Blackwing(ブラックウィング)
Blackwingは、鉛筆の銘柄である。1934年、米国の鉛筆メーカーEberhard Faberが発表した。芯に黒鉛と粘土に加えて蝋を混ぜることで、軽い筆圧で濃い線を引ける性質を持たせている。矩形の消しゴムを金具で挟み、位置を調整できる構成も特徴にあたる。1998年に一度生産が終了したが、2010年にカリフォルニアの鉛筆メーカーCalifornia Cedar Productsが商標を取得して再び製品化した。
事業と製造の実体
Blackwingの性格を決めているのは、芯の配合である。一般の鉛筆の芯は黒鉛と粘土を混ぜて焼成し、両者の比率で硬度を決める。Blackwingではこれに蝋を加えることで、紙との摩擦を減らし、軽い筆圧でも黒鉛が紙に移るようにしてある。軟らかい芯は濃い線を引ける一方で摩耗が速く、頻繁に削る必要がある。
消しゴムの構成も他の鉛筆と異なる。矩形の消しゴムを金具で挟み、金具ごと引き出して位置を変えられる。消しゴムが摩耗しても押し出して使い続けられ、交換もできる。円柱形の消しゴムを軸に嵌める通常の方式では、摩耗した分は使えなくなる。
軸にはインセンスシダーが用いられる。北米西部産のヒノキ科の針葉樹で、どの方向から削っても繊維が毟れない。再生産にあたっては、原設計の芯の配合と軸の材を再現する作業が伴った。現在は硬度の異なる複数の系統が扱われ、それぞれ芯の配合を変えてある。
沿革
Eberhard Faberによる製品化
1934年、米国の鉛筆メーカーEberhard FaberがBlackwingを発表した。芯に蝋を加えることで、軽い筆圧で濃い線を引ける性質を持たせた製品にあたる。矩形の消しゴムを金具で挟む構成も同時に採用された。
1988年、Eberhard FaberはFaber-Castellに買収された。その後Sanford社を経て、消しゴムの金具を成形する機械が故障したことをきっかけに、1998年に生産が終了している。
再生産
生産の終了後、市場に残った在庫は高値で取引された。2010年、カリフォルニアの鉛筆メーカーCalifornia Cedar Productsが商標を取得し、Blackwingの名で製品を再び発表している。
再生産にあたっては、原設計の芯の配合と消しゴムの構成が再現された。現在は芯の硬度の異なる複数の系統が扱われ、それぞれ数字や名称で区別される。
デザイナーとの協働
Blackwingの製品開発は、芯の配合と軸の加工を検討する社内の工程が中心にあたる。鉛筆の性能が材料の配合に依存するため、設計と製造が分離しにくい構成になる。
現在は、軸の色や刻印を変えた限定の製品が定期的に発表されており、これらでは外部との共同企画が行われる場合もある。
主な製品群
ブラックウィング 602は、芯に蝋を加えた鉛筆である。軽い筆圧で濃い線を引ける一方、芯の摩耗は速い。矩形の消しゴムを金具で挟み、位置を調整できる。
このほか、芯の硬度が異なる系統と、軸の色や刻印を変えた限定の製品を扱う。
基本情報
| ブランド名 | Blackwing(ブラックウィング) |
|---|---|
| 発表 | 1934年(Eberhard Faberによる) |
| 生産の終了 | 1998年 |
| 再生産 | 2010年(California Cedar Productsが商標を取得) |
| 所在地 | アメリカ合衆国カリフォルニア州 |
| 事業内容 | 鉛筆および関連文具の製造・販売 |
| 公式サイト | https://blackwing602.com |
Reference
- Wikipedia - Blackwing 602
- https://en.wikipedia.org/wiki/Blackwing_602
- Blackwing - 公式サイト
- https://blackwing602.com/