ブランド情報
- 正式社名
- WALTER KNOLL AG & CO. KG
- 創業
- 1865年 ドイツ・シュトゥットガルト(Wilhelm Knollによる革の事業として) 1925年に会社設立
- 本社
- ドイツ・ヘレンベルク
- 生産
- ドイツ・メーツィンゲン(自社工場)
- 事業内容
- 家具の設計、製造および販売
- 親会社・グループ
- 独立系
- 公式サイト
- www.walterknoll.de
本社・所有・生産・日本での取扱いなどは 2026年10月21日に確認
Walter Knoll(ウォルター・ノル)
Walter Knollは、ドイツ・バーデン=ヴュルテンベルク州に拠点を置く家具メーカーである。1865年にWilhelm Knollがシュトゥットガルトで開いた革の事業を起源とし、1925年に息子のWalter Knollが独立して現在の社名の会社を設立した。革の加工を基盤とし、1920年代には金属の管を用いた張り地家具を手がけている。1993年にBenz家が取得し、現在は同家が経営する家族経営の企業である。ヘレンベルクと近郊のメーツィンゲンで製造を行う。
事業と製造の実体
Walter Knollの製造の基盤にあるのは革の扱いである。同社は革を仕入れて選ぶのではなく、原皮の段階から管理して革を作る構成を採ってきた。牛の育成の段階から傷の有無を管理し、選別した皮のみを用いる。革は個体ごとに厚みと表面の状態が異なるため、裁断の位置と縫製の順序が仕上がりを左右する。
縫製では、革と糸を傷めない仕様の機械が用いられる。革は繊維を断つと裂けやすくなるため、針の太さと送りの調整が耐久性に関わる。
1920年代には、ばねの機構と金属の管による骨組みの体系が開発された。曲げたスチールパイプの骨組みに張り地を組み合わせる構成で、当時の張り地家具が木の枠を前提としていたのに対し、金属の管を用いることで断面を細く保てる。
現在も製造はドイツ国内の二つの拠点で行われ、製品は個別に製作されたうえで検査される。
沿革
革の事業から
1865年、Wilhelm Knollがドイツ・シュトゥットガルトで革の事業を開いた。ヴュルテンベルク王国の御用達となっている。
1925年、創業者の息子Walter Knollが50歳で独立し、Walter Knoll & Co. GmbHを設立した。1920年代には、ばねの機構と金属の管による骨組みの体系を開発している。
近代建築との関わり
1927年、Mies van der Roheが指揮した展示がシュトゥットガルトのヴァイセンホフ・ジードルングで開かれた。Walter Knollは、Mies van der Roheが設計した5戸を含む計9戸の住居に家具を納めている。
息子のHans Knollは1938年に米国へ渡り、当初は父の製品を販売していたが、1939年に自身の事業を始めた。これがのちに米国の家具メーカーKnollとなる。
第二次世界大戦後、ドイツに残ったWalter Knollは近代的な生活に向けた家具を扱い続けた。
資本の移動
1993年、家具業を営むBenz家がWalter Knollを取得した。以来、長男のMarkus Benzが経営を担い、ヘレンベルクと、2001年に加えた近郊のメーツィンゲンの拠点で製造を行っている。
デザイナーとの協働
Walter Knollの製品開発は、外部の設計者や建築家との協働によって進む。革と張り地の扱いが自社の基盤にあるため、設計案は素材の性質と縫製の条件を前提として検討される。
1927年のヴァイセンホフ・ジードルングでの仕事を通じて近代建築との関わりが生まれ、以後も建築家との協働が続いている。
主な製品群
ソファと肘掛け椅子が製品の中心にある。FK ラウンジチェアは、器状のシェルを革で包み、三本脚の回転するベースで支える。
このほか、卓、収納、事務空間向けの家具を扱う。1920年代に開発された金属の管による骨組みの体系は、現在の製品にも引き継がれている。
Reference
- Walter Knoll - 公式サイト
- http://www.walterknoll.de/en
- Wikidata - Walter Knoll
- https://www.wikidata.org/wiki/Q30282407
- Walter Knoll - History
- https://www.walterknoll.de/en/about/history