Pedrali(ペドラリ):イタリアンデザインの伝統と革新を体現する家具ブランド

Pedrali(ペドラリ)は、1963年の創業以来、「100% Made in Italy」の哲学を貫き、現代的なデザイン家具の分野において世界的な地位を確立してきたイタリアの家具ブランドです。ベルガモ州の緑豊かな丘陵地帯に本社を構え、伝統的なイタリアの職人技と最先端の生産技術を融合させることで、チェア、テーブル、ソファ、照明に至るまで、幅広いコレクションを展開しています。創業者マリオ・ペドラリの情熱と実験精神を受け継ぎながら、現在は第二世代のモニカとジュゼッペ・ペドラリによって率いられ、世界100カ国以上に製品を届ける国際的なブランドへと成長を遂げました。

ブランドヒストリー:錬鉄工房から世界的ブランドへの軌跡

Pedraliの歴史は、1963年、マリオ・ペドラリがブレシア州パラッツォーロ・スッル・オリオの小さな工房で、錬鉄製の屋外家具コレクションを手がけたことから始まりました。金属加工の分野で培われた職人文化を基盤に、情熱と実験への欲求に突き動かされた彼は、夢を形にするべく自らの技術を屋外用家具の製作に注ぎ込みました。創業当初は地元の見本市からスタートしましたが、1970年代には活動範囲をイタリア全土、そして海外へと拡大し、ドイツ、フランス、アメリカへの輸出を開始しました。

1970年代以降、Pedraliは大きな転換期を迎えます。イタリア国内外の著名な建築家やデザイナーとのコラボレーションを開始し、屋外家具から室内家具へと事業を拡大、コントラクト家具部門をターゲットとした工業生産へと特化していきました。この時期の象徴的なプロジェクトとして、建築家ルイジ・ヴィエッティとの出会いがあります。この協働により、アチレアーレのサンタ・テクラ・パレス・ホテルのための家具エレメントシリーズが誕生し、Pedraliのコントラクト市場における地位を確立する契機となりました。

1987年、マリオの子供たちであるモニカとジュゼッペが会社に参画し、家族経営の第二世代が始動します。2000年から2010年にかけて、Pedraliは更なる飛躍を遂げました。2006年には、スタジオ・カンタレッリ・モロ&パートナーズの設計によるモルニコ・アル・セーリオの新本社が開設され、機能的で快適な労働環境を実現しました。また、ウーディネ州マンツァーノに木工専門の製造部門を設立し、イタリアの「チェアディストリクト」の中心地において、世界最高水準の木製家具製造技術と熟練職人の専門知識を活用できる体制を整えました。同時期には初の照明コレクションも発表し、製品ラインの多様化を推進しています。

2011年、オド・フィオラヴァンティがデザインした「Frida」チェアが、イタリアデザイン界最高峰の栄誉である第22回ADIコンパッソ・ドーロ賞を「純粋な彫刻的美しさ」として受賞しました。この快挙は、Pedraliが単なる家具メーカーではなく、デザインの歴史に名を刻む創造者であることを世界に証明しました。2016年には、建築家チーノ・ズッキが設計した最先端の自動倉庫「Fili d'Erba」(草の葉)が開設され、16,880パレットの完成品・半完成品を保管できる能力を持つこの施設は、Industry 4.0時代のスマートファクトリーの象徴となっています。

2017年、マリオ・ペドラリは「Olivettian Entrepreneur 2017」賞を受賞しました。この賞は、「オリヴェッティのデザイン精神に触発された主要家具会社を創造し、同時にコレクターとしての情熱から、パラッツォーロ・スッル・オリオに事務機器の大規模博物館を創設した」功績を讃えるものでした。2018年には環境への配慮をさらに強化し、主に植物由来樹脂で構成される水性塗料を木製品に導入、2020年からは100%リサイクルプラスチックを使用したコレクションの製造を開始しています。

2023年、Pedraliは創業60周年を迎え、この記念すべき年に、建築スタジオAMDL CIRCLEとミケーレ・デ・ルッキが設計した木製パビリオン「Pedrali Pavilion」を本社敷地内に開設しました。パビリオン内では、ルカ・モリナーリ・スタジオがキュレーションした展覧会「Pedrali60, we design a better future」が開催され、プロトタイプ、カタログ、プロジェクトの展示を通じて、60年間の「時の試練に耐える高品質家具の製造」の軌跡を辿る場となっています。現在、Pedraliは340名以上の従業員を擁し、伝統と革新、卓越した技術と創造的な輝きを融合させた製品を世界中に届け続けています。

