Giorgetti(ジョルジェッティ)
Giorgettiは、イタリア北部ブリアンツァ地方メダに拠点を置く家具メーカーである。1898年、Luigi Giorgettiが約8名の職人とともに工房を開いたことに始まる。創業から半世紀以上は古典様式の家具を製造し、1980年代後半から現代的な製品群へ移行した。無垢材の加工を基盤とし、設計から生産までをイタリア国内で行う。2015年に投資会社Progressioへ事業が売却されている。
事業と製造の実体
Giorgettiの製造の基盤にあるのは無垢材の加工である。メープル、エボニー、ブナ、ウォールナット、パウフェロといった材が用いられる。無垢材は含水率の変化で伸縮するため、乾燥の工程で含水率を管理する必要がある。この管理が接合部の狂いを左右する。
製造では職人の手作業と数値制御の加工が併用される。曲面や細部の仕上げは手作業を要し、部材の切り出しと粗加工は機械が担う。パウフェロのように硬く重い材では、切削の条件が加工の可否を決める。
1987年発表の肘掛け椅子は、古い杖の握りを思わせる形状の肘掛けをパウフェロ材で作る。ブナの無垢材の枠に、高密度のウレタンと繊維による詰め物を組み合わせる構成にあたる。張り地は取り外して手入れができる。
木材のほか、石、ガラス、革、金属を組み合わせる製品も扱う。素材ごとに工程が異なるため、製品によって加工の担当が分かれる。
沿革
古典様式の家具から
1898年、Luigi Giorgettiがメダに工房を構えた。当初はミラノの上流階級向けに古典様式の家具を製作している。メダを含むブリアンツァ地方は、家具製作が盛んな地域にあたる。
1920年代には米国向けの輸出を始めた。半完成品の彫刻の枠という製品で規模を広げ、量産の体制を整えている。1960年代には工場の機械化が進んだ。
現代的な製品群への転換
1980年代、創業者の孫にあたるCarlo Giorgettiが経営に加わった。家具設計の経験を持たない建築家と組み、それまでの古典様式とは異なる製品の開発を進めている。
1987年、社内の設計研究部門が肘掛け椅子の系列を発表した。1990年代には建築家Massimo Scolariがアートディレクターを務め、ばねの機構を備えた椅子などを手がけている。
資本の移動
2011年、自社の製品のみで構成した住居型の展示場の方式が発表され、主要な都市へ展開された。
2015年、Giorgetti家は事業を投資会社Progressioへ売却した。Poltrona FrauやMolteni&Cを率いた経歴を持つGiovanni Del Vecchioが経営責任者に就いている。
2016年には最初の厨房の体系を、2018年には内装を手がける企業Battagliaを傘下に加えた。2023年に創業125年を迎えている。
デザイナーとの協働
Giorgettiの製品開発は、社内の設計研究部門と外部の設計者の双方によって進む。木材の加工条件が形の可否を規定するため、設計案は素材と工程の検討と並行して進められる。1980年代の転換にあたっては、家具設計の経験を持たない建築家を起用する判断が採られた。
協働相手にはMassimo Scolari、Carlo Colombo、Roberto Lazzeroni、Ludovica & Roberto Palombaらがいる。
主な製品群
プロジェッティは1987年発表の肘掛け椅子の系列で、古い杖の握りを思わせる形状の肘掛けをパウフェロ材で作る。ブナの無垢材の枠に高密度のウレタンと繊維による詰め物を組み合わせ、張り地は取り外せる。
このほか、1992年発表のばねの機構を備えた椅子、卓、収納、厨房の体系を扱う。
基本情報
| ブランド名 | Giorgetti(ジョルジェッティ) |
|---|---|
| 創業 | 1898年 |
| 創業者 | Luigi Giorgetti |
| 本社・生産拠点 | イタリア・ブリアンツァ地方メダ |
| 資本関係 | 2015年に投資会社Progressioへ売却 |
| 事業内容 | 家具・厨房の設計、製造および販売 |
| 公式サイト | https://www.giorgettimeda.com |
Reference
- Giorgetti - 公式サイト
- https://www.giorgettimeda.com