Ferm Living(ファームリビング)

Ferm Living(ファームリビング)は、2006年にデンマークで誕生した、北欧デザインの伝統と現代性を融合させたインテリアブランドです。創業者でありクリエイティブディレクターのTrine Andersen(トゥリーネ・アンデルセン)が、自身の新居の壁紙を探していた際、理想のデザインに出会えず自らデザインしたことがブランドの始まりとなりました。家具、照明、テキスタイル、雑貨まで、空間全体を美しく整えるトータルコレクションを展開し、コペンハーゲンを拠点に世界中の職人と協働しながら、フェミニンで温かみのある色彩とシンプルで機能的なデザインを追求しています。また、環境や社会への配慮を軸に、責任ある素材選びと持続可能なものづくりに真摯に取り組み、「心地よく、美しく、自分らしく」生きるための豊かなライフスタイルを提案し続けています。

ブランドの特徴とコンセプト

Ferm Livingの最大の特徴は、伝統的な北欧デザインの価値を守りながらも、現代の暮らしに寄り添う柔軟な発想でモダンな表現を追求している点にあります。その哲学は、「人生の対比を受け入れ、バランスを取ること」。静けさと活気、シンプルさと大胆さ、機能性と美しさ——相反する要素を調和させ、真にくつろげる空間を創造することを目指しています。

デザインにおいては、柔らかな曲線、豊かなテクスチャー、深みのある色彩を用いて、落ち着きのある雰囲気を生み出しながらも、アヴァンギャルドな形状や印象的なパターン、好奇心をくすぐるディテールを加えることで、予期せぬ驚きをもたらします。どこかフェミニンで詩的なディテールは、日常をさりげなく彩り、どのようなインテリアにも溶け込みながらアクセントとなる独自の存在感を放ちます。

また、ブランドの根底には、自然素材を用いたクラフトマンシップへの深い敬意があります。コペンハーゲンのスタジオから、世界中の職人たちと協働し、スカンディナビアの美意識とグローバルな技術や伝統を融合させています。一つひとつのアイテムは、伝統的な職人技によって丁寧に作られ、細部にまで配慮が行き届いています。

ブランドヒストリー

Ferm Livingの物語は、2006年、インテリアデザイナーであったTrine Andersenが、新しい住まいのための壁紙を探していたことから始まります。既存の市場では自身の理想とするデザインを見つけることができなかった彼女は、自らの手でデザインを創り出すことを決意しました。この壁紙デザインが、Ferm Livingというブランドの原点となりました。

ブランド設立の際、Trineの夢にしばしば現れていた一羽の彷徨う鳥が、ロゴのアイコンとして採用されました。この鳥は、Trineが自身の進むべき道を見出すきっかけとなった象徴であり、長年にわたってブランドのアイデンティティを体現してきました。現在では、ブランドの進化とともにロゴもより洗練されたタイポグラフィへとアップデートされ、Ferm Livingが大切にするタイムレスな美しさとモダンな精神を表現しています。

創業当初、デンマークのオーフスを拠点としていたFerm Livingは、ウォールステッカーを代表製品として市場に投入し、手頃な価格で部屋を美しくリノベーションできることから、瞬く間にヒット商品となりました。その後、家具、照明、テキスタイル、キッチン用品へと製品ラインを拡大し、トータルインテリアブランドへと成長を遂げました。

現在、ブランドの本拠地はデンマークの首都コペンハーゲンに移り、Kuglegårdsvejに構える「The Home of Ferm Living」は、オフィスとブティックを兼ね備えたブランドハウスとして、Ferm Livingの世界観を体現する空間となっています。世界中に6つのプロフェッショナルショールームを展開し、グローバルな展開を続けながらも、スカンディナビアの美意識を守り続けています。

サステナビリティへの取り組み

Ferm Livingにとって、サステナビリティは単なるトレンドではなく、ブランドの核となる価値観です。人々と地球に対する責任を真摯に受け止め、パートナー企業にも同様の姿勢を求めています。環境への影響を最小限に抑えるため、厳選された素材を用いた責任あるものづくりを実践し、クリーンな製品開発に努めています。

