カンディハウス(Conde House)
カンディハウスは、北海道旭川市に拠点を置く木製家具のメーカーである。1968年9月、長原實が株式会社インテリアセンターとして設立した。長原は1963年に旭川市の海外派遣の制度でドイツへ渡り、約3年半にわたって現地の家具工場で修行している。北海道産のナラ、タモ、カバといった広葉樹を主材とし、道産材の使用率は8割に達する。国内外の設計者との協働により製品を開発する。
事業と製造の実体
カンディハウスの製造の基盤には、広葉樹の加工技術がある。ナラ、タモ、カバは針葉樹より硬く、加工に力を要する一方、耐久性が高い。硬い材では切削の条件が仕上がりを左右するため、刃物の選定と送りの速度が工程の要点になる。
製造では職人の手作業と数値制御の加工が併用される。曲面や接合部の調整は手作業を要し、部材の切り出しと粗加工は機械が担う。複雑な形状の製品では、この組み合わせが設計の実現可能性を決める。
木の生育の速さと使用の速さを合わせるという方針が採られている。間伐材や端材、木くずまでを用途に応じて用いる構成にあたる。
旭川では国際的な家具の設計競技が開かれており、同社は入賞作の製品化を手がけてきた。試作を通じて設計案を製造の条件へ落とし込む作業が伴う。
沿革
創業の経緯
長原實は1935年、北海道東川町に生まれた。15歳で家具職人の道に入っている。1963年、28歳のときに旭川市の海外派遣の技術研修の制度でドイツへ渡り、現地の家具工場で約3年半修行した。
この修行の期間に、日本から輸出された北海道産のミズナラ材が、ヨーロッパで家具に加工されて各国へ輸出されている実態を知る。自分たちの手で北海道産の木材を用いた家具を作り、海外へ送り出すという方針が、この経験から生まれた。
1968年9月、長原は株式会社インテリアセンターを設立した。創業時の社員は12名である。
展開
以後、北海道の広葉樹を主材とする家具の製造が続けられた。国内外の設計者との協働により製品が開発されている。
ケルンの国際家具見本市への継続的な出展と、米国およびドイツの拠点の設置により、国外への展開が進められた。
現在も旭川を拠点とし、道産材の使用率は8割に達する。
デザイナーとの協働
カンディハウスの製品開発は、国内外の設計者との協働によって進む。広葉樹の加工条件が形の可否を規定するため、設計案は試作を通じて製造の条件へ落とし込まれる。複雑な形状の製品では、手作業と機械加工の組み合わせが実現可能性を決める。
旭川の国際的な家具の設計競技の入賞作を製品化する取り組みも行われている。
主な製品群
椅子と卓が製品の中心にある。KAMUY LUX ダイニング アームチェアーは北海道産のナラ材を主材とし、背から肘へ連続する曲面を持つ。木地の色をそのまま見せる仕上げが用いられる。
このほか、ソファ、収納、寝台を扱う。住宅向けに加えて業務用の空間へも供給する。
基本情報
| ブランド名 | カンディハウス(Conde House) |
|---|---|
| 創業 | 1968年9月(株式会社インテリアセンターとして) |
| 創業者 | 長原實(1935年〜) |
| 本社所在地 | 日本・北海道旭川市 |
| 主素材 | 北海道産の広葉樹(ナラ、タモ、カバ)。道産材の使用率は約8割 |
| 事業内容 | 木製家具の設計、製造および販売 |
| 公式サイト | https://www.condehouse.co.jp |
Reference
- カンディハウス - 公式サイト
- https://www.condehouse.co.jp