Moroso(モローゾ)

Morosoは、イタリア北東部ウディネに拠点を置く家具メーカーである。1952年、Agostino Morosoと妻Dianaが家具の工房として設立した。ソファ、肘掛け椅子、付属品を専門とする。現在は第二世代のRoberto Morosoが経営を、Patrizia Morosoがアートディレクションを担う。外部の設計者との協働によって製品群を構成し、Patricia Urquiolaが2002年に設計した肘掛け椅子はニューヨーク近代美術館に収蔵されている。

事業と製造の実体

Morosoの製品を規定しているのは、詰め物と外皮の扱いである。ソファと肘掛け椅子では、骨組みの形と詰め物の配分、外皮の裁断が座り心地と外形を同時に決める。曲面の多い製品では、外皮を展開図として起こす作業が必要になり、縫い目の位置が仕上がりに現れる。

設計者ごとに異なる造形をそのまま製品化する構成のため、素材と工程は製品ごとに変わる。ニューヨーク近代美術館が所蔵するPatricia Urquiolaの2002年設計の肘掛け椅子と足載せは、収蔵番号186.2006.1-2として登録されている。連続した曲面で身体を包む構成を持ち、外皮の裁断が形の成立を左右する。

用いられるポリウレタンフォームは、焼却と再生に対応する仕様が選ばれている。同社は生産の工程で天然または再生可能な素材を用いる方針を掲げる。

沿革

1952年、Agostino Morosoと妻Dianaがイタリア北東部ウディネで家具の工房を設立した。当初から同族による経営が続いている。

設立後まもなく、イタリアの家具の分野で知られるようになった。従来の職人の技術と、戦後に発達した工業の技術を組み合わせる方式が採られている。

1980年代以降、Patrizia Morosoがアートディレクションを担い、外部の設計者との協働が本格化した。現行の設計者に加えて、美術や衣料の分野からの起用も行われている。

2002年、Patricia Urquiolaが設計した肘掛け椅子と足載せが生まれた。ニューヨーク近代美術館は2006年2月9日にこれを取得し、収蔵番号186.2006.1-2として登録している。

デザイナーとの協働

Morosoの製品開発は、アートディレクターが設計者を選び、その造形を製品化する構成で進む。設計者ごとに異なる造形をそのまま扱うため、製品群は単一の様式でまとまらない。曲面の多い製品では、外皮の裁断と縫製の検討が設計と並行して進められる。

協働相手にはPatricia Urquiola、Ron Arad、Tord Boontje、Nendo、Front、Marcel Wandersらがいる。

主な製品群

ソファと肘掛け椅子が製品の中心にある。フィヨルド アームチェアは連続した曲面で身体を包む構成を持ち、足載せと組み合わせて用いる。

このほか、長椅子、卓、収納、屋外用の製品を扱う。

基本情報

ブランド名 Moroso(モローゾ)
設立 1952年
創業者 Agostino Moroso、Diana Moroso
本社所在地 イタリア・ウディネ
経営 Roberto Moroso(経営)、Patrizia Moroso(アートディレクション)
事業内容 ソファ・肘掛け椅子を中心とする家具の企画、製造および販売
公式サイト https://www.moroso.it

Reference

The Museum of Modern Art - Collection(収蔵データ)
https://github.com/MuseumofModernArt/collection
Moroso - 公式サイト
https://www.moroso.it