現在、製品の約20パーセントがサステナブルな素材を使用しており、デザインの段階からサステナブルな考え方を取り入れ、可能な限り新たに生み出すアイテムにサステナビリティに基づいた思想を反映させています。製造、物流、販売の各段階において、環境への配慮を徹底し、持続可能な未来の形成に貢献することを目指しています。

Ferm Livingが目指すのは、長く愛用できる高品質な製品を通じて、消費サイクルを緩やかにし、廃棄物を最小限に抑えることです。タイムレスなデザインと確かな品質は、持続可能性への最も誠実なアプローチであると考えています。

代表的なコレクション

Ferm Livingは、家具から小さな雑貨まで、生活のあらゆる場面を彩る多彩なコレクションを展開しています。それぞれのアイテムには、ブランドが大切にする美意識と機能性が込められています。

Luce キャンドルホルダー
ラテン語で「光」を意味するLuceは、透明な耐熱ガラスで作られたキャンドルホルダーです。アンティークのキャンドルホルダーを彷彿とさせる丸いハンドルとフォルムを持ちながら、クリアなガラスがキャンドルの光を際立たせ、クリーンでモダンな表情を生み出します。
Mist コレクション
バスルームアクセサリーのMistコレクションは、機能性と美しさを兼ね備えた洗面空間のためのシリーズです。ソープディッシュ、歯ブラシホルダー、ティッシュボックス、コットンホルダーなど、日々使用するアイテムに洗練されたデザインを施し、バスルームを上質な空間へと変えます。チャコール、エメラルド、オフホワイト、パールなど、豊富なカラーバリエーションが魅力です。
Kelim クッション
伝統的なキリム織りにインスピレーションを得たテキスタイルコレクション。幾何学的なパターンと温かみのある色彩が、空間にアクセントを加えます。
Dedali フラワーベース
彫刻的なフォルムが特徴的なフラワーベースシリーズ。複数のサイズ展開で、花を生けるだけでなく、オブジェとしても存在感を発揮します。
Collect ランプ
モジュール式の照明シリーズで、シェードとソケットを自由に組み合わせることができます。空間や好みに合わせてカスタマイズできる柔軟性が魅力です。
Nesten ラウンジチェア・ソファ
柔らかな曲線と快適な座り心地を追求した家具コレクション。北欧モダンの美意識とリラックスできる機能性を両立させています。

クリエイティブディレクター:Trine Andersen

Trine Andersen(トゥリーネ・アンデルセン)は、Ferm Livingの創業者であり、クリエイティブディレクターです。インテリアデザイナーとしてのバックグラウンドを持つ彼女は、2006年に自身の理想とする壁紙を探し求めた経験から、Ferm Livingを設立しました。

Trineのデザイン哲学は、古典的な北欧デザインの価値を尊重しながらも、現代的な表現で「今」必要なアイテムを創り出すことにあります。どこかフェミニンで、温かみのある色彩を用い、シンプルで機能的でありながら、その中に北欧らしいユニークさを持たせる——この絶妙なバランス感覚が、Ferm Livingのアイデンティティを形成しています。

また、彼女は日々の生活の中で見落としがちな小さなことにも誠実に向き合い、使う人のために真摯にものづくりをすることを大切にしています。「ただ暮らすだけでなく、心地よく、美しく、自分らしく」というビジョンは、彼女の人生観そのものであり、それがFerm Livingのすべての製品に反映されています。

基本情報

ブランド名 Ferm Living(ファームリビング)
設立 2006年
創業者 Trine Andersen(トゥリーネ・アンデルセン)
本社所在地 デンマーク・コペンハーゲン
Kuglegårdsvej 1-5, 1434 Copenhagen K, Denmark
展開カテゴリー 家具、照明、テキスタイル、雑貨、キッチン用品、バスルームアクセサリー
デザイン哲学 北欧デザインの伝統と現代性の融合、サステナビリティ、クラフトマンシップ
公式サイト https://fermliving.com/