Wilkhahn(ウィルクハーン)

Wilkhahnは、ドイツ・バートミュンダーに拠点を置く事務用家具のメーカーである。1907年、家具職人のFriedrich HahneとChristian Wilkeningが椅子の工房を設けたことに始まる。1952年から近代的な家具の生産へ転じ、1954年に両名の名を組み合わせた現在の社名となった。座位における身体の動きを妨げない椅子の機構を製品の軸とし、ウルム造形大学との協働を通じて設計の方針が形づくられた。

事業と製造の実体

Wilkhahnの製品を規定しているのは、座位の姿勢に関する機構である。同社は身体の動きを止める方向ではなく、動きに追従する方向で椅子を設計してきた。座面と背が連動して傾き、体重の移動に応じて角度が変わる構成が用いられる。この方式では、支点の位置とばねの特性が動きの範囲を決める。

機構が製品の性能を左右するため、外形は機構の条件のもとで決められる。可動部を筐体の内部に収めるか外に見せるかによって、部材の構成も変わる。

1950年代半ばからのウルム造形大学との協働では、製品の寿命を延ばし資源の消費を抑えることを設計の目的とする考え方が持ち込まれた。この方針は部材の交換と修理を前提とする構成につながる。

1955年発表の椅子は広く用いられた。続く製品では、ヨーロッパで初めてFRPを椅子の殻に用いる試みが行われている。

1980年代後半には環境への配慮が企業の方針として掲げられ、原材料の調達から製造、輸送、建物までの各段階で負荷を抑える仕組みが整えられた。1996年にドイツ連邦環境財団から表彰されている。

沿革

椅子の工房として

1907年、北ドイツのアインベックハウゼン(現在のバートミュンダーの一部)で、家具職人のFriedrich HahneとChristian Wilkeningが椅子の工房を設けた。当初の社名は両名の名を冠したWilkening & Hahneで、猫脚を持つ木製の椅子を製造している。この工房の技法は独自の様式名で呼ばれた。

近代的な家具への転換

1952年、第1回のケルンの家具見本市への出展を契機として、近代的な家具の生産へ転じた。ドイツ工作連盟から近代的な設計の家具の製造企業として認められたことが、この転換を決めている。

1954年、社名が創業者2名の名を組み合わせたWilkhahnへ改められた。

1955年にはGeorg Leowaldが手がけた椅子が発表され、広く用いられた。続いて、ヨーロッパで初めてFRPを殻に用いた椅子が加えられている。

現在

1980年代後半に環境への配慮が企業の方針として掲げられ、1996年にドイツ連邦環境財団から表彰された。現在も事務空間と会議の空間に向けた家具を扱う。

デザイナーとの協働

Wilkhahnの製品開発は、外部の設計者との協働と、教育機関との連携によって進んできた。座位の機構が製品の性能を決めるため、設計案は人体の動きの検討と並行して進められる。

1950年代半ばからウルム造形大学との協働が続き、製品の寿命と資源の消費を設計の目的に据える考え方が持ち込まれた。1955年の椅子はGeorg Leowaldが手がけている。

主な製品群

事務用の椅子が製品の中心にある。FSラインは、座面と背が連動して傾き、体重の移動に応じて角度が変わる機構を備える。

このほか、会議用の卓、折り畳みや連結に対応する椅子、立った姿勢を支える座具を扱う。

基本情報

ブランド名 Wilkhahn(ウィルクハーン)
創業 1907年(設立時の社名はWilkening & Hahne)
創業者 Friedrich Hahne、Christian Wilkening
現社名への変更 1954年
本社所在地 ドイツ・バートミュンダー
事業内容 事務用家具の設計、製造および販売
公式サイト https://www.wilkhahn.com

Reference

Wilkhahn - 公式サイト
https://www.wilkhahn.com
Wikipedia - Wilkhahn
https://en.wikipedia.org/wiki/Wilkhahn