カリモク(Karimoku)
カリモク家具は、愛知県知多郡東浦町に本社を置く木製家具のメーカーである。1940年、加藤正平が愛知県碧海郡刈谷町で木工所を創業した。紡績機やミシンの木部品の製造で培った加工技術を基礎とし、1962年に最初の自社製品となる椅子を発表している。2009年以降はKarimoku New Standard、2019年からはKarimoku Case Studyといった系列を立ち上げ、国外の設計者との協働も進める。
事業と製造の実体
カリモクの製造の基盤は、下請けの木工所として蓄積した加工技術にある。紡績機の輸出用の梱包函、ミシンの卓の部分といった製品は、寸法の精度と量産の工程を要した。この経験が家具の製造へ転用されている。
座り心地の検討が製品開発の一部を占める。椅子の高さ、背もたれの角度、座面の傾きを検証する方法が採られ、デンマークの家具の品質管理の基準を参照して独自の基準が定められた。
天然木を用いるため、節、木目、色の差が個体ごとに生じる。同社はこれらを除くべき欠点としてではなく、天然木の特徴として扱う方針を採る。
樹種と張り地を注文時に選べる仕組みが整えられている。この方式では、同じ設計に対して複数の材と仕上げの組み合わせを成立させる必要があり、部材の互換性が条件になる。
1988年にはマレーシアで植林の事業を始めている。
沿革
木工所として
1940年、加藤正平が愛知県碧海郡刈谷町で木工所を創業した。1947年に刈谷木材工業株式会社を設立し、紡績機の輸出用の梱包函の製造を始めている。1951年にはミシンの卓の部分の製造を手がけた。
家具メーカーへの転換
1962年、米国への輸出用の木製の肘掛け椅子を日本人の体格に合わせて改めた製品が発表された。これが最初の自社製品にあたり、設計を担当したのは奥山五男である。1964年にはカリモク家具販売株式会社を設立し、供給の体制を整えた。
この時期には張り椅子の技術の習得にも取り組み、社員を京都の職人のもとへ送っている。
系列の展開
1973年に本社へ展示場を開設した。1974年には組み合わせて使える家具の系列を、1983年には海外の様式を取り入れた系列を発表している。
2002年、ナガオカケンメイの協力のもとで、1960年代から作り続けてきた製品を扱う系列が立ち上げられた。2005年からはケルンの国際家具見本市への出展など、国外への展開が進められている。
2009年、国産の広葉樹の未利用材を用いる系列が立ち上げられ、柳原照弘が統括に就いた。2010年には刈谷木材工業とカリモク家具販売を統合し、社名をカリモク家具株式会社としている。
2019年には建築の観点から空間と家具を扱う系列が発表され、デンマークのNorm Architectsと建築家の芦沢啓治が設計に加わった。2024年には東京・西麻布に施設を開設している。
デザイナーとの協働
カリモクの製品開発は、社内の設計と外部の設計者との協働の双方によって進む。樹種と張り地を選べる仕組みを前提とするため、設計案は部材の互換性を保つ条件のもとで検討される。
初期の製品は奥山五男が設計した。近年の系列では柳原照弘、Norm Architects、芦沢啓治らが関わっている。
主な製品群
Kチェアは1962年発表の肘掛け椅子で、製品の起点にあたる。米国への輸出用の椅子を日本人の体格に合わせて改めたもので、現在も生産が続いている。
このほか、住宅向けの家具の各系列、国産の広葉樹の未利用材を用いる系列、建築の観点から空間と家具を扱う系列を扱う。
基本情報
| ブランド名 | カリモク(Karimoku) |
|---|---|
| 正式社名 | カリモク家具株式会社 |
| 創業 | 1940年 |
| 創業者 | 加藤正平 |
| 本社所在地 | 日本・愛知県知多郡東浦町 |
| 事業内容 | 木製家具の設計、製造および販売 |
| 公式サイト | https://www.karimoku.com |
Reference
- カリモク家具 - 公式サイト
- https://www.karimoku.co.jp/
- Wikipedia - カリモク家具
- https://ja.wikipedia.org/wiki/カリモク家具