デザイン哲学:美、伝統、革新の三位一体

Pedraliのデザイン哲学は、「美」「伝統」「革新」という三つの柱によって支えられています。これらの要素は相互に作用し、Pedraliの製品に独特の個性と普遍的な価値をもたらしています。

「伝統」は、マリオ・ペドラリが1963年に築いた基盤に根ざしています。ブレシア州パラッツォーロ・スッル・オリオで始まった金属加工の職人文化、1970年代から続く国内外の建築家・デザイナーとの協働、そしてイタリアのものづくりの精神——これらすべてが、Pedraliの伝統を形成しています。この伝統は単なる過去の継承ではなく、現代のデザインプロセスにおいて活かされる生きた知恵として機能しています。

「革新」は、Pedraliの競争力の源泉です。Industry 4.0企業として、相互接続された機械を備えた工場を運営し、数年前からデジタル化された生産活動に投資を続けています。毎年、売上高の大きな部分を革新、技術、生産設備に投資することで、最先端の製造技術を維持しています。2016年に開設された自動倉庫「Fili d'Erba」は、この革新への取り組みの象徴であり、伝統的なイタリアの職人技と自動溶接、塗装、組み立ての最先端技術が共存する空間を実現しています。

そして「美」は、これらすべての自然な帰結として形作られます。厳密で注意深い研究の結果として生まれるコレクションは、プラスチック、金属、木材、布地など多様な素材を用いながら、機能的で多用途な工業デザイン製品を創造することを目指しています。美は、ホルヘ・ペンシ、パトリック・ジュアン、ユージェニ・キトレー、オド・フィオラヴァンティ、セバスチャン・ヘルクナー、ロビン・リッツィーニ、CMPデザイン、クラウディオ・ベリーニ、パトリック・ノルゲなど、数多くのデザイナーとの協働から生まれます。それは製品そのものにも、製品が配置されるインテリアプロジェクトにも宿り、最終的には「Made in Italy」の代表として世界中で称賛される存在となっています。

Pedraliのデザインプロセスは、品質志向の製造プロセスによって支えられています。認証を受けた原材料の厳密な調達、最先端機械への真摯な探求、職人特有の精密さを持った各段階の計画——これらの要素の融合が、Pedraliを世界クラスの現代工業デザインの創造者たらしめています。

100% Made in Italy:確かな品質と持続可能性への誓い

Pedraliは、「100% Made in Italy」の哲学を製品づくりの根幹に据えています。すべての製品は、ベルガモ州モルニコ・アル・セーリオの本社工場、およびウーディネ州マンツァーノの木工部門において、イタリア国内で完全に製造されています。この徹底した国内生産体制は、品質管理の厳格さと、イタリアの伝統的な職人技の継承を可能にしています。

モルニコ・アル・セーリオの本社は、単なる生産拠点ではなく、「すべてが構想され、生命を得る場所」として機能しています。ここには、建築家チーノ・ズッキが設計した自動倉庫「Fili d'Erba」が併設されており、その建築自体が環境との強い関連性を持つ視覚的なスクリーンとして、周囲の多様な景観条件に応答しています。また、ミラノの建築事務所Park Associatiが設計した本社オフィスは、現代的なワークスペース、ミーティングエリア、ブレイクアウトルームという三つの主要エリアに分かれており、Pedrali製品の多様性を実証する舞台となっています。

マンツァーノの木工部門は、イタリアが誇る世界最高水準の木製チェア製造技術と、原材料選択や複雑な工程における熟練技能の遺産を活用できる理想的な立地にあります。「Frida」「Malmö」「Nemea」といった象徴的なデザインがこの施設で生み出され、Pedraliのイタリアの専門知識、品質の職人技、そして持続可能なデザインへの先進的なアプローチへの献身を具現化しています。2025年には、この木工部門の20周年を記念して、CMPデザインによる初の屋外用木製チェア「Griante」が発表され、耐候性のあるチーク材フレームと手織りの完全リサイクル可能なポリプロピレン糸ベルトを組み合わせることで、材料革新と多用途なデザイン応用へのコミットメントを示しています。

