Kasthall(カスタール)

Kasthallは、スウェーデン西部シェービーに拠点を置く敷物と絨毯のメーカーである。1889年、Ludvig Anderssonが機織りの事業として設立した。手織りと機械織りの双方を扱い、注文に応じて寸法と図案を決める製作を続けている。1940年代から1950年代にかけてIngrid Dessauが専属の設計者として関わり、以後も外部の設計者との協働によって製品を展開してきた。製造はスウェーデン国内で行われる。

事業と製造の実体

Kasthallの生産拠点はシェービーにある。手織りと機械織りを併用し、製品によって工程を使い分ける構成を採る。

敷物の性格は織りの技法によって決まる。手織りでは緯糸を一本ずつ通すため、図案の自由度が高く、糸の太さや素材を部分的に変えられる。一方、製作には長い時間を要する。機械織りでは工程が速い代わりに、図案と糸の組み合わせが機構の制約を受ける。同社はこの二つを製品ごとに選択している。

カスタール モスは、糸の長さを不揃いにして面に凹凸を作る構成を持つ。均一な面を作る通常の敷物と異なり、糸の高さの差そのものが表情を決めるため、織りの工程で高さを制御する必要がある。

素材は羊毛と亜麻が中心となる。羊毛は復元力があり踏み跡が戻りやすく、亜麻は光沢と強度を持つ。同社は染色も自社で行い、色の指定に応じた製作に対応する。

沿革

1889年、Ludvig Anderssonがスウェーデン西部シェービーで機織りの事業を始めた。当初は地域向けの織物を扱っている。

20世紀に入り、事業は敷物の製造へ移った。1940年代から1950年代にかけて、Ingrid Dessauが専属の設計者として関わり、この時期に同社の製品の性格が定まっている。Dessauはスウェーデンの織物の分野で活動した設計者にあたる。

その後も外部の設計者との協働が続き、住宅向けに加えて公共空間や商業空間向けの製品も扱うようになった。現在は注文に応じた寸法と図案の製作を事業の中心とする。

デザイナーとの協働

Kasthallの製品開発は、外部の設計者と工房の織り手の往復によって進む。織りの技法が図案の可能な範囲を規定するため、設計案は工程の条件と並行して検討される。糸の素材と太さの選択も、図案と同時に決められる。

20世紀の協働相手にはIngrid Dessauがいる。近年も北欧の設計者との協働が続いている。

主な製品群

カスタール モスは、糸の長さを不揃いにして面に凹凸を作る敷物である。糸の高さの差が表情を決める構成にあたる。

このほか、平織りの敷物、房付きの敷物、階段用や廊下用の敷物を扱う。寸法と図案は注文に応じて決められる。

基本情報

ブランド名 Kasthall(カスタール)
設立 1889年
創業者 Ludvig Andersson
本社・生産拠点 スウェーデン・シェービー
事業内容 敷物・絨毯の設計、製造および販売
公式サイト https://www.kasthall.com

Reference

Kasthall - 公式サイト
https://www.kasthall.com
Wikipedia (sv) - Kasthall
https://sv.wikipedia.org/wiki/Kasthall