CUERO(クエロ)
CUEROは、スウェーデンの家具メーカーである。1986年、Lars Sjöstadiusが南米から革製品をスウェーデンへ輸入する事業として始めた。その過程でアルゼンチンで生まれた折り畳み椅子の形式に着目し、寸法と座り心地を改めた製品を開発している。鋼の枠に革の座を掛ける構成を採り、革はイタリア・トスカーナ産の植物タンニン鞣し、枠はスウェーデン産の鋼を用いる。現在は二代目が事業を担う。
事業と製造の実体
CUEROの製品を規定しているのは、枠と革の関係である。BKFバタフライチェアの形式は、鋼の棒を折り曲げた枠の四隅に、革の袋状の座を掛ける構成を採る。座は枠に固定されず、四隅で吊るされることで体重を受ける。革の伸びと枠の弾性が同時に座り心地を決める。
この構成では、革の裁断と縫製が形をそのまま決める。裁断の寸法が小さければ張りが強く座面が浅くなり、大きければたるむ。同社は原型より寸法を大きくした製品を開発しており、この調整には試作の反復を要した。
革はイタリア・トスカーナ地方の植物タンニン鞣しによる。クロム鞣しと異なり、樹皮から抽出したタンニンで時間をかけて鞣す方法で、使用に伴って色と艶が変化する。羊毛を用いる仕様ではアイスランド産の羊皮が使われる。
枠には厚さ12ミリのスウェーデン産の鋼が用いられる。機械による加工と手作業の仕上げを組み合わせる構成が採られている。
沿革
1986年、Lars Sjöstadiusが南米からスウェーデンへ革製品を輸入する事業を始めた。この事業を通じて、アルゼンチンで1938年に生まれた折り畳み椅子の形式を知ることになる。
Sjöstadiusはこの形式の座り心地の改善に取り組み、長期にわたって寸法と構成の検討を重ねた。原型より寸法を大きくした製品が生まれ、現代の体格に合わせた座り心地が図られている。
現在は創業者の息子Nils Sjöstadiusと妻のAgustinaが二代目として事業を継承している。Agustinaはアルゼンチンのパタゴニア出身で、原型が生まれた地との関わりを持つ。
デザイナーとの協働
CUEROは、既存の形式を寸法と素材の面から改める作業を事業の中心とする。原型はアルゼンチンの設計者集団Grupo Australが1938年に手がけたもので、同社はその構成を保ちながら製品化している。
設計と製作の判断は社内で行われ、革の裁断と枠の寸法の関係が製品の性能を決める構成にあたる。
主な製品群
BKFバタフライチェアは、鋼の棒を折り曲げた枠の四隅に革の座を掛ける椅子である。座は枠に固定されず、四隅で吊るされる構成を採る。革のほか羊皮を用いる仕様もある。
このほか、寸法の異なる型や、屋外での使用に対応する仕様を扱う。
基本情報
| ブランド名 | CUERO(クエロ) |
|---|---|
| 創業 | 1986年 |
| 創業者 | Lars Sjöstadius |
| 所在地 | スウェーデン |
| 主素材 | イタリア・トスカーナ産の植物タンニン鞣し革、スウェーデン産の鋼、アイスランド産の羊皮 |
| 事業内容 | 家具の設計、製造および販売 |
| 公式サイト | https://www.cuerodesign.com |
Reference
- CUERO - 公式サイト
- http://www.cuerodesign.com/
- Wikidata - CUERO
- https://www.wikidata.org/wiki/Q136464223