持続可能性は、Pedraliのデザインプロセスに深く組み込まれています。すべての木製品はFSC® C114358認証を取得しており、環境、社会、経済の厳格な基準に従って責任を持って適切に管理された森林から調達された木材であることが保証されています。さらに、主に植物由来樹脂で構成される水性塗料の採用により、従来の塗料に含まれる化学化合物を大幅に削減し、より健康的な作業環境、大気汚染の低減、そして大幅なエネルギー節約を実現しています。これは、通常溶剤ベースの塗料が使用される木製座席部門において、困難ながらも極めて重要な革新です。

生産段階においては、原材料消費の削減、資源の合理化、廃棄物の再利用やリサイクル、排出物の管理に最大限の注意が払われています。設計段階から、Pedraliの家具は分解可能に構想され、消費を制限することを目的としたプロセスを通じて生産されます。プラスチック製品はリサイクル可能で環境に優しく、2020年からは100%リサイクルプラスチックを使用したコレクションも製造されています。耐久性のある製品——美的側面と耐性の両面において——を作ることが、持続可能性を確保する鍵となる要素です。

著名デザイナーとのコラボレーション:創造性の融合

Pedraliの成功の重要な要素は、世界中の才能あるデザイナーとの実り多い協働にあります。同社の哲学を完全に受け入れ、その貴重な貢献によって豊かにしてくれるデザイナーたちとのパートナーシップは、数々の受賞作品を生み出してきました。

オド・フィオラヴァンティ(Odo Fioravanti)は、ミラノ工科大学でインダストリアルデザインを学んだ著名デザイナーで、Pedraliとの協働において最も重要な功績を残しています。彼がデザインした「Frida」チェアは、2011年に第22回ADIコンパッソ・ドーロ賞を「純粋な彫刻的美しさ」として受賞しました。無垢のオーク材のフレームと三次元成形合板シェルを組み合わせることで、美しさ、革新性、ディテールへの愛情を融合させた、極めて軽量で人間工学的かつ堅牢なチェアを実現しています。フィオラヴァンティは、「Fridaは、美と技術、ディテールへの愛情とシンプルさを組み合わせたプロジェクトを得るために、何年もの間注意深く行われた仕事の結果です」と語っています。

パトリック・ジュアン(Patrick Jouin)は、フランスを代表するデザイナー兼建築家で、Pedraliとの協働は2013年の「Ester」アームチェアから始まりました。このチェアは、ロンドンのミシュラン三つ星レストラン、アラン・デュカスのThe Dorchesterのために考案されたことから、その名が付けられました。モニカとジュゼッペ・ペドラリのサポートと卓越した先見性により、アームチェアは椅子、スツール、プフ、そして2024年にはラウンジバージョンを含む完全なコレクションへと進化しました。他にも「Reva」ライン(滑らかなライン、エレガントなフレーム、着脱可能なクッションを特徴とする三人掛けソファとラウンジアームチェア)、「Elliot」テーブル(ダイカストアルミニウム脚と押出アルミニウムカラムによる機能性、多様性、エレガントな外観のバランス)、「Héra」ストローチェア(楕円形の脚が背もたれに完全に統合され、木彫刻を視覚的に想起させる)、「Ila」アームチェア(大きなボリュームの繭のような快適さを促進する彫刻的ソリューション)など、多数の製品を手がけています。

パトリック・ノルゲ(Patrick Norguet)は、「Jeff」モジュラーソファシステムをデザインし、居住空間と仕事空間を調和させる多用途性を提供しています。また、「Vic」ファミリーは、身体を包み込むような抱擁感を特徴とし、エレガントで適応性のある快適さを示しています。ノルゲのデザインは、モジュール性とカスタマイゼーションを重視し、強烈な色彩またはより中性的な色彩の組み合わせの多様性によって、空間と座る人の両方を包み込むように家具を調整します。

