Porro(ポッロ)
Porroは、イタリア・コモ県モンテズオーロに拠点を置く家具メーカーである。1925年、Giulio Porroが木工房として創業した。1960年代に事業を工業的な生産へ移し、収納システムを事業の中核に据えている。1990年代以降はPiero Lissoniがアートディレクターを務め、木材の加工技術と、部材を組み合わせて構成を決める方式を軸に製品を展開してきた。現在も創業家による経営が続いている。
事業と製造の実体
Porroの製造の基盤にあるのは木材の加工である。ブリアンツァ地方の木工の技術を背景とし、突板の張り分け、木口の処理、塗装の重ねといった工程を扱う。
製品の構成を規定しているのは、収納の体系である。棚板、側板、扉、引き出しといった部材を規格化し、組み合わせを変えることで幅・奥行き・高さを決める。個々の家具として完成させるのではなく、空間の条件に応じて構成を決める方式にあたる。この方式では、部材の寸法の精度と接合の方法が製品の性能を左右する。
収納家具では、取っ手や枠といった要素を減らしながら、薄い棚板で広い間隔を支える必要がある。断面を細く保つには、部材の内部構造と接合部の設計が条件になる。
製造はモンテズオーロの拠点で行われる。木材のほか、金属やガラスを組み合わせた製品も扱う。
沿革
1925年、Giulio Porroがコモ県で木工房を開いた。ブリアンツァ地方は家具の産地として知られ、同社もこの地域の技術を基盤としている。
1960年代、事業は手作業による製作から工業的な生産へ移った。この時期に収納システムが事業の中核となっている。
1990年代、Piero Lissoniがアートディレクターに就いた。製品の設計に加えて、対外的な表現までを統括する体制が採られている。以後、収納の体系を軸としながら、卓や椅子を含む製品群が展開された。
現在も創業家による経営が続き、モンテズオーロの拠点で製造を行っている。
デザイナーとの協働
Porroの製品開発は、アートディレクターが製品の方向を統括する体制で進む。収納の体系のように長期にわたって更新される製品では、部材の互換性を保ちながら仕様を変える必要があるため、統括する立場が一貫していることが条件になる。
1990年代以降、この役割をPiero Lissoniが担っている。このほか複数の設計者との協働が行われている。
Piero Lissoniの設計思想や経歴について詳しくはPiero Lissoniプロフィールページをご覧ください。
主な製品群
ポッロ モダンは、部材を組み合わせて構成を決める収納の体系に属する。棚板、側板、扉、引き出しを規格化し、幅・奥行き・高さを選んで組む。
このほか、卓、椅子、寝台、間仕切りを扱う。いずれも収納の体系と並べて用いることを前提とした寸法が採られている。
基本情報
| ブランド名 | Porro(ポッロ) |
|---|---|
| 創業 | 1925年 |
| 創業者 | Giulio Porro |
| 本社・生産拠点 | イタリア・コモ県モンテズオーロ(ブリアンツァ地方) |
| 企業形態 | 非上場(Porro家による同族経営) |
| 事業内容 | 収納システムを中心とする家具の設計、製造および販売 |
| 公式サイト | https://www.porro.com |
Reference
- Porro - 公式サイト
- https://www.porro.com