Minotti(ミノッティ)
Minottiは、イタリア・ブリアンツァ地方メダに本社と工場を置く家具メーカーである。1948年、家具職人Alberto Minottiが様式家具の工房として創業した。1960年代から1970年代にかけて二代目のRenatoとRoberto Minotti兄弟のもとで近代的な家具の製造へ移行し、1997年に始まった建築家Rodolfo Dordoniとの協働が現在の製品群の枠組みを定めている。注文を受けてから一点ずつ製作する体制を採り、生産はメダの工場で行われる。
事業と製造の実体
Minottiの生産拠点はメダにある。ブリアンツァ地方は18世紀から高級家具の産地として知られ、同社もこの地域の木工の技術を基盤とする。多くのヨーロッパの家具メーカーが国外へ生産を移すなかで、同社は本社工場での製造を続けている。
製造の性格を決めているのは受注生産の体制である。生地や革の選定、寸法、素材の変更まで、注文ごとに仕様を決めて製作する。在庫を前提とする量産と異なり、部材の加工と張りの工程を注文単位で組む必要がある。
製品の構成では、金属の台座が要素として繰り返し用いられる。床に水平に伸びる金属の部材で座部を支える構成は、ソファの厚みを視覚的に抑えると同時に、脚部を細く保つ。黒ニッケルや研磨した青銅といった表面処理が施される。
本社の敷地内には、設計から製造、対外的な表現までを担う組織が置かれている。設計者の構想を製品の仕様へ落とし込む作業をこの組織が担う構成にあたる。
沿革
1948年、Alberto Minottiがミラノの北約20キロメートルに位置するメダで様式家具の工房を立ち上げた。
1960年代から1970年代にかけて、二代目のRenatoとRoberto Minotti兄弟のもとで近代的な家具の製造へ移行している。1991年にAlberto Minottiが死去したのち、兄弟が事業を引き継ぎ、国外への展開を進めた。
1997年、ミラノの建築家Rodolfo Dordoniとの協働が始まった。1998年以降はDordoniがアートディレクターとして製品群全体を統括し、製品の設計に加えて見本市の展示や各国の展示場の空間設計も手がけている。Dordoniは2023年に死去した。
2018年に創業70年を迎えた。現在は複数の国内外の設計者との協働により製品群が構成されている。
デザイナーとの協働
Minottiの製品開発は、アートディレクターが製品群全体を統括する体制で進む。個々の家具ではなく、組み合わせて用いる要素として製品を扱うため、寸法と仕上げの体系を一貫させる必要があり、統括する立場が置かれる。
1997年から2023年まで、この役割をRodolfo Dordoniが担った。このほかnendo(佐藤オオキ)、Christophe Delcourt、Marcio Kogan、GamFratesiらとの協働が行われている。
Rodolfo Dordoniの設計思想や経歴について詳しくはRodolfo Dordoniプロフィールページをご覧ください。
主な製品群
アンデルセン ベッドは、Rodolfo Dordoniの設計による寝台である。同社の他の製品と組み合わせて用いることを前提とした寸法と仕上げが採られている。
このほか、2004年発表のソファの系列、nendoによる鳥居の構造を参照した系列とテープを巻いたような造形の系列、卓、収納を扱う。ソファでは単位を組み合わせて構成を変える方式が用いられる。
基本情報
| ブランド名 | Minotti(ミノッティ) |
|---|---|
| 創業 | 1948年 |
| 創業者 | Alberto Minotti |
| 本社・生産拠点 | イタリア・ブリアンツァ地方メダ |
| 企業形態 | 非上場(Minotti家による同族経営) |
| 事業内容 | 家具の設計、製造および販売(受注生産) |
| 公式サイト | https://www.minotti.com |
Reference
- Minotti - 公式サイト
- https://www.minotti.com