ホルヘ・ペンシ(Jorge Pensi)は、スペイン・カタルーニャ出身のデザイナーで、「Polar」オフィスチェア(可動式腰部サポートを備え、伝統的なオフィスチェアに個性と柔らかさをもたらす)、「Plural」シーティングシステム(2014年に開発され、2024年に「Plural Soft」として洗練された張地で温かさと色彩を加えて進化)、「Diego」サイドテーブルなどを手がけています。ペンシは、「すべてのデザインにおいて、それらが長持ちしなければならないこと、そのイメージだけでなく製造も完璧でなければならないことを認識しています。Pedraliと制作したすべての製品が、時の経過に対して絶対的に耐性があることを誇りに思います」と述べ、最小限でありながら堅牢なデザインを創造することの重要性を強調しています。

ユージェニ・キトレー(Eugeni Quitllet)は、パリの象徴的な公園家具からヒントを得た屋外チェア「Souvenir」をデザインし、過去を未来へと運ぶ物語を紡いでいます。セバスチャン・ヘルクナー(Sebastian Herkner)は、ドイツ出身のデザイナーで、洗練された花の形のプロファイルを特徴とする柔らかく丸みを帯びた形状の「Blume」コレクション(チェアとアームチェア、ラウンジバージョンも含む)を創作しました。CMPデザインは、地中海沿岸からインスピレーションを得た伝統的な手織りの背もたれを特徴とする一連の屋外チェア「Panarea」、「Nolita」ソファ、初の屋外用木製チェア「Griante」、「Nemea」チェアなど、多数の製品を手がけています。

他にも、ブセッティ・ガルッティ・レダエッリ(Busetti Garuti Redaelli)ミラノのデザイントリオによる「Buddy」コレクション(ラウンドエッジの職場家具)と「Buddyhub」デスク、ロビン・リッツィーニ(Robin Rizzini)による「Toa」テーブルと防音折り畳みスクリーン、「Frank」大型テーブル(建築的およびナウティカルな形態を参照)、ヴィクトリア・アザディーニョ・ボッコーニ(Victoria Azadinho Bocconi)によるイタリア・ブラジル人デザイナーの「Hevea」ポットホルダー(自然を室内に持ち込むために構想された補完物)など、多彩なデザイナーがPedraliのコレクションに貢献しています。

代表的なデザインプロダクト:時代を超える名作

Frida チェア:コンパッソ・ドーロが証明する彫刻的美

2011年、オド・フィオラヴァンティがデザインした「Frida」チェアは、イタリアデザイン界最高峰の栄誉である第22回ADIコンパッソ・ドーロ賞を受賞しました。審査委員長アルトゥーロ・デッラクア・ベラヴィティスをはじめとする国際的な審査員団は、「純粋な彫刻的美しさ」という理由でこの作品を選出しました。Fridaは、無垢のオーク材の細いフレームと、3Dベニヤ技術を使用した薄い成形合板シェルの応用から生まれています。美しい形状、革新性、ディテールへの愛情を完璧に組み合わせた結果、極めて軽量で人間工学的かつ堅牢なチェアが実現しました。

Fridaは、ブリーチドオークやウェンゲ染色など、さまざまな仕上げで提供され、2008年にはウーディネのProMosedia見本市で「Residential Chair of the Year」を受賞しています。モニカとジュゼッペ・ペドラリは、「Fridaがデザインの歴史を作ってきた製品の狭いサークルに加わったことを、私たちは極めて誇りに思います」とコメントしています。2011年10月6日から9日まで、ミラン・デザイン・ウィークエンド期間中、ローマのラ・ペランダ博物館で、偉大な芸術家フリーダ・カーロとコンパッソ・ドーロを受賞したチェアとの特別な出会いが実現しました。夢のような雰囲気の中で、フリーダ・カーロの絵画がPedraliの2011年コレクションの背景を形成し、芸術とデザインの融合を祝福しました。

