オカムラ(Okamura)
オカムラは、神奈川県横浜市に本社を置く事務用家具のメーカーである。1945年10月10日、横浜市磯子区岡村町の日本飛行機の工場跡地で、航空機の技術者らが資金、技術、労働力を出し合って創業した。航空機の製造で培われた薄板の加工技術を家具へ転用した点に特徴がある。事務空間のほか、教育、医療、商業の施設や物流の設備も扱う。
事業と製造の実体
オカムラの製造の基盤にあるのは、航空機の製造に由来する薄板の加工技術である。航空機では軽量と強度の両立が要件になるため、薄い鋼板を曲げや接合によって強度のある構造にする技術が発達した。この技術が鋼製の事務用家具へ転用されている。
椅子の開発では、人体の構造にもとづく検討が行われる。背骨の曲線を保つ背もたれの形状、体圧を分散させる座面、姿勢を保てる傾きの機構が検討の対象となる。
傾きの機構では、支点の位置が動作の性質を決める。足首を支点として背と座が連動して動く方式では、傾いた際に太ももが圧迫されにくい。支点を座面の下に置く一般的な方式と比べ、身体との関係が変わる構成にあたる。
製品の開発では、設計、市場、生産、施工・物流、品質保証の各担当が検討に加わる体制が採られる。品質の検査基準はJIS規格を上回る水準に設定されている。
近年は、使用済みの漁網を再生したナイロンによる張り地の開発なども行われている。
沿革
航空機技術者による創業
1945年10月10日、終戦直後の横浜市磯子区岡村町で、日本飛行機の工場跡地を用いて事業が始まった。創業者の吉原謙二郎(1913年〜1985年)は同社で工作課長を務めた航空機の技術者である。
技術者らが資金、技術、労働力を出し合う形での創業だったため、協同の工業という位置づけが採られた。
事務用家具への展開
航空機の製造で培われた薄板の加工技術が、鋼製の事務用家具の製造へ転用された。軽量でありながら強度を持つ製品が可能になっている。
以後、椅子、机、収納、間仕切りといった事務空間向けの製品群が展開された。人体の構造にもとづく椅子の開発が製品の軸となっている。
現在
イタリアの設計事務所との協働による椅子の系列が知られる。現在は事務空間に加えて、教育、医療、商業の施設向けの製品、物流の設備も扱う。
デザイナーとの協働
オカムラの製品開発は、社内の設計部門と外部の設計事務所との協働の双方によって進む。椅子では機構が製品の性能を決めるため、造形と機構が同じ検討のなかで扱われる。
イタリアの設計事務所Italdesignとの協働が長期にわたって続き、この協働から複数の椅子の系列が生まれている。
主な製品群
事務用の椅子が製品の中心にある。コンテッサは、人体の構造にもとづく背もたれの形状と、背と座が連動して傾く機構を備える。
このほか、机、収納、間仕切り、会議用の家具、教育・医療・商業の施設向けの製品、物流の設備を扱う。
基本情報
| ブランド名 | オカムラ(Okamura) |
|---|---|
| 創業 | 1945年10月10日 |
| 創業者 | 吉原謙二郎(1913年〜1985年)ほか航空機技術者 |
| 創業地 | 日本・神奈川県横浜市磯子区岡村町 |
| 本社所在地 | 日本・神奈川県横浜市 |
| 事業内容 | 事務用家具・施設用家具・物流設備の設計、製造および販売 |
| 公式サイト | https://www.okamura.com |
Reference
- オカムラ - 公式サイト
- https://www.okamura.co.jp/
- Wikipedia - オカムラ
- https://ja.wikipedia.org/wiki/オカムラ