概要

「16アニマリ(16 Animali)」は、イタリアを代表するデザイナー、エンツォ・マーリが1957年にダネーゼ社から発表した木製パズルである。一枚のオーク材の板から、連続した切り込みで16種の動物を切り出す。現在も生産が続けられている。

特徴・コンセプト

個々の動物を別々に切り出せば、輪郭のあいだの材が廃棄される。一本の連続した切り込みで分割すれば、隣り合う動物の輪郭が互いの縁を兼ねるため、材が残らない。ある動物の背中の線が、隣の動物の腹の線になる。

各動物は単体で自立する。板の厚みが接地面となるため、脚の位置と胴の重心が釣り合う輪郭が選ばれている。

製造の工程

製造は板を切り抜く工程だけで済む。組み立ても接合も要さないため、部品点数は動物の数と等しい。用途は玩具にも置物にも定まらない。

エピソード

1957年、ダネーゼから発表された。

元の位置に戻すには、16個の輪郭の噛み合わせを解く必要がある。同じ形が一つもないため、消去法ではなく形の照合によって位置が決まる。

生産の中断を経ながら復刻が繰り返されてきた。

評価と影響

板を切り分けて形をつくる点では、部材を減らす方向にある。角を持たない輪郭は、ロッキーと同じく子供が扱う前提による。

4館の公開データでは、16アニマリの収蔵は確認できていない。同じマーリの他作品としては MoMA が Sof-Sof Chair(204.1998)や Timor Perpetual Calendar(32.2000)を収蔵しているが、いずれも本作とは異なる。

基本情報

名称 16アニマリ(16 Animali)
デザイナー エンツォ・マーリ(Enzo Mari)
発表年 1957年
メーカー ダネーゼ(Danese Milano)
素材 オーク材
サイズ 約 W38 × D27 × H5.5 cm(木箱入り)
生産 ダネーゼ・ミラノ(現在も継続生産、限定数)