Nolita:創業の原点への現代的オマージュ

2015年、ミラノで開催された世界最大のデザインイベントで発表された製品の一つが、粉体塗装されたスチールロッドで作られた屋外用チェア「Nolita」でした。このデザインは、1963年に会社の創業者マリオ・ペドラリによって作られたデザインを想起させるものです。息子のジュゼッペ・ペドラリによれば、シモーネ・マンデッリとアントニオ・パリアルーロによる新しい「Nolita」チェアは、「父が最初の金属製ガーデンチェアで始めた歴史的な旅の起源を思い起こさせる」ものでありながら、重要なのは最新の製造技術を使用して現代的にアップデートされている点です。「コレクションは、当時の座席のシンプルで象徴的な形状を取り入れながら、ロボット溶接や可変半径折り曲げなどの現代的な金属加工技術を通じて更新されています」とペドラリは説明しています。スチールロッドフレームは屋外使用に理想的で、水がたまる表面がないため、機能性と美観を両立しています。

その他の注目製品

「Osaka」は、無垢のアッシュ材と合板で作られた古典的で洗練された木製チェアで、シンプルなラインと大きな直線的な座面と背もたれ(張地も可能)を特徴としています。「Concrete」テーブルは、Pio e Tito Tosoのデザインにより、Pedraliが初めて使用した素材であるコンクリートがベースを形成しています。「Panarea」は、CMPデザインとの協働により生まれた屋外シーティングコレクションで、アームチェアとラウンジアームチェアを含み、イタリアで手織りされた伝統的な要素を特徴とし、地中海の美学を語っています。幅広く湾曲した背もたれは、ポリプロピレンコードで織られ、管状スチールフレームとアームレストを包み込む幾何学的パターンを作り出しています。

「Reva Cocoon」は、パトリック・ジュアンがデザインした滑らかなラインとエレガントなフレームを特徴とする製品で、2022年には特徴的なポリプロピレンコードがスチールの背もたれとアームレストを包み込む「ツイスト」バージョンに成長しました。「Blume System」は、セバスチャン・ヘルクナーとの協働から生まれ、柔らかく丸みを帯びた形状を特徴とし、洗練された花の形のプロファイルにその独特の外観を負っています。「Souvenir」コレクションは、ユージェニ・キトレーがデザインし、典型的なパリの公園家具からヒントを得ています。

世界を彩るプロジェクト:Pedraliが選ばれる理由

Pedraliの製品は、世界中の革新的で権威あるプロジェクトに採用されています。これらの実績は、同社の製品が単に美しいだけでなく、機能性、耐久性、そして空間に対する深い理解を備えていることを証明しています。

テクノロジー業界では、ダブリンのGoogle Campus(同僚間の交流を促すために計画されたさまざまな公共エリアが特徴)、ミラノのMicrosoft House、ボルツァーノのSalewa本社(イタリア最大のロッククライミングウォールを擁する)などに採用されています。飲食業界においては、イタリア北部のA8-Laghi高速道路沿いにある建設持続可能性のベストプラクティスを体現するAutogrill Villoresi Est、ラスベガスのLAGOレストラン、ミラノで有名なブレラ絵画館内のCaffè Fernandaなどがあります。

特に注目すべきは、世界的に著名なシェフ、アラン・デュカスのレストランでの採用です。ロンドンの名門ホテル内にあるミシュラン三つ星レストラン「The Dorchester」、ヴェルサイユ宮殿の古代王室住居内にある「Ore」、ドバイの著名なエメラルド・パレス・ケンピンスキー内の「miX」など、最高峰の美食の場でPedraliの家具が選ばれています。ナポリの伝説的なROMEOホテルの9階に位置するアラン・デュカスのイタリア初のレストランでも、Pedraliの製品がガストロノミック、建築的、芸術的な美の追求を支えています。

ミラノでは、建築家ジョヴァンニ・ムツィオが1930年代初頭に設計したPalazzo dell'Arte(トリエンナーレ・ミラノの本拠地)の最上階にあるTerrazza Triennaleの再オープンにPedraliの家具が選ばれ、スフォルツェスコ城と現代的な高層ビルの間で歴史と革新を橋渡ししています。また、2015年に創業し、ウルグアイ人シェフのマティアス・ペルドモ、アルゼンチン人スー・シェフのサイモン・プレス、イタリア人メートル・ドテルのトーマス・ピラスという三人の友人兼パートナーによって設立されたミシュラン星付きレストランContrasteの大規模改装後の再オープンでも採用されています。

