Foggini、Zaha Hadidらがいる。

主な製品群

ファベーラチェアは、細い木片を釘と接着で組み上げて椅子の形にする製品である。規格化した部材を持たず、組む順序と角度が一点ごとに異なる。

このほか、螺旋状の構成を持つソファ、独自のフォームを用いた座具、背や肘の角度を変えられる機構を備えたソファを扱う。

基本情報

ブランド名 Edra(エドラ)
設立 1987年
創業者 Valerio Mazzei、Monica Mazzei
本社所在地 イタリア・トスカーナ州ペリニャーノ
アートディレクター Massimo Morozzi(1987年〜2014年)
事業内容 家具の設計、製造および販売
公式サイト https://www.edra.com

Reference

The Museum of Modern Art - Collection(収蔵データ)
https://github.com/MuseumofModernArt/collection
Edra - 公式サイト
https://www.edra.com
Wikipedia - Edra
https://en.wikipedia.org/wiki/Edra