小売分野では、ニューヨークの伝説的なフィフス・アベニュー、パリの名高いヴァンドーム広場に位置するVan Cleef & Arpelsブティックに採用されています。教育・文化施設では、日本の金沢海みらい図書館(地域コミュニティの社会生活の新しいハブとなる革新的な空間)、フランス国立図書館(パトリック・ジュアンとAlkiによる控えめな木製「Orria」チェアが採用)などがあります。また、バルセロナのカサ・ビセンス(ガウディの建築)からミラノの権威あるレストランまで、Pedraliはエレガントで適応性のある快適さでインテリアを飾っています。

未来への展望:持続可能性とデザインの融合

Pedraliは、環境持続可能性が単なる選択肢ではなく、最優先事項であることを認識しています。ウェルビーイングと環境への敬意は、ますます私たちの最優先事項とならなければなりません。イノベーションとは、環境持続可能性の観点から未来を見据えることでもあります。

生産過程において、原材料消費の削減、資源の合理化、廃棄物の再利用やリサイクル、排出物の管理に最大限の注意が払われています。美的側面と耐性の両面において耐久性のある製品を作ることが、持続可能性を確保する鍵となる要素です。設計段階から、Pedraliの家具は分解可能に構想され、消費を制限することを目的としたプロセスを通じて生産されます。プラスチック製品はリサイクル可能で環境に優しく、木質ベースの製品はFSC® C114358認証を取得し、認証された森林からの木材の使用を証明しており、主に植物由来樹脂で構成される水性塗料で仕上げられています。これにより、従来の塗料と比較して化学化合物の存在を大幅に削減しています。

2020年からは、100%リサイクルプラスチックで作られたコレクションの製造を開始し、2019年にはMater社がPedraliの「Ocean」テーブルを海洋廃棄プラスチックを使用して再発行するなど、持続可能性への取り組みは多様な形で展開されています。また、Pedraliは地域社会との強い結びつきを反映し、数多くの社会的・文化的イニシアチブを支援しており、企業の社会的責任の主要原則を自らのものと感じてきました。

マリオ・ペドラリは、希少なアイテムへの情熱から、1995年にパラッツォーロ・スッル・オリオにSan Fedele Museumを開設しました。この大規模な事務機器博物館には、最も美しいオリヴェッティのタイプライターコレクションが収蔵されています。オリヴェッティの精神の理想的な継続は、したがって、人間を研究の中心に置き、美、伝統、革新に基づく「Made in Pedrali」という企業哲学の本質に日々反映されています。

60年以上にわたる歴史を通じて、Pedraliは常に時の試練に耐える高品質の家具を製造してきました。創業者マリオ・ペドラリの根源から始まり、父の教えに従いながら、現CEOのモニカとジュゼッペ・ペドラリは、会社を信じ、日々共通の目標達成に献身してきたすべての従業員の協力的な精神を活用して、Pedraliの歴史を築き続けています。伝統と革新、美と機能性、そして持続可能性と創造性——これらすべてが融合することで、Pedraliは今日も世界中の空間に美しさとイタリアの卓越性をもたらし続けているのです。

基本情報

ブランド名 Pedrali S.p.A.(ペドラリ)
設立 1963年
創業者 マリオ・ペドラリ(Mario Pedrali)
名誉会長、2017年「Olivettian Entrepreneur」賞受賞
現経営者 モニカ・ペドラリ(Monica Pedrali)- CEO、Sales and Marketing Director
ジュゼッペ・ペドラリ(Giuseppe Pedrali)- CEO、Legal Representative
本社所在地 Strada Provinciale 122, 24050 Mornico al Serio, Bergamo, Italy
木工部門所在地 Via A. Volta 3, 33044 Manzano, Udine, Italy
公式サイト https://www.pedrali.it/
製品カテゴリー チェア、テーブル、ソファ、照明、アクセサリー
主要市場 コントラクト家具(ホテル、レストラン、オフィス、公共施設)および住宅用家具
従業員数 340名以上(2023年時点)
輸出先 世界100カ国以上
主要受賞歴 第22回ADIコンパッソ・ドーロ賞(2011年、Fridaチェア)
レッドドット・デザイン賞
German Design Award 2014(Fridaチェア)
Residential Chair of the Year 2008(Fridaチェア)
認証 FSC® C114358(木材製品)
所属団体 ADI(Associazione per il Disegno Industriale - イタリアン工業デザイン協会)